世界のマウンテンバイクライダーが待望!トレイルライドで活躍する「ラファ 」初の”マウンテンバイクウェア”をレビュー | 自転車・MTB 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.06.28

    世界のマウンテンバイクライダーが待望!トレイルライドで活躍する「ラファ 」初の”マウンテンバイクウェア”をレビュー

    「ラファ」が新開発したマウンテンバイクウェアを紹介する。

    「Rapha(ラファ)」が新たに開発したマウンテンバイクウェアをレビュー

    数あるサイクリングアパレルブランドの中でも、一際その存在感をバイクシーンに示すイギリス・ロンドン生まれの「Rapha(ラファ)」。2004年のブランド創設以来、機能的かつ見た目に美しいロードサイクリングウェアを幅広く販売してきた。

    “ツールドフランス” での優勝チームを支えるなど、ロードバイクの世界では確固たる地位を築いた同ブランドが、今回、満を持してリリースした “マウンテンバイク” ウェアを紹介していきたい。

    マウンテンバイクで求められる機能とは?

    ロードサイクリングと比べ、身体の可動域が広いマウンテンバイクでのライド。それに合わせたデザインのウェアを選択したい。

    姿勢がある程度固定されるロードバイク用アパレルと比較すると、肩周辺を中心に大きく可動域が求められるマウンテンバイクウェア。それに伴って全体のシルエットにゆとりを持たせる必要があり、少しダボっとしたものが主流となっている。しかし肌に密着しないウェアは汗抜けが悪かったり、風ではためく際にベタベタする感覚が否めない。

    さらに森の中で枝に引っかけたり、土の上で転んだりなど、素材そのものの耐久性も求められる。一口にサイクリングウェアといっても、競技や走る場所によって必要となる性能は大きく異なる。夏は湿度がとても高い日本の山々。じつは「我慢」で不快感をやり過ごしているライダーも少なくないのではないかと感じている。ロードバイクでは常に最先端の機能性を提供してきた「ラファ」がマウンテンバイクのフィールドでどのような製品を登場させるのかワクワクしていた。

    マウンテンバイク専用のパターン

    こちらは新登場したウェアのほんの一部。左2点は「トレイルテクニカルTシャツ」、右は「トレイル3/4スリーブジャージ」というモデル。

    今回登場したマウンテンバイク専用ウェアは「Rapha Performance Trailwear(ラファ パフォーマンス トレイルウェア)」と呼ばれ、ジャージ、Tシャツ、ソックス、ショーツ、ライナーショーツ、ジャケットがアパレルとしてラインナップされている。またウエストバッグやヘルメットなどのアクセサリーも同時に登場した。本記事ではジャージとショーツをレビューしたい。

    首回りのパターンのおかげで、耐久性のほか、背中がまくれてしまう不具合なども解消されている。

    半袖のTシャツ、3/4袖のジャージともに、見た目にも特徴的なラグランスリーブが採用されている。一般的なセットインスリーブに比べ、首から脇に切り替えがあるので動きやすい。ほかのスポーツタイプのジャージと比べても、肩を前後させる動きが楽に感じた。また従来のロード用のパターンのジャージではトレイルの下りで背中が捲れてくる(ハンドルを持ち上げる動作で肩周りに背中の生地が引っ張られてしまう)ことがあったが、こういった”気になってはいたが我慢していたこと”も解消されている。

    「ラファ」らしさを感じる独特のシルエット

    袖や腕のバンドなど、斜めにカットされたパターンは、自転車にまたがったときに路面と平行になるようにデザインされている。

    また首回りの生地はかなり厚めにできており、洗濯などによる伸びやヨレも起こりにくいだろう。そのほか3/4袖の裾や、「ラファ」のトレードマークともいえる腕章ラインは、ボディに対して少し傾いてみえる。これはマウンテンバイクにまたがりハンドルを握った際に地面と水平に見えるようデザインされている。こういったギミックも、新規参入とはいえ長年自転車用のアパレルを手がけてきた「ラファ」ならではだ。

