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キャンプで使う箸の選び方

キャンプで使う箸は、素材や形状・収納性に注目して選ぶのがおすすめです。まずは、「持ってきてよかった」と思える箸の選び方を見ていきましょう。
好みや用途に合った素材を選ぶ
キャンプ用の箸は、素材によって使い勝手や耐久性・携帯性・手入れのしやすさが変わります。自分のキャンプスタイルや使い方に、最適なものを選びましょう。
キャンプ用の箸の素材は、以下のものがあります。
- 木・竹:軽くて温かみがあり手になじみやすい。湿気に弱い
- チタン:軽量で耐久性があり、さびにくい。食べ物をつかみにくい
- ステンレス:汚れが付きにくく衛生的。耐久性も高いが、高価なものが多い
- プラスチック:軽量で安価。耐熱性は低い
耐久性や衛生面を重視するなら金属製、使用感にこだわるなら自然素材の木や竹製がおすすめです。
収納性や持ち運びやすさで選ぶ
キャンプでは、荷物をできるだけコンパクトにまとめて携行する必要があります。箸も例外ではなく、収納しやすいもの・持ち運びしやすいものを選ぶことが大切です。
キャンプ用の箸を選ぶときは、分割タイプや折りたたみ式、ケース付きなどに注目しましょう。
- 分割式:先端と持ち手部分が分離しており、使用時にねじ込んだり差し込んだりして組み立てる
- 折りたたみ式:箸を折りたたんで収納できる
- ケース付き:専用ケースに収納する
分解式や折りたたみ式はコンパクトにまとめられますが、紛失・破損に注意が必要です。フォークやスプーンも必要な場合は、ケースの付いたカトラリーセットを選択してもよいでしょう。
使いやすい長さ・形状・加工で選ぶ
キャンプでは、直火で調理したり深めの鍋を使ったりすることが多く、短い箸では手が熱源に近づきすぎてしまいます。調理用として箸を持参する場合は、長さ20cm以上のものを選ぶことが必要です。
また、形状は丸型よりもスクエア型を選択するのがおすすめです。キャンプの野外テーブルは平坦でないことも多いため、丸型では安定しません。スクエア型なら転がりにくく、地面に落ちるリスクを軽減できるため、衛生面でも安心です。
なお、金属製の箸は滑りやすく、食材をつかみにくい傾向があります。ストレスなく食事を楽しむなら、先端に溝が刻まれていたり、滑り止め加工が施されていたりする箸を選ぶとよいでしょう。
キャンプに役立つおすすめの箸【分割タイプ】

