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防災や日常使いにも! プロが教えるシーン別ポタ電の選び方~車中泊~~
BLUETTI JAPAN 川村卓正さん
電気もガスもない古民家を購入し、ポタ電と電動工具で2年間かけてセルフリノベして移住。厳冬期にはポタ電の研究で車中泊する。一社日本ポータブル電源協会の理事。

近年はキャンピングカーやトレーラーだけでなく、商用車ベースのカスタムカーで寝泊まりする人が増えている。テントやファニチャーを立てる必要がないし、疲れたらすぐにベッドへ移って仮眠することだってできる。心強い宿泊施設だ。
ブルーティの川村さんは、出張やプライベートで車中泊をする機会が増え、その都度ポタ電を持っていっては家電の研究をしている。特に、夏と冬は気温によっては生死にかかわるので気をつけているそうだ。
「車中泊は、とにかく空調管理が大事です。たとえば夏は、炎天下だとサンシェードなしで50度C前後の温度に達します。また冬は、外気温がマイナス10度Cだとエンジン停止3時間後には氷点下まで下がるデータが出ているんです」
車中泊をただ車で寝るだけと考えている人は、季節によっては命の危険に晒される。また、エンジンをつけっぱなしにすると、東京都では条例違反になったり、キャンプ場などでは周りのキャンパーの迷惑になったりする。
「そういったときにポタ電が便利です。夏は扇風機やポータブルエアコンを使ったり、冬には電気毛布や小型のファンヒーターを使ったりするのがおすすめ。ただし、長時間使うとすぐに電源が切れてしまいます。タイマー付きのものを選んだり、快適な気温に達したらいったんオフにするなど、節電するように心がけましょう」
さらに、車移動の多い人におすすめのギアがあるということで教えてもらった。
「オルタネーターチャージャーという道具があります。これは、走行時に発生した電気をポタ電に充電してくれる便利なものです。メーカーによって性能は異なりますが、ブルーティ製品だと、たとえば『AC70』ならわずか1.8時間で満充電できます。セッティングにはコツが必要ですが、車移動の多い人にはぜひ使ってもらいたいです」
車中泊は、旅の手段としても、災害時の避難場所としても注目されており、今後もますますニーズが高まる予感。そこにポタ電があれば、鬼に金棒だ!

押さえておきたい、車中泊でポタ電を使うときの注意
1 夏は本体を車内に長時間放置しない
ポタ電の保管温度は−20〜40度Cだが、夏場の車内は最悪の場合、50度C以上になってしまう。故障や発火の原因になるので、車の中に置きっぱなしにしないように。
2 家電の同時使用に注意
調理家電の消費電力は1000W以上のものが多く、それを複数台使用すると大容量モデルでもあっという間に電池切れに。事前に消費電力を把握しておくことが大切。
3 水濡れに気をつける
ポタ電は水や湿気に弱い。ソーラー充電するために外に出し、そのまま放置して雨などに打たれたらショートする。特に夏はゲリラ豪雨が起きやすいシーズンなので気をつけよう。
4 冷却ファンを塞がない
本体が高温にならないように搭載している冷却するファン。塞ぐとポタ電が故障する可能性がある。どこに付いているか確認し、塞がないよう広いスペースで使おう。
5 保管する際はある程度充電しておこう
最適な残量は60〜80%。少なすぎるとバッテリーが劣化し、再充電できなくなる。定期的に残量をチェックして、常に電気を入れておくようにしよう。
おすすめのポタ電
BLUETTI
AC70
¥79,800

定格出力1000W、容量768Whの小型モデル。季節家電は出力が高いものが多いため、余裕を持った高めの出力モデルを選ぶようにしよう。
あると大活躍! 車中泊の便利家電
USBやDC出力の家電は消費電力が低い。ポタ電を長く使えるので、それを中心に集めた。
パワフルな風量で車内空間が快適に
クレイモア/
ファン V600+
¥9,900

スタンド付きの充電式サーキュレーター。バッテリー容量は7800mAhで、最長連続運転時間は32時間! タイマー付きサイズ:243×226×350㎜。重量:600g。充電時間:6時間半。

リモコンは背面に付けられるので紛失しにくい。

ハンドルを引っかければ天井から風を送ることができる。
問い合わせ先:BSR TEL:070-4759-9272
バッグに収納できる携行性が便利
ドリテック/
沸かせる温調ボトル
¥4,480

