
キャンピングカーの達人、伴 隆之のニューモデルレビュー
独自の3Dアルミフレーム構造により軽量・高耐久を実現

1997年創業のキャンピングカービルダー「メティオ」。今回は新たにリリースされた「Rakuneru LiLi ATRAI(ラクネル・リリィ アトレー)」を中心に、「Rakuneru VanTour ATRAI(ラクネル・バンツアー・アトレー)」、「Rakuneru VanTour ATRAI 匠ver.」とアトレーをベースにした軽キャンピングカー3モデルを紹介しようと思います。
同社は他社では見られない、3Dのアルミフレーム構造を採用しているのが大きな特徴。アルミのチャンネル材を使ったフレームを組み上げて、そこに家具やベッドマットを搭載するという独自の架装方法には理由があります。
それはアルミフレームによる高強度・高耐久に加え、軽量というメリットがあるから。ベッドで大人が寝返りをうってもびくともしない強じんさや、フレーム下の空間を収納スペースとして利用できるのも特徴となっています。

それではさっそくラクネル・リリィ アトレーから見ていきましょう。
とにかく価格を抑えて車中泊旅を楽しみたい人に最適な「リリィ」

今回新たに追加された「ラクネル・リリィ アトレー」。価格はなんと236万円〜と手にしやすいプライスを実現しています。
架装部分はアルミフレームにベッドマット、テーブル、荷室左右のキャビネットの構成。リビングモードはセカンドシートを前倒しして足下スペースに格納し、ベッドマットとテーブルを置くだけで対面のリビングに展開が可能。
足をフロアに下ろして、2人が向き合ってくつろげます。また、荷室両サイドにあるキャビネットがカウンターにもなっているので、ちょっとした小物も置けて使いやすくなっています。
リビングからのベッドモード展開は、テーブルを外して中央に背もたれのマットを置くだけと簡単。近年、ポータブル電源の普及が進んでいることもあり、ベッドとテーブル、キャビネットだけあればいいという人に最適なのがこのリリィ。4人乗車時はベッドマットやフレームが荷室にすっきり収まるよう設計されており、普段使いもしやすいです。







電装系や断熱にもこだわる「バンツアー」

「ラクネル・バンツアー・アトレー」はリリィと異なり、天井と床に断熱加工が施されているのが大きな特徴。さらに、サブバッテリーや1500Wインバーター、走行充電システムなどの電装系に加え、天井照明に冷蔵庫、スイッチや電圧計といった本格キャンピング装備が加えられています。
また、家具の雰囲気もリリィよりもダーク系でまとめられており、高級さも演出。オプションで上部収納も用意されています。リビングやベッドの展開方法についてはリリィと同じ仕様。
ポータブル電源を載せたり下ろしたりする手間もなく、電装系や断熱もしっかり施工されているので、安心感が高くて快適なモデルがほしい人はバンツアーを選ぶのがお薦めです。価格は296万円〜。


プレミアム性で選ぶならこだわりの詰まった「ver.匠」一択!

「ラクネル・バンツアー・アトレー ver.匠」は家具やルーフにパイン材が使用されてエイジング加工が施され、熟練の家具職人によるていねいなリアルウッド仕上げのインテリアが大きな魅力。装備については「ラクネル・バンツアー・アトレー」と同じ仕様となっており、快適性も充分。
アルミフレームによる安心感とリアルウッドによる落ち着いた車内空間はこのモデルならでは。軽キャンピングカーでも細部までこだわる人はver.匠一択になるのではないでしょうか? 価格は280万1,000円〜。

アトレーをベースにしたキャンピングカーでも、装備や機能、見た目に価格など、3つのタイプを用意しているのが「ラクネル」のうれしいところ。自分に合ったモデルを探してみてはいかがでしょうか。
問)メティオ