ログハウスの価格相場は?種類別の目安や維持費、耐久年数も解説 | ログハウス・小屋 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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  • ログハウスの価格相場は?種類別の目安や維持費、耐久年数も解説

    2022.01.01

    近年、調湿効果や断熱性から、ログハウスが住宅デザインとして注目されています。ログハウスを建てようと思った場合に気になるのは価格ではないでしょうか。ログハウスの種類による価格相場の違いや維持費・耐久年数について解説します。

    ログハウスとは?

    ログハウス

    (出典) pexels.com

    ログハウスと聞くと、どんなイメージを抱くでしょうか。おそらく、キャンプ場のコテージや避暑地の別荘・北欧の建物を想像することでしょう。

    しかし最近では、見た目以外にもログハウスの機能に注目して、ログハウスを建てる人も少なくないようです。そこでまずは、ログハウスとはそもそもどういったものなのか解説し、デザイン以外の魅力についても紹介します。

    丸太を積み重ねて作る建物

    ログハウスの『ログ』(log)は丸太という意味を持ち、ログハウスとは丸太を用いて建築した家屋のことです。ログキャビンやログホームとも呼ばれます。

    ログハウスと木造住宅の大きな違いは構造です。一般的な日本家屋の建築技法は、『木造軸組工法』『木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)』ですが、ログハウスの建築法は『丸太組構法』と呼ばれます。

    丸太組構法には、樹皮を向いただけの丸太を水平に積み上げて壁を造る『ハンドカット工法』や、機械で加工した角材や丸材を組み合わせた『マシンカット工法』があります。一見すると北欧をはじめとする海外ならではの印象を受けるログハウスですが、日本でも正倉院の『校倉造り』のように古くから用いられています。

    耐震性や耐熱性の高さが魅力

    ログハウスが注目されている要因として、デザイン面以外にも耐震性や耐熱性の高さが挙げられます。地震に強い理由は、ログハウスには一般的な住宅の約3~5倍の木材が使われているからです。そのため通常の家屋よりも重量があり、重心も低くなるので揺れに強くなります。

    またログハウスは、断熱性にも優れています。ログハウスに使われる丸太は厚みがあり、燃えたとしても表面がすぐに炭化して、酸素の供給を絶つことができます。そのため内部に燃焼が広がる前に火自体が消えてしまうのです。

    万が一火事になったとしてもクロスやベニヤを使っていないため、有毒ガスが発生しないことも利点といえます。

    ログハウスの種類と価格相場

    ログハウス

    (出典) pexels.com

    ログハウスは、木材の加工法や建築の技法により、『ハンドカットログハウス』『マシンカットログハウス』『ポスト&ビーム』の3種類に分類されます。それぞれの特徴と価格相場について解説します。

    ハンドカットログハウス

    ハンドカットログハウスとは、ログビルダーと呼ばれる職人が丸太の皮を一本ずつむき、チェーンソーで加工した丸太を組み上げて造ったログハウスのことです。ログハウスのイメージとしてこちらを想像する人も多いのではないでしょうか。

    機械で加工されていない、自然の形を生かした丸太で造られたハンドカットログハウスは、迫力満点でナチュラル感にあふれています。

    ハンドカットログハウスの販売価格は、坪単価で約80万~120万円といわれていて、マシンカットログハウスより高めです。

    その理由は、職人による手作業が行なわれる点と、海外で加工した木材を輸入するために、建築に時間がかかるためです。また、家の形状が複雑になるほど使用する木材の数や工数が上がるため、値段も高くなります。

    マシンカットログハウス

    マシンカットログハウスは、使用する木材を精密機器で加工します。側面がフラットな角ログや、外側に丸みを残し他の側面がフラットなDログ・丸太の上下をカットしたタイコ型ログなど木材の種類が多彩で、家のデザインもハンドカットと比べてバリエーションが豊富です。

    精密機器で加工しているため施工がしやすく、職人の手が入らない点や木材加工に時間がかからないことから、ハンドカットログハウスと比べると価格を抑えることができます。

    マシンカットログハウスの販売価格は、坪単価で坪単価約40万~65万円といわれています。用いられる木材の種類やデザインによって、価格は大きく変わります。

    ポスト&ビーム

    ポスト&ビームは、丸太のポスト(柱)とビーム(梁)を使って建設したログハウスです。

    日本在来の軸組工法として認められているためにデザイン上の制約が少なく、間取りや設計の細部まで柔軟に対応できます。増改築にも対応しやすく、後からリフォームしたい場合も柔軟に行えるのが特徴です。

    販売価格は、坪単価で約60万~75万円が相場です。丸太の加工方法やデザインによって単価が異なります。

    ログハウスの価格を決める要因は?

