- Text
ポタ電がある暮らしは超楽しい! 達人の使いこなしテクを拝見!
環境に優しく災害に強いオフグリッドなオフィス
株式会社スペックホルダー代表取締役社長 大野泰敬さん
大手通信会社のマーケティング担当などを経て、企業の新規事業開発のサポートや地方創生をメイン事業とする(株)スペックホルダーを設立。近年はエネルギーや食糧などの社会課題の解決に、実践を交えながら取り組む。農林水産政策研究所 客員研究員。
ポータブル電源の進化を実感
究極のポータブル電源活用法といえるのが、このオフグリッドオフィス。太陽光で発電した電力をポータブル電源に蓄電し、生活や暮らしに必要なすべての電力をまかなっているのだ。ここを作った大野さんは元々ソフトバンクの社員であり、当時、日本に上陸したiPhoneのマーケティング戦略を担当していたという、すごい経歴の持ち主である。現在は経営者として大手企業の新規事業開発を支援する大野さんが、なぜこうした場所を作ろうと思ったのか。
「業務のなかで『循環型社会』や『サステナブル』といったキーワードを頻繁に耳にするので、そうした暮らしが本当に可能なのか自分で実践してみようと思ったんです」
大野さんは2022年に電気、水道、ガスが通っていない400坪の土地を購入。大胆にも自社のオフィスと住居をそこに移転する。自ら敷地の雑草を刈り、重機で整地するところから始めたという。
「仲間の手も借りて、外構工事や内装工事などは極力DIYでしました。太陽光パネルも自分たちで設置しています」
実際にここで暮らしてみると、様々な課題と共に、多くの気づきがあったと大野さん。とりわけブルーティのポータブル電源の進化は目を見張ったという。

主要な電力はすべてここにあるポータブル電源でまかなわれているという。ブルーティの「EP500」をはじめ、計9基のポータブル電源(+拡張バッテリー)で3日~4日分の電力が蓄えられる。

オフグリッドを実現するのに欠かせない太陽光パネルを各所に設置し、絶えずポータブル電源に充電を行なっている。合計2.8kW程度の発電量があるという。

敷地のイメージ図。現在はキャンピングトレーラーと住居兼オフィスのコンテナ、断熱性の高いトレーラーハウスで構成される。

コンテナをベースにしたオフィスは配線工事から溶接まで、ほぼすべてDIYで施行した。特注の大型ガラスサッシでお洒落な空間に。

インターネットは衛星通信回線「スターリンク」を導入。十分な通信速度があり、通常の使用なら問題はないとのこと。
高性能ポータブル電源が可能にする"我慢"のないオフグリッド生活
「ここの地域は真冬だと気温が氷点下まで下がるんですが、当初は低温が原因でポータブル電源が停止してしまうことがあったんです。ところがそれから間もないうちにLifePO4電池採用と高度なBMS制御により、氷点下でも放電動作が可能になりました。ブルーティのポータブル電源はここ数年でものすごく進化しているんですよ」
真夏は室内温度が50度Cに達することもあるが、その状態でも安定して稼働するという。オフグリッドオフィスのため、名の知れたポータブル電源はすべて使ってみたという大野さん。その中でもブルーティは出力、耐久性、価格のバランスが圧倒的に優れていると断言する。
「ポータブル電源だけで300万円ほど設備投資をしていますが、建物の金額をプラスしても決して高いとは思わないです。それまで借りていた都心のオフィスは家賃が月200万円だったので1年でペイできる計算です。しかも生活水準は落とさず、むしろ自然の中で気持ちよく仕事できるというメリットもありますから」
ソフトバンク時代、東日本大震災の被災地で災害対応を行なった大野さんは、電気の重要性を実感したという。今は、このオフグリッドオフィスで得た知見を防災分野に生かすため、自治体への働き掛けも行なっている。

内装の仕上げはDIYだが、それでも費用は100万円ほどかかったそう。真夏はエアコンONでも室温は30度Cほどになる。コンクリート打ちっぱなし風の壁紙がスタイリッシュ。

コンテナの前面にはDIYでガラスサッシを取り付け、開放感のある空間に。普通のガラスなので断熱性に難があるとのこと。

青空下のミーティングスペース。ここではストレスフリーで仕事ができると大野さん。頻繁にBBQを楽しむ。

安全に高出力を発揮できるブルーティのポータブル電源の特性を活かし、家庭用エアコンを導入している。

スタッフの居住スペースなどに利用する大型キャンピングトレーラー。初期に導入したものだが、断熱性能があまり高くないため、夏場はエアコンを稼働しても室温が30度Cを超えてしまうという。


YKK APとエリアノが開発したトレーラーハウス「CUBE BASE」。高性能断熱材とトリプルガラス樹脂窓を備えた高断熱仕様にすることで消費電力を抑えつつ、冷暖房を効率的に使うことができる。


敷地のあちらこちらに蓄電式の照明を設置してある。日が暮れると、周囲が畑で真っ暗なこともあって、ご覧のように美しくライトアップされる。朝焼けも美しいとのこと。

足元を照らす小さな照明も、日中の間に太陽光パネルで自立的に充電できるタイプを使用。利便性とエコを両立させている。

こちらも太陽光パネルで充電可能なLEDライト。地面には誕生日に会社のスタッフからプレゼントされた8トンの砂利が敷いてある。

生活用水は深さ40mの井戸を掘り、そこから汲み上げた水をタンクに貯めている。意外にもこのポンプの電力消費量が大きいそう。

自然と共生!
(BE-PAL 特別編集 ポータブル電源アウトドア活用パーフェクトガイド より)
ポタ電情報満載!「ポータブル電源 パーフェクトガイド」はこちら!








