千葉県「勝浦朝市」で食べ歩き!昔と今が混在する港町の朝市を心ゆくまで満喫 | 日本の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.10.01

    千葉県「勝浦朝市」で食べ歩き!昔と今が混在する港町の朝市を心ゆくまで満喫

    千葉県「勝浦朝市」で食べ歩き!昔と今が混在する港町の朝市を心ゆくまで満喫
    旅エッセイストの国井律子です。私にとって千葉県勝浦市は、子どものころから慣れ親しんだ特別な場所。亡き両親が経営していた塾の合宿所だった「外房の家」で、生徒たちと朝市を歩いた記憶が鮮明です。

    そんな原体験があったからこそ、私は1989年から今も変わらずこの町に通っています。今回は、昔の面影と新しい風が共存する、変わりゆく朝市を久しぶりに訪れてみました。

    懐かしさと新しさが同居する「勝浦朝市」

    勝浦朝市の看板
    勝浦のゆるキャラ、かつおの「かっぴー」が描かれた勝浦朝市の看板。

    日本三大朝市のひとつに数えられる「勝浦朝市」。430年以上の歴史を誇り、かつては漁師と農民が物々交換する場として始まった青空市場だそうです。

    塾講師として実家でアルバイトしていた7つ上の兄に、30年前の朝市の話を聞くと、「当時は通りの両側にびっしりお店が並んでいて、横道までぎゅうぎゅうだった」と懐かしそうに振り返りました。

    大判焼き、香ばしい海苔、干物屋のおばちゃんの声など、生活のための食品が中心。そこはまさに”町の台所”だったそうです。

    現在は移住者による、はちみつ屋やコーヒースタンド、アクセサリー店なども加わり、昔ながらの干物や朝採れ野菜などと一緒に、新しいおしゃれな空気が共存しています。このミックス感が、今の勝浦らしさです。

    朝採れ野菜に加えて新米も売られていました
    昔を彷彿とさせるスタイル。朝採れ野菜に加えて新米も売っていました。
    雑貨を売る露店
    2日続けて朝市にお邪魔。お店が毎日変わり「一期一会」な感じがおもしろいです。

    朝市を楽しむおすすめルート

    朝市の様子
    朝市を訪れたのは2025年9月13日と14日。連休中日の14日の方が人手がありました。

    せっかくなら、朝市を「食べ歩き+買い物+散歩」のセットで楽しむのがいいですね。まずは腹ごしらえからスタートです。せっかくなので、おすすめ順に紹介していきましょう。

    1.五臓六腑に染み渡る朝ラーメン

    勝浦のラーメン
    勝浦産の鰹節が贅沢にドサッと載っています。1杯600円。PayPayも使えました!

    このラーメンは、朝でも軽く食べられて、地元ならではの旨味がぎゅっと詰まっていました。こだわりの麺は国産小麦の全粒粉を使用。黄金色のあっさりした醤油味のスープは無添加で、鰹、鯖、煮干し、昆布で出汁を取っているそう。おいしくて夢中ですすりました。

    朝市
    お店のお隣のベンチで食べることができます。

    2.カツオまんじゅう

    カツオまんじゅう
    お土産や食べ歩きに人気なのが「カツオまんじゅう」は、1個500円。支払いは現金のみでした。

    蒸し器から取り出したほかほかのカツオまんじゅう。ほんのり甘い生地にカツオ節の風味が合わさって、クセになる味わいです。お好みでラー油をかけて。

    3.わらびもち

    わらびもち屋
    外房の家に遊びに来る親友家族が、このお店の大ファンだそう。前から気になっていましたが、まだ食べられず。

    そして朝市の名物、行列必至の「わらびもち」。私も2日連続でチャレンジしましたが、初日は出かけるのが遅くすでに店じまい。2日目はというと、なんと5組前で売り切れ…!ぜひ早めの時間に挑戦してみてください。お店のお母さんいわく、朝6時すぎから開いているそうです。

    わらびもち
    友人から、わらびもちのお写真お借りしました。次回こそは!

