焚き火台もいろいろある!「戦う焚き火」と「愛でる焚き火」、それぞれの魅力とは? | 焚き火・火おこし道具 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.10.13 ホーボージュン

    今回は「戦う焚き火」と「愛でる焚き火」で、それぞれ愛用している道具をVersusしよう!

    炊飯は戦略的に行なうべし

    TACTICAL COOKER

    グリット×テンマクデザイン/
    タクティカルライスクッカーセット

    シーカヤックガイドの松本哲也氏が日々の実践の中で考案した「失敗なく炊飯のできる」クッカーセット。直火にかけられるよう樹脂や木製パーツを使わず、コンパクトにスタッキングできる。ソロキャンプにはもちろん2~3人用の調理も十分まかなえるセットだ。
    ¥10,780
    問い合わせ先:カンセキ・WILD-1事業部 028(651)0570
    SPEC
    ●総重量=約772g
    ●収納サイズ=約φ164×122mm
    ●個別サイズ・重量=フライパン:約φ158×44mm・約140g、小鍋:約φ150×68mm・約214g、ライスクッカー:約φ164×107mm・約350g、ザル:約φ140×50mm・約68g

     

    炊飯に徹底的にこだわった
    戦略的なクッカーセット

    先日、九州の離島をシーカヤックで旅してきた。焚き火メインの野宿旅だが、このときにつくづく思ったのが「白米さえ上手く炊ければ、あとはどうにでもなる」ということだ。たとえ豪華なおかずが用意できなくても、ゴハンがあれば満足できる。

    しかし、逆にいうと野宿旅では炊飯の失敗は許されない。焦げたメシや根っ子メシを食う絶望感ったらないし、過去にはこれで仲間割れをしたこともある。だから「炊飯は戦略的であるべし」というのが僕の信条だ。

    そんな戦略的炊飯のために作られたのがこの鍋だ。縁が立ち上がった古典的な炊飯鍋だが、軽量なアルミの内部にフッ素加工を施して焦げ付きを軽減し、外側は煤や汚れが目立たないブラック仕上げにしてある。最大の特徴はしっかりと重い(約135g)ステンレスの蓋を備えることだ。これが内部に適度な圧力をかけつつ、沸騰するとカタカタと鳴って火加減のタイミングを教えてくれる。だから誰が炊いても失敗しない。焚き火でも必ず上手い米が炊ける。

    じつはコイツは僕の旅仲間が考案した製品で昨年出たばかりなのだが、もうこれなしで野宿旅に出られなくなっている。

    ここがスゴい!

    セット内容も非常に戦略的だ

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    味噌汁やおかず調理用の小鍋としっかりしたフライパン、小鍋にぴったり収まるステンレスザルがセットになっている。もちろんすべてひとつに収まる。

    夜でも見やすい大きな目盛り

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    炊飯鍋の内側には大きな刻印で白米の分量とそれに応じた水量の目盛りが振られており、間違いのない計量ができる。最大で3合まで炊けるのがうれしい。

    強火で炊きあげた
    美味しいごはん!

    image

    立ち上がった縁と重めのステンレス蓋のおかげで、吹きこぼれを防ぎつつ強火で一気に炊きあげることができる。火加減調整の難しい焚き火でもこのとおり!

    V S

    火を愛で、コーヒーを待つ

    SWEDISH COFFEE

    タキビズム/
    リアルファイヤースタンド・ジカビS

    焚き火マイスターとして知られるガイドの寒川一氏と香川県で槙塚鉄工所を営む槇塚登氏が2019年に立ち上げた、焚き火を楽しむためのブランドがTAKIBISM(タキビズム)だ。これは直火に限りなく近い使い勝手を追い求めて作られた「直火台」ともいうべき製品。
    ¥22,000
    問い合わせ先:UPI 072(728)2781
    SPEC
    ●重量=約720g(本体のみ)
    ●サイズ=直径:約310×56mm(パンの直径:約230mm※取りはずし不可)
    ●付属トライアングル=サイズ:約75×80mm、重量:約120g

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    限りなく直火に近く
    原始的な焚き火が楽しめる

    一方、「戦う焚き火」ではなく「愛でる焚き火」に使っているのがこのセット。メインとなるのは直径30cmほどの、小さなひとり用焚き火台である。

    これは香川在住の鉄作家・槇塚登氏がひとつひとつハンマーで叩き出して作っているもの。大皿に4本の脚が付いただけのシンプルなデザインだが「地面を焦がさず、植生に影響を与えない」という焚き火台の目的を究極のシンプルネスで達成していて、「これぞ用の美」といえる佇まいが気に入っている。

    小さな火をおこして楽しむのは北欧スタイルのフィールドコーヒーだ。これは焚き火にかけたケトルの中に粗く挽いた豆をぶち込んで煮出す伝統的な方法。といっても厳密な手順が決まっているわけではなく、豆の分量も現地では「お湯に浮いた粉の上を小さなネズミが濡れずに走り抜けられるぐらい」という。

    煮出したコーヒーをそのまま注ぐと粉だらけになるので、ケトルをブンブン振り回し、遠心力で粉を底に沈めるのが僕のスタイル。これを白樺のコブから削り出したククサに注げば、まるでラップランドのツンドラに佇んでいるような気持ちになる、最高のひとときなのだ。

    ここがスゴい!

    手打ち鍛造による
    ハンドメイド

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    ステンレスの一枚板をハンマーで叩き出して製作する。高温にビクともしない強靱な作りで、五徳や薪置きに使えるトライアングルパーツが付属する。

    直火に限りなく近い
    低さとシンプルさ

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    脚の高さは5.5cmで地面に限りなく近い。それが直火のような使い勝手と雰囲気を叶えてくれる。道具は原始的であればあるほど汎用性が高く使いやすい。

    ラップランド発の
    レンメルコーヒー

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    北極圏に生きる猟師や木こりがかつて原野で淹れていたコーヒーを現代に復活させたブランド。コーヒーブランドなのに1種類しか豆がないのが僕は好き。

    ※撮影/中村文隆

    (BE-PAL 2021年8月号より)

    私が書きました!
    ホーボージュン

    大海原から6000m峰まで世界中の大自然を旅する全天候型アウトドアライター。Twitterアカウントは「@hobojun」。

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