容量350㎖のボトルタイプの湯沸かしケトル。50〜90度Cの5段階温度調節ができ、200㎖だと沸騰時間は約4分。サイズ:φ85×225㎜。消費電力:300W。

温度を設定してスタートボタンを押すだけ。設定温度になると音で知らせる。
問い合わせ先:ドリテック https://dretec.co.jp
炊き立てご飯が最短14分で完成!
サンコー/
おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器
¥6,980

0.5〜1合のご飯を炊ける弁当箱型の炊飯器。お米と規定量の水を入れ、スイッチを押すだけの簡単操作が魅力だ。サイズ:240×100×80㎜。消費電力:185W。

炊飯後は保温機能があるため、いつでも熱々のご飯が食べられる!
問い合わせ先:サンコー TEL:03(3526)4326
飾り付けにも便利なコード式ライト
キャプテンスタッグ/
CS ストリングライト
¥2,750

8mのLEDコード内蔵のライト。コード先端にはフックが付いており、好きな場所に引っかけて全体を照らせる。サイズ:90×90×50㎜。重量:190g。充電時間:3時間。

生活防水搭載で、多少の雨なら問題なし。連続使用時間は3時間。
問い合わせ先:キャプテンスタッグ TEL:0256(35)3117
こぼした液体もしっかり吸引
ブラック・アンド・デッカー/
ハンディクリーナー WD1210AV
¥7,700

12V DC出力のパックレス掃除機。ノズルやブラシ、液体吸引用のラバーパッドなど付属品が豊富に揃っている。サイズ:400×130×158㎜。コード長:約5m。

ブラシノズルと蛇腹ホースを組み合わせれば、運転席などの狭い空間もしっかり掃除できる。
問い合わせ先:ブラック・アンド・デッカー TEL:03(3288)3010
晴天時には太陽光で充電!
BLUETTI
200W ソーラーパネル
¥59,800

太陽光の転換率23.4%を実現し、小型モデルなら4時間以内で満充電ができる。折りたたみ式で持ち運びも楽。 サイズ:608×2105㎜。重量:8.14㎏。

複数台を連結して使用でき、AC70なら2枚連結して約2.8時間でフル充電可。
問い合わせ先:ブルーティ https://www.bluetti.jp
知ると知らないとでは大違い。車中泊のポタ電豆知識
特に夏場の車中泊は冷房が必須! キャンプ用品やアプリを駆使して賢く過ごそう。
その1
凍らせたペットボトル×ファンで夏場の車内を快適に

凍らせた2ℓペットボトルをハードタイプのクーラーボックスに入れ、ファンで風を送ると簡易的な冷房が完成する。夏の車中泊で悩ましいのが「暑さ」だが、こうすると冷気が流れて「涼」を取ることができる。溶けて水になった分は、翌朝のお茶やコーヒーなどに活用可能!
その2
スマホアプリで簡単操作

専用アプリで電源オン・オフを切り替えることができる。「AC出力はオンにして、USB端子だけをオフ」という操作も可能だ。たとえば、寝袋に入ったままスマホ充電はオンにして、AC出力につないだLEDランタンだけを消すということも。ぜひ使いこなしてほしい。
その3
持ち運びも保管もソフトクーラーに

とくに夏場は高温となる車内。ソフトクーラーに入れておくと本体の温度上昇を緩和できるほか、別の荷物とぶつかって破損するリスクを軽減することができる。車載時や荷下ろしの際に液晶パネルが接触して傷つくことが多いが、ソフトクーラーに入れて持ち運ぶと安心だ。
その4
瞬間最大出力の高い家電に注意
家電製品によっては、立ち上げ時などに瞬間的に製品ラベルに記載の出力数値を超える電力が必要なものも。そんなときは、ポタ電の電力リフトモードを活用しよう。出力を抑え、通常どおり使用できる。
その5
夏場は熱帯夜対策を!
都心部や海沿いは熱帯夜になりやすく、夏は寝苦しくなる。また、騒音などの問題があるのでエンジンのつけっ放しは控えたい。小型の扇風機を回すだけでも体感温度はグッと下がるのでぜひ活用を!
車中泊でポタ電を使う心得3か条
1 出発時には満充電にしておく
1泊2日など短期の予定であっても、備えあれば憂いなし! 必ず充電100%にして出かけよう。
2 シガーソケットからの充電は非常時のみ
シガーソケットでの充電は効率が悪く、長時間になると発熱などトラブルのリスクもある。
3 家電はUSB端子のものを中心に
じつはAC出力は電気を交流に変換するため、USB端子に比べ電力のロスが多く効率が悪い。
(BE-PAL 特別編集 ポータブル電源アウトドア活用パーフェクトガイド より)
ポタ電情報満載!「ポータブル電源 パーフェクトガイド」はこちら!








