【中級編】食べ物を切ってみよう
家庭用の包丁を、ケースに入れてキャンプに持って行くことは多い。でも、ナイフを使いこなせると食材をカットして調理に活用できる。しかも、シース(鞘)に収納すれば腰のベルトに吊して携帯できて、必要なときすぐに使えるのだ。コツをつかめば、まな板なしでも切り分けられる。
【Q15】カボチャを簡単に割るには?
※オピネルのナイフでなく、力を入れやすい大きめのシースナイフを使ったほうが安全。しっかりと安定した台の上で切ろう。
【A15】ヘタを切り取ってからテコの力を利用して切り、最後は手で割る
1.ヘタの下にエッジを刺し込み、カボチャを回転させてヘタを切り取る。刺しては抜いて切り込みを入れてゆけばヘタがぐらつく。刺したままブレードをこじると、エッジが欠けるので厳禁。
2.皮の窪みに沿って切れ目を入れる。そしてヘタの窪みにポイントを突き刺し、切れ目に沿ってハンドルを下に押し下げる。ポイントを支点にしてテコの力を利用するとうまく切れる。いちばん下まで切る必要はない。
3.反対側も2と同様に切る。なお、皮の窪みを切る際はエッジを何度も当て深くすると切り分けやすい。
【コラム】知ってる? マルチツールのこんな使い方
●スイスアーミータイプ(ビクトリノックス)●プライヤータイプ(レザーマン)
1.マイナスドライバーで堅くはめ込まれた缶のフタを開ける※テコの原理を応用する。
2.缶切りでオレンジの皮をむく※刃の深さがちょうどよいので、実を傷つけずにすむ。3.プライヤーで熱いコッヘルをつかむ
※取っ手なしのコッヘルや、取っ手も熱くなっているときに有効。湯気が熱いのでレザーグローブをしてもいい。
4.コルク栓抜きで固くしまった結び目をほどく※先端をねじ込んで引っ張ればだんだんとゆるんでいく。
監修/鶴田康男 イラスト/Chai 構成/DECO(大塚 真)、大澤竜二