登山者の多さ、景色……じつはこんなに違う「はじめての富士登山4大アプローチコース」 | 山・ハイキング・クライミング 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2015.07.17

    登山者の多さ、景色……じつはこんなに違う「はじめての富士登山4大アプローチコース」

    富士山の登山口は全部で4つ。それぞれに特徴がありますが、最後に山頂に至るのはいっしょ。だけどどこから登るかで印象は変わるので、事前にその違いを知っておこう!

    富士山

    富士山頂へのルートは4つ。歩いているときに見たい景色を考えたり、人の数が少ない静けさを重視したりと、登山道には選択肢がある。また、往復の交通を考えて、関東方面からは吉田口、関西方面からは富士宮口などと、自分が住んでいる場所から行きやすい登山口を選ぶのもひとつの方法だ。
    これらの登山口は、それぞれがすべて「(新)五合目」といわれる地点にある。しかし、いちばん低い場所で1440mの御殿場口、いちばん高い場所で2390mの富士宮口と、じつは1000m近い差。自分だけでなく、同行する仲間の体力も考えよう。

    [吉田口]
    登山者いっぱい、メジャーコース

    夏のシーズンになると、新宿から五合目まで直行バスが運行されるほど、ポピュラーなルート。アクセスがいい反面、もっとも混雑することでも知られている。ただ七、八合目を中心に、収容人数の多い山小屋がたくさんあるうえ、要所には救護所も設置されているため、初心者には安心なコースでもある。一般的なスタート地点は、標高2305mの富士スバルライン五合目。六合目で古くからの吉田口登山道と合流する。下山は専用道を行く。登山道からは富士五湖の眺めもきれい。

    [須走(すばしり)口]
    名前のとおり、走って降りる?

    富士山東口とも呼ばれるコースで、中腹から上は火山礫の斜面が待ち受けている富士山にしては珍しく、標高2700m付近まで高山植物などの緑が見られるコース。。登山者はそれほど多くなく、静かな富士山の雰囲気を楽しめるのも魅力。スタート地点は標高約2000mの須走口新五合目。標高は低いのだが、距離は富士宮口に次いで2番目に短い。吉田口ほどではないが、山小屋も各合目ごとにあるので、初心者でも安心して登ることができる。下山路は砂走りと呼ばれる、砂の斜面を一直線に下る豪快なコース。足が埋もれるほど細かく砕けた溶岩が広がり、その柔らかな道を駆け下りて下山するのが人気だ。

    [富士宮口]
    標高差も少なく、最短の道で山頂へ

    スタート地点は約2400mの富士山スカイライン新五合目で、4コース内でもっとも標高が高い。しかも山頂までの距離も最短という、まさに弾丸コースなのだ。それだけ全般的に傾斜がきつく、ぐんぐん標高を稼いでいく感覚が味わえる。背中に太平洋の輝きを感じながら登るのは、何ともいえない快感。しかし高山病になりやすいルートだということも忘れずに。登りと下りの道が同じなので、迷う心配はないが、時間帯によっては混雑する。交通の便も優れていて、登山道で振り返れば、いつでも海の景色が楽しめるのもうれしい。

    [御殿場口]
    体力で勝負! 穴場コースに挑戦

    登山口から山頂までの距離が、もっとも長いのがこのルート。スタート地点は御殿場口新五合目の標高1440m地点だ。距離、標高差ともに他の3コースとは比較にならない。そのため1泊2日の行程でアプローチするのが一般的。体力だけでなく綿密な計画、適切な装備が必要なので、2度目以降の人におすすめ。変化に富んだ風景や、下山路の大砂走りなどは、経験者にとっては魅力的。初心者は経験者とともに、余裕のある行程で登ろう。他の場所では入山規制されるマイカーで登山口まで行けるので、クルマを利用したい人に。

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