    トレイル3/4スリーブジャージの腕部はメインボディと違った素材が採用されている。水分を弾くが汗抜けも良い。

    生地はリサイクル素材を含む「ポリエステル100%」をメインに使用している。これまでの製品と同じく軽量で、汗抜けも良い。シルエットは緩めの着こなしで、生地が肌と”離れる・くっつく”を繰り返すが、その際のベタつきの少なさには特殊な表面加工がいかされているようだ。生地をよく見ると繊維がハニカム構造(蜂の巣のような形状)になっており、これが汗をほどよく逃がすのだ。

    自分で補修可能のリペアキットが付属する

    撮影の際トゲのある枝で腕を全体的に引っ掛けてしまったが、袖部分が少しほつれた程度で腕部にはまったくダメージがなかった

    気になる耐久性については、残念ながら(幸い)まだ大きなクラッシュがないのでお伝えしづらいが、ウェブサイトによれば、生地そのものを高強度で編むことで耐久性を高めているという。また3/4袖ジャージついては肩〜腕部分がナイロン76%の別素材となっており、枝や草木などに引っ掛かりにくく、腕部を保護する役割を十分に果たしてくれている。

    パンツやTシャツなどには同じ素材の補修用パッチが付属する。アイロンを使って自身でダメージを修理することができる。

    それでも、マウンテンバイクに落車はつきものである。ボテゴケで身体にさほどダメージがなくても、衣類は破れていたという経験も少なくない。そんなケースにも本製品にはあらかじめ工夫が施されている。付属のケースの中には、補修用パッチ(当て布)のセットとその使い方が記された説明書が同封されている。ウェアが損傷した場合、アイロンなどを使用して自分で修理することもできるのだ。ウェブサイトでは手順が動画で用意されるなど、マウンテンバイクがどういうスポーツかをしっかり理解したうえで製品開発していることがわかる。

    ひたすら涼しいパンツが快適ライドをサポートしてくれる

    同時にリリースされたショーツ。とても涼しく足に張り付きにくいので、ライディングの妨げになりづらい。

    ジャージと合わせて同時にリリースされたショーツも、とても特徴的だ。履いてみてすぐわかるのは、生地のドライ感。大抵の自転車用ショーツは、湿度が低くても太ももの上部で生地がつっかえる感覚がある。この製品はとてもサラサラで、ペダリングを繰り返しても違和感が極端に少ない。湿度が高い状態でもその状態は維持され、快適にペダリングすることができる。

    ショーツのスナップボタンはロック機構がついているので、ラインディング中に外れてしまうこともない。また腰部もフィットするように設計されていて、ずれ落ちづらい。

    また腰回りは背部が少し高めに作られている。これによってショーツと腰の密着度が増し、激しいダウンヒルなどでもショーツがズレてくる心配がなくない。ポケットは、手前の大きいサイズのものと、ジッパー付きのサイドポケットが備わる。サイドポケットは携帯電話などを入れてもペダリングに支障を感じづらい。よほど気温が上がる日でなければ、サイドポケットに携帯や財布を入れたまま出発しても気にならないだろう。

    開発はプロライダーたちが担当

    すべてのウェアは実際にマウンテンバイクの現場で開発されてきた。

    開発テストはマウンテンバイクのクロスカントリー、エンデューロなどのトップライダーたちが長期間に渡っておこなったという。ゆえに立ち上げのプロダクトとはいえ、かなり細かい点までこだわりが感じられる。現場での開発で裏付けされた機能性をぜひ皆様にも体感していただきたい。

    商品詳細

    Rapha(ラファ)/ラファ パフォーマンス トレイルウェア
    ラインナップ:ジャージ、Tシャツ、ソックス、ショーツ、ライナーショーツ、ジャケット、ヘルメットほか
    Instagram : @raphamtb

    私が書きました!
    CX / BMXアスリート
    腰山雅大
    自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。https://www.instagram.com/vhlg/

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