    朝市には、ほかにもコーヒースタンド、シフォンケーキ、チュロス、かき氷、たい焼き、タコ焼き、パン、ホットドッグ、玉子焼き、おでん、焼き鳥、台湾焼きそば、イカ焼きなど、この通りだけでお腹が満たされる屋台がいっぱい。その日によって出店は異なるので、行ってみてのお楽しみですね(笑)。

    イカメンチ屋
    地元の味が楽しめます。
    びわ茶
    無料で振る舞われた冷たい「びわ茶」。暑い日だったのでうれしかった。

    お腹が満たされたら買い物へ

    新鮮な野菜
    ドサッと袋詰めされた新鮮な野菜が、お安く買えますよ。

    食べ歩きのあとは、干物や野菜などの買い物をしました。勝浦周辺にはキャンプ場もたくさんあります。朝市で仕入れた食材を、そのままキャンプ飯にアレンジするのもおすすめです。

    鮮魚
    鮮魚も売っています。
    干物
    干物を炭火で焼けば、それだけで大変なごちそうになりますね!
    房州産の鰹節
    房州産の鰹節を豪快に料理に載せたら、おいしそう~。

    キャンプの朝ごはんに、前日に買った野菜や干物を並べれば「勝浦らしい一食」が完成します。アウトドア好きにとって、朝市は最高のマーケット。食材選びからもう旅の一部です。

    朝市を歩いて買ったものは?

    ししとう、ピーマン、ナス、マスカットを購入
    ししとう、ピーマン、ナス、マスカットを購入しました。

    朝一で買った新鮮なナスは、ランチのパスタに入れていただきましたよー。

    ナスのパスタ
    フライパンで蒸し焼きしたナスを、最後にトマトソースにサッと絡めて完成。

    ついでに夜のおつまみも作りました。

    出汁びたし
    おつまみ用に「出汁びたし」を作りました。

    ししとう、ピーマン、ナスを少量のオリーブオイルで揚げ焼きして、水で割った白出汁に漬けただけで完成です。

    皮のまま食べられるマスカット
    皮のまま食べられるマスカットやぶどうは、楽しておいしく食べられる大好きな果物です。

    キャンプの食卓にフルーツが上がると、贅沢な気分になりますよね。それとこの時期は、どのお店にも唐辛子が売っていました。

    自宅で作ったピリ辛調味料
    青唐辛子を細かく刻んで、ピリ辛調味料作りもしました。

    左から醤油漬け、酢漬け、ナンプラー&ニンニク漬け。味変のお供に最高の調味料なんです。朝市の余韻をキャンプや食卓で楽しむのはいかがですか?

    変わりゆく朝市を歩く楽しみ

    手づくりの木工品と淹れたてのコーヒーが楽しめるお店
    手づくりの木工品と淹れたてのコーヒーが楽しめるお店。

    朝市を歩いたあとは、ぜひ海まで足を伸ばしてください。勝浦漁港までは歩いてすぐ。朝市で賑わったあとに、静かな海を眺めると、町の呼吸が感じられます。

    勝浦は東京からクルマや電車で約2時間。海風が心地よく、猛暑日知らずの町なんていわれています。近年は”東京にいちばん近い避暑地”としても注目され、移住者が増えています。観光と暮らしの間を行き来するような時間を過ごせるのも、この町の魅力です。

    遠見岬神社からの勝浦漁港
    朝市通りに面している遠見岬(とみさき)神社からの勝浦漁港。

    1989年から通い続けてきた私にとって、勝浦の朝市は「変わらない懐かしさ」と「新しい発見」が同居する場所。30年前に兄が見た”生活のための台所”から、今では移住者のアイデアやチャレンジが加わり、町は活気づいています。どちらが良い、悪いではなく、町が呼吸をするように姿を変えていくのを、旅人として見届けることが、なんだかうれしいです。

    勝浦朝市(千葉県勝浦市)

    • 開催場所:毎月1日~15日は、下本町朝市通り、毎月16日~月末は、仲本町朝市通りで開催しています。今回お邪魔したのは下本町朝市通りです。
    • 営業時間:6時30分ごろ~11時ごろ
    • 定休日:毎週水曜日、元旦
    • ホームページ(勝浦観光協会):https://www.katsuura-kankou.net

    国井律子

    旅エッセイスト

    国内外の旅を綴るエッセイを中心に、日常の延長にある“ちょっと特別な旅”も提案。ソロ登山、2人の男児の母として家族とのキャンピングカー旅、自由で自分らしい旅の形を発信中!

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