このモデルは、ブランドのルーツである“ナビゲーション”の精神を引き継ぎつつ、大型ディスプレイによる画面の見やすさや耐久性、機能性を大きく進化。週末に潜る人から本格派ダイバーまで、幅広いレベルのニーズに応える1本として仕上がっている。
「Nautic」シリーズとは
SUUNTOは、1936年にフィンランドで誕生したアウトドア機器ブランドだ。フィールドコンパスのメーカーとしてスタートし、そのナビゲーション技術をベースに、現在はダイブコンピューターやGPSウォッチなど、世界中の探検家やアウトドア愛好家に向けた計測ギアを展開している。
今回登場した「Nautic」シリーズは、そのナビゲーションの伝統を水中に最適化した最新ラインだ。
特徴的なのは、市場最大級となるAMOLEDディスプレイによる“画面の見やすさ”と、長時間のダイビングに対応するバッテリー性能、そしてレクリエーションから本格的なテクニカルダイビングまで幅広くカバーする機能性。
耐久性の高いフィンランド製造にこだわりつつ、安全性・視認性・操作性を大きく向上。どんな環境でも“迷わずに確認できる”ことを重視した、SUUNTOらしい設計が光るシリーズだ。
2モデルの注目ポイントをチェック
以下、「Suunto Nautic」と「Suunto Nautic S」、それぞれの注目ポイントを見ていこう。
Suunto Nautic

Suunto Nauticは、市場最大級となる3.26インチのAMOLEDディスプレイを搭載したフルスペックのダイブコンピューター。
明るい水中でも曇りがちな高い深度の場所でも、数値やグラフがはっきり読み取れる視認性が強みだ。
大型画面ながらバッテリー性能は優秀で、中程度の明るさなら最大120時間、ナイトダイブでも90時間、最大輝度でも80時間のダイビングが可能。週に1回潜る程度なら、1回の充電で最大9か月持つというロングライフ仕様だ。
シングルガス・マルチガス対応、カスタムアラーム、コンパス、ワイヤレスタンク圧互換性といった主要機能に加え、トライミックスサポート、GF99やSurfGFインジケーター、減圧計画ツールなど、本格派のテクニカルダイビング機能も搭載。リブリーザー(CCR)にもソフトのアップデートで対応予定と拡張性も高い。
水上ではGPSやマップ、潮汐情報、天気などの屋外ツールも搭載されていて、ダイビング前後の行動計画にも役立つ。LEDライトやタンク圧ワイヤレス対応など、実用的な装備もしっかり備えた一台だ。
予定価格:124,850円(税込)
Suunto Nautic S

Suunto Nautic Sは、Nauticの操作性やディスプレイ技術をそのままに、より小型で軽量な筐体にまとめたモデル。
スマートウォッチのような陸上機能は省き、水中で必要な機能だけに特化した“ダイブ専用機”なのがポイント。
シングルガス・マルチガス、ワイヤレスタンク圧、コンパス、ダイブプラン、アラームなど基本機能をしっかり搭載し、フリーダイビングやシュノーケリング、マーメイド向けのモードも備える。
耐水性は100m(ダイビング認定80m)で、最大60時間の連続ダイブに対応。弾力のあるテキスタイルストラップを採用し、既存のOceanシリーズの22mmストラップとも互換性がある。
Nauticよりも軽く、より気軽に使える“コンパクト”なギアと位置づけられるモデルである。
予定価格:114,950円(税込)
ダイブ体験をアップデートする2モデル
発売は2026年初頭が予定されているので、詳細はWEBページで確認してほしい。
水中で“迷わずに確認できる”という安心感が、ダイブ体験そのものを変えていくこの2つのギアは、レジャーダイバーにも、本格的に潜るダイバーにも寄り添う。
これからの海をもっと近く、もっと安全で、もっと自由な場所にしてくれるはずだ。