分割タイプは、二つのパーツに分解できる箸のことです。コンパクトに収納できる、キャンプにおすすめの箸を六つ紹介します。
Snow Peak「和武器 L」
Snow Peakのブランドロゴが印象的な、ジョイント付きの箸です。使わないときは、先端部分をステンレス製のグリップ内に収納できます。
先端部分に使われている竹は耐熱性があり、熱々のキャンプメニューにも使用できます。グリップ部分は四角い形状で安定感があり、箸を置いたときに転がる心配がありません。
刀のようにスタイリッシュなデザインは見栄えもよく、おしゃれなキャンプギアを好む人におすすめできます。箸の全長は約22.5cmで、長すぎず短すぎない使い勝手のよいサイズ感です。
スノーピーク 和武器 L
サイズ:8×8×225(h)mm 収納サイズ:38×143(h)mm 重量:32g
CAPTAIN STAG「SHIKA-BASHI type2」
使用時は約20.5cm、収納時は約12cmに短縮できる分割タイプの箸です。収納ケースも付属しており、キャンプやアウトドアに気軽に携行できます。
先端は高級感と口当たりのよさを備えた黒檀、グリップ部分は耐久性に優れたステンレス製です。口に触れる部分と手で握る部分で異なる素材を使うことにより、快適な使い心地と扱いやすさを両立しています。
CAPTAIN STAG SHIKA-BASHI type2
サイズ:長さ205mm 収納サイズ:45×140mm 重量:40g
mont-bell「スタックイン 野箸」
重量わずか約15gと軽量な、分割タイプの箸です。接合部はねじ込み式が採用されており、組み立てのたびにネジで固定する必要がありません。シンプル設計で壊れにくく、部品の紛失を心配せずに使えます。
先端は硬く丈夫な縞黒檀、グリップ部分は軽量かつ強度のあるアルミ合金製です。『BPAフリー』であることも明記されており、素材の安全性にこだわりたい人も使いやすいでしょう。使用時の長さは約21cmで、収納時には約13.5cmとコンパクトになります。
モンベル スタックイン 野箸
サイズ:長さ21cm 重量:15g
UJack「仕込み箸」
組み立てと分解を直感的に行える、差し込み式の分割箸です。少し太めに設計された四角形のデザインが採用されており、転がりにくさや持ちやすさにも配慮されています。グリップ部分は、上部を取り外せる設計となっており、箸の内部まできれいに洗うことが可能です。
素材は、箸先には赤檀木、グリップ部分にはステンレスが使われています。口に入る部分に天然木が使われていることで、金属が歯に当たったり他の金属とこすれたりしたときに感じる不快感がありません。
箸先はあえて細めに仕上げられているため、小さい食材をつかむときもスムーズです。長さは約22.5cmで、家庭用の箸と同じ感覚で使えます。
UJack 仕込み箸
サイズ:約225×約7mm 重量:32g
鎌倉NaFro「匠のスクリュー箸」
日本の金属加工の中心地・新潟県燕三条の職人によって作られている箸です。スクリュー式のシンプルな接合部を搭載しており、スムーズに着脱できます。分解して付属の袋に収納すれば、持ち運びも簡単です。
箸の素材には、軽量でお手入れが簡単なアルミが採用されています。先端部分には凸凹加工が施されており、麺類や小さな食材もしっかりとつかむことが可能です。
付属の専用ケースは箸置きとしても使えるため、箸先が直接汚れたテーブルに触れる心配がありません。キャンプ中の食事を、衛生的に楽しめます。
鎌倉NaFro 匠のスクリュー箸
サイズ:長さ230mm
キャンドゥ「コンパクトになるお箸」
二つに分解して携行できる、キャンプにおすすめの箸です。100円ショップで気軽に購入できるため、コスパを重視する人にとって、選択肢の一つといえるでしょう。
素材にはステンレスが使われており、耐久性と清潔性を両立しているのが特徴です。シンプルかつコンパクトなデザインは、キャンプはもちろん毎日のランチでも便利に使えます。箸の使用時の全長は約18cm、分解時は約9.5cmです。
キャンドゥ コンパクトになるお箸
サイズ:長さ180mm
キャンプに役立つおすすめの箸【折りたたみタイプ】
携行性に優れたキャンプ用の箸を探している人は、折りたたみタイプもチェックしてみましょう。本体に収納しないので、取り出しやお手入れがスムーズです。以下、キャンプで便利に使えるおすすめの折りたたみ箸を紹介します。
TOKYO CRAFTS「職器シリーズ箸 23g」
丈夫でスタイリッシュな、アルミ合金製の折りたたみ箸です。重量は約23gと非常に軽量で荷物の負担にならず、軽量装備を好むキャンパーには特におすすめです。
独自のギミックとして、片方の箸の先端をもう一方の持ち手部分に差し込んで、一つにまとめられる設計が採用されています。箸そのものが収納の役割を果たすため、紛失のリスクが少ない点が魅力です。
箸の全長は約23cmで、大人の手にもしっくりとなじみます。転がりにくい八角形状や食べ物をつかみやすくするための滑り止め加工もあり、コンパクトでも使用感は良好です。
TOKYO CRAFTS 職器シリーズ箸 23g
重量:23g
キャンプに役立つおすすめの箸【セットタイプ】

セットタイプは、フォークやスプーンなども付いていてお得感があります。ここでは、さまざまなメニューに対応しやすいセットタイプの箸を三つ見ていきましょう。
LOGOS「メタルカトラリー箸セット」
スプーン・フォーク・箸を一つにまとめたカトラリーセットです。素材にはアルミやステンレスが使われており、LOGOSらしいクールなデザインを楽しめます。箸の先端部分には木材が採用されており、口に入れたときに不快感を覚えにくいのがうれしいポイントです。
スプーンとフォークはハンドルを折りたためる折りたたみ式、箸は半分に分割できる構造です。収納サイズは約7.5×14×1.5cmとコンパクトなため、荷物の邪魔になりません。
汚れ防止・紛失防止のための収納袋が付属しており、クッカーなどと一緒にスムーズに携行できます。
ロゴス メタルカトラリー箸セット
スプーンサイズ:約長さ16cm フォークサイズ:約長さ16cm 箸サイズ:約長さ20cm 総重量:約70g
ZEN Camps「チタン製カトラリーセット」
スプーンとフォークが一体となった『スポーク』と、全長約23cmの箸のセットです。
すくう・刺す・混ぜるなどの動作を全てカバーできるため、キャンプ中の調理や食事で役立ちます。特にスポークは先端に適度な湾曲があり、一般的なフォークでは難しいとされる麺類をすくう動作も容易です。
素材にはチタンが採用されており、軽量性や耐久性に優れています。チタンは熱伝導率が低いため、熱い料理やスープでも持ち手が熱くなりにくいのが特徴です。
ZEN Camps チタン製カトラリーセット
箸サイズ:長さ23cm 受領:17.4g スポークサイズ:長さ16.6cm 重量:17.7g
COOK’N’ESCAPE「キャンプ用食器箸チタン製カトラリーセットアウトドア収納袋付」
チタン製の箸・ナイフ・スプーン・フォークを納めたカトラリーセットです。高強度のチタン素材で作られており、高い耐久性・耐食性・軽量性を期待できます。
表面には、サンドブラスト加工が施されています。鏡面加工と比較するとざらっとした印象ですが、指紋や水あかは目立ちません。屋外での使用を想定したとき、汚れが気になりにくいのはメリットといえるでしょう。
箸の形状は、転がりにくい角形です。先端には滑り止め加工が施されており、ストレスなく食材をつかめます。収納ケースに入れて携行すれば、紛失の心配もありません。
COOK’N’ESCAPE キャンプ用食器箸チタン製カトラリーセットアウトドア収納袋付
重量:44g
キャンプに役立つおすすめの箸【スタンダードタイプ】

