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連載陣の意外な一面2
いつも誌面で個性的な一面を見せる連載陣ですが、まだまだ知らない一面がありました!
猟師がたまに漁師になる
狩猟家 黒田未来雄さん
猟師に転身した元NHKディレクター。北海道在住。エゾシカを獲りながらヒグマを追いかける。著書『獲る 食べる 生きる』。
釣りは、できるだけ狩猟と同じ山に入るようにしています。釣りをしながらヒグマのフンを発見すると、意識が即座に狩猟モードに切り替わり、小枝でほぐして何を食べていたかを観察します。釣りと狩猟に共通点は多く、獲物の気持ちになってエリア全体の環境を見るのが大切ですよね。

大好物のニジマス。あっという間に釣れてしまう北海道の渓流、最高!

最大のライバルは妻。ミキオがまだ釣ったことのないサケをバンバン釣り上げている。

四国の海では、魚突きに挑戦。魚にそっと忍び寄る感覚は、釣りよりも狩猟に似ている。
冬の醍醐味といえばこれ! 車中泊ながらバックカントリー
全天候型アウトドアライター ホーボージュンさん
アウトドアと野宿の旅を愛するフリーライター。ユーラシア大陸横断2回、南米大陸縦断2回など数々の旅を経験する。

冬の間は、車中泊で雪を追いかけて山岳スノーボードを楽しんでいます。踏み跡のないファーストトラックが楽しめ、雄大な景色を堪能できるのが魅力。スノートリップは「カレンダーの日程」ではなく、「低気圧の動きと積雪状況」で行き先が決まるため、自由気ままに動きます。厳冬期は難度が高いですが春山なら気楽に楽しめます。

ゴールデンウィークの尾瀬・至仏山。厳冬期はパウダー、春山は景色と堪能。

昨シーズンは東北エリアを遠征。道の駅や山中の駐車場で仮眠。

寝袋は、ウエスタンマウンテニアリングの極地遠征モデルを使用。
胞子から育てるビカクシダ栽培
フォトグラファー 尾西知樹さん
トロント在住のフォトグラファー、カヌーイストでサウナー。ビカクシダ栽培の様子をインスタ(@bikaku_canada)で公開中。

日本の方のインスタで、ビカクシダの存在を知りました。名前といい、鹿角のような葉の見た目といい、好奇心を鷲づかみにされて。胞子から育て、育った株をポットから板に着生させ、鹿の剝製のように壁掛けにして愛でています。夜、ウイスキーをちびちび飲みながら、育つ様子を鑑賞するのが心地良い。カナダで無名なこの植物を広めたいです。

ムースの名を冠したビカク。掌状角の様に成長した葉に悦っ!

粉のような胞子から育成。乾燥のほか、カビや苔の発生に気を遣う。

写真の状態からの完成株。壁にかけられるまで2年ほどかかった。
狩猟で獲った動物たちの皮革なめし
作家・極地旅行家 角幡唯介さん
作家、極地旅行家。現在はライフワークのグリーンランドに滞在中。小学館文庫『エベレストには登らない』が発売中。

毎年いまの時季に滞在するグリーンランドのシオラパルクで教えてもらいました。手袋とか靴に使うためですね。ハマったというより必要だからやる感じですが、何かの作業に集中するのは好きです。日本でも銃猟で獲った鹿や熊を無駄なく使うためになめしています。昨年は熊の毛皮を処理したけど、脂が多くて上手くいかなかった。

日本でも一昨年に鹿の皮をなめして犬橇用のアノラックを作ったが出来はイマイチだった。

一番苦労するのが、皮の裏の脂肪を落とす「裏打ち」という作業。必要な刃物も自作している。
※写真/本人提供
(BE-PAL 2026年3月号より)




