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大人気連載番外編
私が行ってきました! 料理家 栗原心平
本誌「ごちそうキャンプ飯」連載中。お酒好き、キャンプ好き、城めぐりも大好き。毎年正月にはロングハイクも行なう。次なるチャレンジが山歩き。もちろんキャンプも込みで!

最高かな♪
疲れで足がプルプルしてても大丈夫
ある日の連載ロケにて心平さん、「みんなで登山したいな~」。そんなひと言から実現したごちそうハイキング企画。せっかくならキャンプも楽しもうと、場所は山中湖からほど近い石割山に決定した。したのだが、日程を読み間違えていたブッシュ早坂が、山頂で食べるごはんを3日前にオーダー(汗)って、おい。
そこは百戦錬磨の料理家。“腹持ちが良くて”“あたたかいもの”“でも山で火は使わずに”という、まるでナゾナゾのようなお願いも、難なくこなしてくれた。ありがとうございます!
歴史好きの心平さんらしく、兵糧丸から着想を得た『青のりとごまの携帯おこげ丸』に、謎ネーミングの『行動食K』を携えて、いざ石割山に出陣なり~と、意気揚々に歩き始めたのもつかの間。のっけからの長い階段に一同悲鳴をあげる。編集長サワッキー「403段ガンバロウ」。心平さん「なんのこれしき……」。ブッシュ「さ、先に行って」。
ようやく階段を上りきった一行は、小休止を挟みつつ、山頂へと足を進める。途中、地元の方々が崇める桂の御神木にご挨拶をし、石割神社へとたどり着いた。階段を上りきってから30分ほど。登山道はある程度整地されており、とても歩きやすい。
石割神社の御神体は大きな岩。割れた様子が「石」の漢字のようにも見える。3周まわって願い事を。「連載が楽しく続き、皆さんからうれしい感想がたくさん届きますように(心平&ブッシュ)」。
要所をクリアし、山頂に到着したころには全員お腹ペコペコ。待ち構えていたのは大迫力の富士山! とはいかず、雲の切れ間から見える霊峰を心の目で補いつつのランチタイム。みんなで食べる山ごはんは何よりのごちそうだ。おこげ丸と行動食K、ぜひ真似してみてね!
下りの道すがら、しりとりに興じる一行。「金属しばりのもの」を交互にあげていく。クルマ、ま、ま、魔法瓶…はいアウト。そんな言葉遊びをしていると下山はあっという間だ。そうこうしているうちに無事に登山道入り口まで到着して、本日2度めのごちそうは湖畔のキャンプ場で。
ここでは各々が一品ずつ作るお料理対決。普段はまかないまですべて心平さんまかせなのだが、みんなで作るのも楽しいもの。結果は推して知るべし。「みんな、僕の料理を全部食べてくれてありがとう涙(ブッシュ)」。
キャンプ時間はまたたく間に流れる。疲れで足がプルプルしてても大丈夫。その分、テントでよく眠れちゃう。内容てんこ盛り、大満足の一日だった。
COURSE TIME 約3時間
石割山 1,413m

山中湖村、忍野村、都留市をまたぐ。ハイキングコースの途中には石割神社があり、大きな岩が御神体。山頂からは富士山が望め、眼下に山中湖も広がる。登山道入り口そばに、駐車場とトイレあり。
僕らもいるよ!編集長サワッキー(左)&ブッシュ早坂(右)
10:00
初っ端から難所! 試されているのか!?

駐車場からすぐ。赤い鳥居がスタート地点。後ろの階段を見て見ぬふりして、はいポーズ。いってきます!

歩き始めは体が慣れなくて息も上がりがち。マイペースで歩みを進めるうちに楽になってきた(気がする)。

階段の終わりが遠くて見えない…。手すりがあって歩きやすいけど、だいぶきつい。石割山登山の洗礼を受ける我ら。休み休み上ろう。


脚パンパンッス!
10:30
見どころ 1 桂の御神木にご挨拶

凛とそびえ立つ桂の巨木。この後ろに水の湧き出る岩があり、桂川(相模川の上流)の名前の由来とも。

階段を終えた場所のそばにある東屋で、地図読みタイム。

先頭を行く編集長。ザックを揺らさないように歩みを進める。

途中のポイント、桂の御神木に入山のご挨拶と登山の安全祈願。
11:00
見どころ2 石割山の由来!真ん中を失礼しまーす

開運、武運、厄除けなどのご利益がある石割神社。石割山の八合目に鎮座する。古事記「天の岩戸」伝説の場所でもある。




御神体の隙間を通る、お"三度"参り。その幅は60㎝ほど。ブッシュはキツそうだけど、なんとかクリア!




