今回はドイツの「ホビー」社のキャンピングトレーラーに注目したいと思います。ホビーと言えば、50年以上もの歴史を持つブランド。2018年は1万2000台ものキャンピングトレーラーに2000台の自走式キャンピングカーを製造し、ドイツをはじめ欧州での市場でも常に上位を占めている名門。
世界に350の認定ディーラーを持ち、日本ではトーザイアテオが正規代理店となっています。

「Hobby 400SFe Deluxe」
では、「400SFe Deluxe(デラックス)」をじっくり見ていくことにしましょう。
デラックスシリーズはカジュアルかつユーザビリティの高いモデル設定で、全長5960〜8370mmまで、13モデルをラインナップ。さまざまなレイアウトはもとより、就寝定員についても3〜6人まで用意されています。
この400SFeはシリーズ最小モデルで、全長×全幅は5970×2300mm。車両重量は1127kgなので、けん引免許が必要なモデルとなります。

大人4人がゆったりくつろげるリビング。ホワイトを基調にウッドを上手に入れたインテリアはカジュアルかつ落ち着いた雰囲気

右手にあるタワー冷蔵庫の横にはクローゼットとヒーターを装備。また、奥の寝室とはカーテンで仕切ることができ、2ルームのような使い方もできます
エントランスは右手後方にあり車内へ入ると左手にキッチン、正面にリビングが目に飛び込んできます。400SFeは就寝定員が大人3人。しかしながら、リビングは大人4人でも十分くつろげるサイズを確保。また、キッチンは通路を挟んだ反対側にお洒落なタワー式冷凍・冷蔵庫を装備。リビングから冷蔵庫のアクセスがいいのも好印象です。

最近旬となっているスリムタイプのタワー冷蔵庫を装備。冷蔵150リットル、冷凍15リットルと大容量で長期の旅でも余裕のサイズ

キッチンには天板付きのシンク一体型3口コンロを搭載。上部収納やカトラリーなどが入れられる引き出し、調味料棚などもあり使い勝手も◎。ルーフウインドウによる通気性のよさに加え、通路の幅もたっぷりあって調理がしやすい
車両前方には縦置きに常設のダブルベッドを配置し、その横にシャワー&トイレルーム、洗面スペースをレイアウト。上部収納庫に加えて棚も多く、おまけにベッド下は収納庫になっているので収納に困ることはまずありません。また、採光性がよく、間接照明も備わりお洒落なホテルのような空間。ベッドもスプリング入りのマットは寝心地も抜群です。

常設ダブルベッドは1960×1095 mmのサイズ。ベッドフレーム天板は跳ね上げ式のダンパーが備わっており、ベッド下収納庫へのアクセスも楽々

ベッド&トイレルームとは別に独立洗面台も装備。三面鏡が備わるなど、女性にもうれしい作りになっています

電気式トイレをはじめ、シャワーも完備。電気ボイラーを装備するので、冬のシャワーも快適
装備面でも、「ホビーコネクト」と呼ばれる集中コントロールパネルをはじめ、全自動バッテリーチャージャー、ガスヒーターに電気ボイラーなど快適装備がてんこ盛り。車内でなんの不満もなくくつろげる仕様となっています。
リビング部分はソファを展開してシングルベッドとして利用することも可能ですが、3人ではなくできればリビングはそのままに夫婦やカップルで優雅に使いたくなる作りだと感じました。

リビングを展開すると2056×1012 mmのベッドへと変身。ファミリーでの使用はもちろん、ゲストが来たときなどに重宝する
キャンピングトレーラーはエンジンなどの動力装置がないぶん広さもあり、おまけに車両のメンテナンスも自走式に比べて圧倒的に楽だし長く使えるのが魅力。旅の新しい相棒にしてみてはいかがでしょうか?
価格:365万2000円〜
問い合わせ先 トーザイアテオ www.tozaiateo.co.jp
構成/伴 隆之