
ただ、使った水筒はお手入れが必要です。毎日のことなので、少しでも手間が省けるとありがたいと思っていたら、洗いやすく、しかも乾きやすいという水筒が「サーモス」から新登場しました。
サーモス史上初の「セラクリーンコート」を採用したケータイマグが登場

水筒に関する不満について「サーモス」が行なった調査によると、乾燥を含め洗うのが面倒という洗浄に関する不満が高いことがわかりました。
多くの人が、ボトル用のブラシを使わないと洗いにくいことや、洗ったつもりでも汚れが残っていたなど、水筒の中の汚れが落ちにくいと回答。また、洗った後、水筒の中が乾きにくいという意見も多くありました。
ボトル用のブラシで洗っている筆者も、水筒の底の角は、きちんと洗えているかどうか不安になることもあります。さらに、内側がなかなか乾かないというのも毎日の悩みの種です。
食器洗いかごでずっと乾かしておくのも邪魔になるため、いまは水筒専用の乾燥スペースを確保していますが、そろそろボトルが早く乾くというキッチン雑貨を取り入れようかと考えていました。
そんなときに、汚れが落ちやすく、乾きやすいという「真空断熱ケータイマグ(JPBシリーズ)」が、サーモスから発表されたのです。サーモスの発表会で、その詳細を聞いてきました。
お手入れが簡単になる秘密は、ケータイマグの内側にサーモス史上初となる『セラクリーンコート』を採用したからです。セラクリーンコートとは、セラミック系のコーティングで、汚れが落ちやく、高い撥水性により乾きやすいという性質を持っています。水筒の内側のステンレスにコーティング加工して、日々のお悩みを軽減してくれるなんて思いもよりませんでした。
内側の底に丸みをもたせ、広口形状の洗いやすいデザインに

飲み口が、ワンタッチタイプではないことから、外から見た形状も新デザインになっていました。内側をのぞき込んでみると、いつものシルバーではないため、ちょっと不思議な感じはしましたが、底に汚れが残っている場合など、確認しやすいように感じました。

しかも、底の周囲が丸みを帯びていて洗いやすくなっています。本体の断面のサンプルを確認すると、よくわかります。底の周囲を洗うのが一番大変だと感じていたため、これは洗いやすいのではないかと想像できます。

水筒を洗ったときの一番のストレスともいえるのが、内側がなかなか乾かないことではないでしょうか。一体、どれくらい撥水効果があるのか、同時に水を流して、内側を確認してみました。

セラクリーンコートの方は、驚くほどの撥水性で、水滴を確認することができないくらいでした。これなら、早く乾きそう。以前より、広口の形状というのも、早く乾きそうです。

内側が白という大きな変化に気を取られていましたが、口の形状も違っていました。飲み口のスクリューが外側にあります。コップに注ぐなら大きな違いはないと思いますが、直接飲むことを考えると、唇が本体の外側に触れにくく、スクリューの部分までの十分な幅があり、飲みやすそうです。
ただ、この形状は、飲みやすくするためというより、スクリューの溝を内側に施すよりも外側にした方が水切れがよくなるからという理由でした。
真空断熱ケータイマグ(JBPシリーズ)では、650mLと、たっぷりサイズもラインアップ。以前は500mLで十分だと感じていましたが、猛暑日がこれほど続くと、ちょっと足りないかもしれないため、このサイズの登場はありがたいですね。
効果的な水分補給方法とは

暦の上では秋とはいえ、まだまだ猛暑が続きそうで熱中症対策も欠かせません。そこで、赤坂ファミリークリニック院長の伊藤明子先生に外出時の正しい水分補給について教えていただきました。
夏場の水分補給の基本は3つ。
- のどが渇く前に、こまめな水分補給
- 起床時、運動前後、入浴前後、就寝前は意識的に水分補給
- 運動時は、水分とともに塩分補給も忘れずに
「のどの渇きを感じる口渇中枢が、子どもの場合未熟なことも多く、のどが渇いたと感じたら、細胞レベルで乾いています。のどが渇く前に、ちょこちょこ飲みを心がけましょう。」(伊藤先生)
運動前後などは意識しやすいですが、入浴前や就寝前は、水分をひかえる人もいるため、意識したいですね。また、暑い日の水分補給は、5度から15度が効果的ということで、外出時に持ち歩くのであれば、保冷効果がある水筒に入れておくことも大切だといいます。というのも、飲み物の温度が上がるだけでなく、菌の数も増えてしまうからです。

水分だけでなく、ナトリウムやカリウムなど電解質を含んだものを摂取することが推奨されているため、スポーツドリンクによる菌数を計測したところ、保冷効果がある水筒の場合、菌の数に大きな変化はありませんが、ペットボトルの場合、飲料の温度が上がるとともに菌も増殖し、水筒の3万倍以上という結果になりました。
これは、ペットボトルから直接飲むことを想定し、唾液を加えて行った結果です。スポーツドリンクだからでしょと思っていたら、麦茶の場合も、菌は増えるとのこと。飲料の種類に関わらず、温度管理も行なうことが大切です。
「コーヒーを持ち歩く人もいますが、カフェインが入っていて利尿作用があるため、熱中症対策にはNGです。ほかにも、甘い飲み物は、糖分を薄めようと体内の水分がとられるため注意しましょう。」(伊藤先生)
カフェインは気にしている場合も多いと思いますが、ジュースも気をつけないといけませんね。
熱中症対策に欠かせない水分補給ですが、飲料の温度管理がこれほど大切だったと改めて知ることができました。保冷効果があるサーモマグのお手入れがしやすくなったのは、毎日のことなのでとても助かります。個人的には、セラクリーンコート採用の飲み口がワンタッチタイプも登場してくれるともっとうれしいなと思っています。