石割神社を越えたら、山頂まではもうひと踏ん張り。途中、急勾配だったり、藪があったりするが、道が開けたその先には~。
11:30
見どころ3 どーんと富士山!のはずだった……

「まだまだ歩けそう!」
「僕ももう少し歩ける…ない」
眼前に広がる大きな富士山……のはずだが、この日は雲で隠れたご様子。それでも山頂にたどり着いた達成感で、一同清々しい気持ち。
栗原心平流! お手軽山ごはん

空気が乾燥しているので今回は火器ナシ。お弁当スタイルだけど仕上げは山頂で。
12:00
3人で仲良くもぐもぐタイム

みんなで心平さんの山ごはんをいただきまーす。おこげ丸はひとり2個ずつ。お腹も大満足な量なり。
スープジャーで食べるほっかほかのごちそう
青のりとごまの携帯おこげ丸

中には梅干しも! カリッと揚げたおこげ丸は携帯食に最適。アツアツの豚と青菜のだしあんに入れて崩しながらいただきます。火が使えない場所でもしっかり満足感のある一品に。
材料(3人分)
豚こま肉…150g
小松菜…100g
しょうが(すりおろし) …正味15g
かつおだし…600㎖
酒…大さじ2
A しょうゆ…大さじ2
みりん…大さじ1
塩…小さじ1/3
片栗粉、水…各大さじ1
温かいごはん…400g
青のり…大さじ1
白いりごま…大さじ1
梅干し…3個
揚げ油…適量
作り方
【豚だしあんを作る】
①豚こま肉はひと口大、小松菜は1㎝幅に切る。
②片栗粉、水を混ぜ合わせ、水溶き片栗粉を作る。
③鍋にAを入れて強火にかける。沸いたら豚肉を加え、肉に火が通ったら小松菜、しょうがを加えて中火で4分ほど煮る。
④水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、火を止める。温めておいたスープジャーに入れる。
【おこげ丸を作る】
⑤梅干しは種を取り、半分にする。
⑥ボウルに温かいごはん、青のり、白いりごまを加えて混ぜ、6等分にする。中心に⑤をのせて包み、丸形に整えてぎゅっと固めに握る。
⑦170度Cに熱した揚げ油で⑥を揚げる。表面がカリッときつね色なったら網に上げて油を切る。冷めたらキッチンペーパーを敷いたアルミホイルに包む。
⑧食べるときに④に⑦を加え、おこげ丸を崩しながらいただきます。
中には梅干しも! カリッと揚げたおこげ丸は携帯食に最適。アツアツの豚と青菜のだしあんに入れて崩しながらいただきます。火が使えない場所でもしっかり満足感のある一品に。

↓

おこげ丸をスープの中に入れて、崩しながら食べる。スタミナ回復にもってこい。
心平の隠し玉
行動食 K(くりはら)

ナッツやドライフルーツは軽くてエネルギー補給に優れた山登りの定番行動食。今回はチーズを絡ませて食べ応えをアップ!

材料(3人分)
アーモンド(素焼き)…190~200g
オリーブ油…大さじ1
アウトドアスパイス…大さじ1
ピザ用チーズ…70g
ドライフルーツミックス…150g
作り方
①フライパンにオリーブ油、アーモンドを入れて中火にかける。温まったら弱火にし、ときどき上下を返しながらじっくり炒める。
②アーモンドの表面に軽く焼き色がついたら、アウトドアスパイスを加えて炒める。
③スパイスがアーモンドに絡んだら、ピザ用チーズを広げ入れる。チーズが溶けてアーモンドに絡み、カリッとしたら火を止める。
④バットやクッキングシートの上に広げて冷ます。
⑤冷えた④にドライフルーツミックスを加えて混ぜ、保存容器に入れる。

チーズとスパイスでコクを加えると、満足感&腹持ちが良い仕上がりに。
14:30
みんなでせーの、ゴール!
下山こそご安全に~

お腹いっぱいの面々。でも、集中力を切らすことなく慎重に山道を下る。スタート&ゴール地点の駐車場にはトイレがあるので安心だ。用を足しにいざ!


15:00
登山の後はキャンプだよ!

登山口からキャンプ場までは約3.2㎞。途中で食材の買い出しも行なって、この日の第2ラウンドのはじまり。時間的にも余裕あり。

16:00
いきなりですが料理対決!
山ごはんは心平さんまかせだったが、キャンプ飯はみんなで一品ずつ。料理対決の結果は……全部美味しい~ということで。

安定の心平味
地元野菜と採れたてキノコ鍋

ロケ日はまだ肌寒く、たくさん食べれて体も温まる地元食材の鍋をチョイス。五臓六腑に染み渡り、残った汁に白米を入れて〆の雑炊まで最高にウマい!

サワッキー特製
お手軽メキシカンタコス

編集部随一のお料理好き、編集長の一品はタコス。肉も野菜も取れて大満足な仕上がりに。トルティーヤで巻いて食べるので何個でもいけちゃう。

ブッシュ頑張った
ワンパンじゃないナポリタン

「ワンパンパスタを練習してきました」のはずが、途中で手順を誤ってクッカー2つのツーパンに。最後は心平さんがフォローしてくれました。

テントで美味しくいっただきまーす!

ごちそうは勢いよく消えていくのでした~。
石割山の近くのキャンプ場!
sotosotodays CAMPGROUNDS 山中湖みさき

〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野2431-2
チェックイン13時から/チェックアウト翌日11時まで
https://camp.sotosotodays.com/yamanakako-misaki/


※構成/早坂英之(編集部) 撮影/花岡 凌 地図/MORISON
(BE-PAL 2026年6月号より)