    ログハウス

    (出典) unsplash.com

    デザインを検討する前に、価格を決める要因を知っておくことで、予算に応じたログハウスを造ることが可能になります。ログハウスの価格はどのような要因によって決まるのかを把握しておきましょう。

    木材や施工状況によっても変動

    ログハウスの価格を決める第一の要因は、木材の種類と施行状況です。

    木材の種類としては、国産で安価なのはカラマツやスギ、高級なのはヒノキです。海外ではダグラスファーや北欧パイン、高品質のウェスタン・レッドシダーといった素材があります。こうした素材の違いに加えて、職人が加工するハンドカットか、機械加工のマシンカットなのかも価格を左右します。基本的にハンドカットの方が高価です。

    また、施工方法やデザインによっても変わってきます。材料だけを用意してもらって施主自身が家を建てるセルフビルドの方法は安く、業者にすべてを依頼する場合は高額になります。ログハウスを建てる場所の地盤やデザインの複雑さ、ログハウス自体の大きさも、価格を決める要因です。

    費用を抑えるなら「ログハウスキット」

    ログハウスの費用を抑えたいのであれば、『ログハウスキット』を購入するのが良いでしょう。ログハウスキットは、ログハウスの建物に必要な材料がセットになったパッケージです。

    ログハウスキットによって建てられる大きさは、倉庫ぐらいの手軽なものから3LDKのような大きいものまで多種多様です。施工は、業者にキットを使って施工してもらう方法や、自分で施工するセルフビルドの方法があり、業者の介入工数によっても費用は変わってきます。

    通常のログハウスの建築と比べてかなり費用は安くなります。しかし建築にはそれなりの労力や期間がかかるほか、電気や水道・ガスを開通するための業者の手配などにも手間がかかります。

    ログハウスの維持費と耐久年数

    ログハウス

    (出典) unsplash.com

    最後に、ログハウスの維持費と耐久年数について解説します。メンテナンスにかかる費用と、普通の家屋と比べた場合の耐久年数の長さについて見ていきましょう。

    メンテナンスは定期的に必要

    ログハウスは、木材の重みや乾燥によって木の収縮が起こり、壁が下がってくる特徴があります。そのため、ボルトを緩くする調節や柱に設置したジャッキ・スペーサーを抜く『セトリング』と呼ばれるメンテナンスを、定期的に行わなければなりません。

    また、一番重要なメンテナンスは塗装です。ログハウスは木材が外部にむき出しで雨風にさらされるため、およそ5年前後ごとに塗装が必要になります。外壁塗装にかかる費用は、30坪のロフト建てログハウスで約45万~60万円です。

    雨漏りによる修繕費用がかかる場合も

    ログハウスは、一般住宅と比べると雨漏りしやすいのも難点です。丸太が水分を吸収することや、『ノッチ』といわれる刻みの部分から雨粒が侵入することが要因となっています。雨漏りの修理で費用がかさむことも留意しておきましょう。この場合、隙間を埋める『コーキング』という処理を施します。

    丸太の収縮をはじめとした雨漏りは予測が立てにくく、修繕費用がふくらんでしまう可能性もあります。

    耐久性は適切な管理で100年以上

    ログハウスは、適したメンテナンスを行なうことで長く住み続けることができます。日本で建てられたログハウスの中でも歴史が長い正倉院は、1000年以上も経っています。適切な管理を行なうことで、抜群の耐久性を発揮するのです。

    100年かけて育った木は、伐採後100年かけて強度が強くなります。木材は腐りやすいイメージがあるかもしれませんが、腐る原因を解決できれば防ぐことができます。対処方法としては、十分に乾燥した木材を使用すること・結露を防ぐ設計にすることに加え、防腐塗料を活用するなどのメンテナンスを行なうことが有効です。

    まとめ

    ログハウスは自然を近くに感じられ、デザイン性も高い建物です。近年は別荘以外に、住宅としてログハウスを購入するケースも増えています。

    ログハウスの費用には施工方法や丸太の素材・土地の状況やデザインなど、さまざまな要因が関わってきます。そのため、施工業者と話し合ってきちんと予算を決めることが重要です。

    建築費だけではなく、維持費やメンテナンスにかかる費用も計画し、自身の好みに合ったログハウスを建築しましょう。

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