灯りは防犯にも役立つ!?災害時に活躍するアウトドアグッズ(3) | サバイバル・防災 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.11.28

    灯りは防犯にも役立つ!?災害時に活躍するアウトドアグッズ(3)

    毎年のように起きる災害列島の日本で、防災士の資格を持つ災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんが、災害時に活躍するアウトドアグッズを解説するシリーズの最終回です。「水編」と「火編」に続き、「灯(あかり)」とその他グッズをご紹介します。

     暗闇は犯罪率が高まる傾向にある!?

    電気のない非常時はアウトドア環境と同じ。

     「災害時とは緊急時ですから、ある種のサバイバル状態と言えます。食べること、飲むこと、安心して眠れること。日常では当たり前だったことが当たり前でなくなり、パニックに近い緊張状態が続きます。そこに落ち着きと安全をもたらすのが『灯(あかり)』です。

     今年も小中規模の地震がありますね。いつ地震が来るか分からない日本で暮らしているので、中には昔ながらの大型の懐中電灯と電池を備えている人もいると思いますが、オススメは2つあります。ヘッドライトとコンパクトなランタンです」(和田さん、以下同)

    ヘッドライトもランタンも、BE-PAL読者なら皆さんお持ちです。

    「ヘッドライト(写真左上)は足元も少し先も照らすことができて、何より両手が使えるのでとても便利です。最近は性能も向上し、長時間保つものもあります。数千円程度で買えるものもありますから、お持ちでない方は“ひとり一つ”持っておくことをオススメします。それからコンパクトランタンです(写真右)。手で持つもよし、テーブルに置くもよし、手元を照らしてくれます。

    この懐中電灯にも似たランタンはバッテリー機能もあるので、スマホのちょっとした充電もできるんですけど、バッテリーは日常も災害時も必要です。携帯電話は生活の必需品となっていますが、災害時は情報源として欠かせませんよね。ですが、携帯電話のライトは使わないようにしてください。充電切れは不安しか生みませんからね。ご紹介しているタイプ(写真左下)はライト機能も付いているものです。ちょっとした短時間の明かり取りには重宝するでしょう」

     確かに、災害時のみならず日常生活においても携帯電話の電池の消耗は致命的。電池の消耗を抑えるため、ランタンやライトは専用のものを持っていたほうが良いということですね。

    「そして、災害時の灯りで重要な視点があります。防犯です。例えば避難所には老若男女、不特定多数の人が身を寄せ、フラストレーションが高まります。ライフラインが回復していないとき、特に暗闇は犯罪率が高まる傾向にあり、灯りの重要性が一層増します」

    新・三種の神器!?

    これまで「水・火・灯」と解説してくださった和田さんが、特に強くオススメしたグッズです。

     「ファーストエイドキットとも呼ばれる応急処置セット(写真上)は、アウトドアも災害時も必ず備えておかなければなりません。絆創膏や包帯、ガーゼ、軟膏といったものは当然ですが、蜂やアブなどの虫刺されや、ヘビなどの毒虫にかまれた際に、吸引力を利用して毒抜きを行うための毒吸引器・ポイズンリムーバー、ご自身の常備薬、そしてマスクなど一式を常に入れておいてください」

     さらに、意外なオススメも……!

    「もちろん、防水携帯カバー(写真左下)も大事ですよね。そして、もしかしたら一番のオススメかもしれないのが配管工事などに使われるダクトテープです(写真右下)。耐久力、粘着力、防水力に優れ、靴のソール剥がれの補修、ウェアなどの破れの補修、眼鏡フレーム破損時の補強、メモやマーキングとしても使用できるので、私の中では最も欠かせないアイテムの一つに数えられるくらいです。しかもね、このダクトテープも100円ショップで手に入るんです!」

    どれもこれも欠かせないアイテム解説を伺っていて、紙のガムテープではなく、ダクトテープは目から鱗でした。読者の皆さんのお家にありますか?

    その他の必需品たち

    小さなポケットに入るその他の必需品たち。

    「とっさの災害時に何もかも持って行くことはできませんから、小さくとも要所要所で活躍してくれるアイテムを用意しておくと良いと思います。(左から)ワイヤーソーは、ポータブルなポケットのこぎりです。木、枝、棒、板などが切れて、いざという時の災害緊急用に適しています。その隣、アウトドア用のマルチツールはBE-PALの読者なら説明不要ですよね。

     それから、真ん中が防塵サングラスです。粉塵舞う中で逃げることもありますから、目を保護することは災害時では重要です。その隣にあるのは、メタルマッチ。火花を起こして焚き火をするときに使います。最後に、いざというときに大声を出さなくても、鋭い音で助けを呼べるアイテムとしてホイッスルです。防犯の役目も担いますので、お子さんがいるご家庭なら必ず身に付けさせると良いでしょう」

     メタルマッチはBE-PALでも以前付録につけました。使い方をアウトドアで練習しておくと、いざという時にスムーズに火を起こせます。

     「コロナ禍で空前のアウトドアブームになり、いろんなキャンプグッズを購入された方も多いと思います。日常とは違ったフィールドに積極的に出かけて、それらアイテムを使いこなして欲しいです。そのスキルが必ず、災害時に役立ちますから!」

     <紹介したグッズ>

    ヘッドライト:ジェントス
    ランタン
    バッテリー
    応急処置セット
    防水携帯カバー 
    ダクトテープ:粘着布テープ(ダイソー)
    ワイヤーソー:406mm(エスコ)
    マルチツール:(応急処置セット内)
    防塵サングラス
    メタルマッチ:(応急処置セット内)
    ホイッスル:(応急処置セット内)

    <PROFILE>
    和田隆昌(わだ たかまさ)
    NPO法人防災防犯ネットワーク防災担当理事。災害危機管理アドバイザーとして、自治体や企業の災害対策支援、被災地の視察、災害に関する講演活動、メディア出演を通じた情報発信を行なっている。アウトドア雑誌の編集者としての経歴を持ち、防災観点のアウトドア知識の活用などにも精通している。著書:『中高年のための 「読む防災」』ワニブックスPLUS新書 など。

    取材/山田洋 撮影/横田紋子

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