
inReachテクノロジー搭載で、スマホなしでも通話・通信OK。マルチスポーツGPSウォッチ「fēnix」の最新作、「fēnix 8 Pro」と「fēnix 8 Pro MicroLED」の2タイプだ。
「fēnix 8 Pro」シリーズの進化3点

Garminのフラッグシップモデル「fēnix」シリーズは、仕事も遊びも妥協しない人のためのマルチスポーツGPSウォッチ。最新のセンサーやアルゴリズムをいち早く採用し、厳しいアウトドアでも信頼できるタフさと、高精度の計測を両立する。
では、最新世代「fēnix 8 Pro」で何が進化したのか。主なポイントをチェックしていこう。

1、inReach内蔵。ウォッチ単体でコミュニケーション
「fēnix」はGarminで初めてinReachテクノロジーを内蔵したモデル。
LTE-M(Cat-M1)にも対応していて、低消費電力で広域カバレッジの接続性を確保。通信エリア内であれば、スマートフォンが手元になくても連絡手段をキープできるのはうれしい。
LTE機能は「Garmin Messenger」と連携し、ウォッチ単体で音声通話・テキスト・最長30秒のボイスメッセージの送受信に対応。家族や仲間とはリアルタイムの位置共有ができ、30秒ごとの自動更新で軌跡も記録する。トレイルランや登山、ロングライドでも安否確認がスムーズだ。
さらに、緊急時はウォッチから直接SOS発信が可能。信号はGarmin応答センターに届き、位置情報や状況が救助機関へ共有される。
事故検出が作動すれば、登録済みの緊急連絡先へも自動通知してくれる。加えて、LTE経由で最新の天気情報も取得でき、山や海での判断材料になる。
※ 利用にはサブスク契約が必要:INREACH ENABLED PLAN 月額1,180円(LTE-M無制限)。
※ メッセージや通話の利用はGarmin Messengerアプリ経由。
2、MicroLEDディスプレイ搭載(fēnix 8 Pro MicroLEDのみ)
「fēnix」に高輝度ディスプレイのMicroLEDを搭載したのが、この「MicroLED」モデル。
40万個超の微細LEDを高精度に配列し、最大4500ニトの高輝度を実現。真昼の稜線や海上の強い日差しでも、地図やデータがぱっと読み取りやすくしてくれる。
発光のムラが少ないぶん視野角は従来比6倍に広がり、斜めから見てもコントラストが落ちにくい。さらに色域は15%拡大。心拍ゾーンの色分けやコースラインの識別がより直感的になった(前モデル「fēnix 8」との比較)。
屋外アクティビティでの視認性を最優先するなら、このMicroLEDは有力な選択肢だ。
3、機能が増えても、バッテリーは長持ち
多機能化や高精度のGPS測位、通信対応を進めながらも、fēnixはバッテリー性能を維持。
「fēnix 8 Pro」シリーズはスマートウォッチモードで約27日間、GPSモードで約78時間という稼働時間を実現した。
長距離レースや数日の山行でも、運用次第では充電の不安を減らしてくれる数値だ(※実際の稼働時間は、表示輝度や測位設定、通知、LTEの使用状況などで変動)。

fēnix 8 Pro (2モデル)
価格:206,800円(税込)
発売日:2025年10月上旬発売予定
サイズ/重量:51×51×16.5mm/90g
ディスプレイサイズ:1.4インチ/ 454×454ピクセル
ディスプレイ素材:高精細AMOLEDディスプレイ
ベゼル素材:ダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングチタン/チタン
ケース素材/バンド:FRP/チタンリアカバー/QuickFitバンド 26mm
レンズ素材:サファイアクリスタル
WEBページ
fēnix 8 Pro MicroLED
価格:318,800円(税込)
発売日:2025年10月以降発売予定
サイズ/重量:51×51×17.5mm/93g
ディスプレイサイズ:1.4インチ/ 454×454ピクセル
ディスプレイ素材:MicroLEDディスプレイ(最大4500ニト)
ベゼル素材:ダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングチタン
ケース素材/バンド:FRP/チタンリアカバー/QuickFitバンド 26mm
レンズ素材:サファイアクリスタル
WEBページ
使い勝手が進化し、さらに頼れる存在に
inReach内蔵でウォッチ単体の連絡手段を確保し、MicroLED(対応モデル)で強い日差しの下でも読み取りやすく、さらにバッテリーは長持ち。
“連絡・視認・稼働”という3点の使い勝手がさらに進化した「fēnix 8 Pro」。
サイズ感や表示の好み、サブスクの要否を見極めて、自分にベストの一本を選びたい。