スタンダードタイプの箸は、分割したり折りたたんだりする必要がありません。シンプルに携行できる箸を好む人におすすめの、スタンダードタイプを二つ紹介します。
FIRE BANK「栗の木のお箸」
木目の表情が美しい、天然の栗の木で作られた箸です。持ったときの手触りもよく、アウトドアシーンにふさわしい温かみがあります。
付属のナイロンケースに入れれば、リュックにそのまま入れたり、ベルトに通して使ったりできます。
箸をケースに収納したときの長さは、約24.5cmです。ケースのカラーバリエーションは、ブラック・カーキ・ベージュの3色があります。
FIRE BANK 栗の木のお箸
収納サイズ:245 x 30 x 12 (H) mm 重量:14g
TITAN MANIA「箸 チタン製 23cm」
軽量で丈夫なチタンで作られた、スタイリッシュな箸です。全長約23cmと長めに作られていますが、重量は約14gしかありません。力の弱い人・重い箸が苦手な人には、特に使いやすい箸といえます。
箸の先端には溝が刻まれており、食べ物をつかみやすい設計です。グリップ部分は四角形状で転がりにくく、手にもしっくりとなじみます。
熱伝導率の低いチタンは、直火の近くでも安全に使用しやすいのがメリットです。食事用としてはもちろん、菜箸・取り箸としても活用できます。
収納袋付きで携帯しやすく、キャンプや登山・アウトドシーンでの料理に最適です。
TITAN MANIA 箸 チタン製 23cm
サイズ:長さ230mm 重量:14g
キャンプに持参したいおすすめの箸置き

キャンプに箸を持参するなら、箸置きも準備するのがおすすめです。最後に、使いやすく機能性に優れた、キャンプシーンにぴったりの箸置きを二つ紹介します。
CAPTAIN STAG「シェラカップクリップ2P(オリーブ&ベージュ)」
キャプテンスタッグのシェラカップに、そのまま取り付けて使える箸置きです。クリップ式になっており、箸やスプーンなどのカトラリーをクリップできます。
カトラリーが転がったり汚れたりするのを防ぎやすく、屋外でも箸の清潔を維持しやすいのがメリットです。
サイズは約2×3×2cmとコンパクトなため、箸と一緒に携行しても邪魔になりません。材質はポリプロピレンで、120℃までの熱にも耐えられます。
CAPTAIN STAG シェラカップクリップ2P(オリーブ&ベージュ)
Over north「HASIOKI – 01 箸置き 純チタン製 ペア 2個セット」
純チタン製の箸置き2個セットです。チタンの色味を生かしたシンプルなデザインは、おしゃれなキャンプシーンにも違和感なくマッチします。
板厚は約0.3mmと薄く、重量も約2gしかないため、荷物の中でもかさばりません。中央がくぼんだプレート形状は箸の収まりもよく、使い勝手は良好です。
食洗機で洗えますが、水圧による変形や他の食器へのダメージリスクがあります。お手入れは、手洗いまたは小物用バスケットに入れてからの食洗機利用がおすすめです。
Over north HASIOKI – 01 箸置き 純チタン製 ペア 2個セット
サイズ:縦20㎜×横50㎜×高さ15㎜ 重量:2g
まとめ
キャンプ用の箸には、分割タイプや折りたたみタイプ、フォークなどとセットになったタイプがあります。素材もステンレス・チタン・木材などさまざまなので、携行性や使いやすさ、好みに合うものを選ぶことが大切です。
マイ箸を持参することで、キャンプにおける食べやすさや調理のしやすさが向上します。使い捨ての箸をやめることは環境への配慮にもつながるため、得られるメリットは小さくありません。
お気に入りのマイ箸で、キャンプでの食事時間をより充実させましょう。





















