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    2025.08.07

    キャンピングカーで泊れる!「道の駅やまがた蔵王」で快適な車中泊&温泉満喫の旅

    キャンピングカーで泊れる!「道の駅やまがた蔵王」で快適な車中泊&温泉満喫の旅
    旅エッセイストの国井律子です。

    先日、キャンピングカーで山形県の蔵王へ行ってきました!今回の旅で利用したのが、「道の駅やまがた蔵王」。2023年12月にオープンしたこの施設では車中泊が可能です。

    施設内にはお土産やイートインスペースもあるのですが、周辺の歩いても行ける場所には山形グルメを楽しめる店があり、ちょっとクルマを走らせれば極上の温泉まであります。

    今回は、東北屈指の観光地である山形蔵王と、観光の拠点としても最高だった道の駅を紹介します。

    急に決まった山形行き

    こけし
    さぁどこ行く?天気がいいのは山形地方のみ。わが家の気ままなキャンピングカー旅「あるある」な動きで、気づけば山形へ。

    毎年家族で雪遊びを楽しんでいる私たちにとって、樹氷輝く蔵王は長年の憧れでした。サラリーマンだった夫の休日と合わせると、蔵王は少し遠く、ずっと見送りに。現在、私たちは夫婦で会社をおこして一緒に働いています。かなり自由な動きができるようになりました。

    急にスケジュールがぽっかり空いた先日のこと、「蔵王行くなら今じゃない?」と。全然雪はないけれど、次の冬の下見も兼ねて向かいました。ちょっと調べてみると、「道の駅やまがた蔵王」に車中泊できることがわかったのです。山形自動車道山形蔵王ICよりクルマで約10分、東北中央自動車道山形上山ICからは約3分と至近。便利な場所にありました。

    すべてが広々!快適な車中泊スポット

    車中泊スペースの看板
    道の駅の駐車場の一角に有料の車中泊スペースが5台分あり、1区画で普通車2台分が使えます。

    車中泊スペースのサイズは、幅5m65㎝、奥行き5m20㎝。それよりも大きなクルマの場合、要相談だそうです。

    電源付きの車中泊スペース
    全スペース100V(15A)の電源付きです。

    チェックインは14時~17時。その間に道の駅の総合案内所で手続きをして、使用許可証、専用電源キー、専用ゴミ集積コンテナキーを受け取ります。

    使用許可証はクルマのダッシュボードに掲示
    車中泊スペースを利用中、使用許可証はクルマのダッシュボードなど見える場所に掲示します。

    区画内ではテーブルをセッティングしての食事も可能とのこと。車中泊といえば、ずっと肩身の狭い思いをしてきたキャンピングカー乗りの私たちだったので、こういう施設が増えてくれるのは、ほんとうにうれしいです。

    ごみ袋は1枚80円
    70Lサイズのごみ袋を1枚80円(処分代込み)で販売しています。
    ゴミ集積場
    道の駅の建物に沿って歩くとゴミ集積場があります。

    ゴミを捨てるときは、チェックイン時に渡されたカギでコンテナを開けます。燃えるゴミ、ビン、カンなどを分別します。

    屋外の洗い場
    芋煮広場の一角にある洗い場を利用できます。

    山形といえば芋煮が有名ですよね。地元の農家さんが提供する芋煮がここで味わえるそう。また、12月~2月末ごろまでの冬季、夜間は凍結防止のため屋外の水道は利用できない代わりに、屋内にある有料の洗い場を使用できるとか。痒いところに手が届くサービスがうれしい。

    至れり尽くせりの設備は感動もの

    情報発信コーナー
    情報発信コーナー内にある総合案内所でチェックインします。

    山形の観光情報もこちらでゲットできます。キッズスペースがあり、先ほどご紹介した芋煮広場にもここから行けます。敷地内には様々なイベントが開催できる樹氷ホールがあり、マルシェやコンサートも開かれるそう。バスの待合い場所やワークスペース、広い更衣室を完備し、お土産やグルメコーナーも充実していました。

    車中泊専用返却ポスト
    総合案内所の壁沿いにある車中泊専用返却ポスト。

    営業時間外のカギや使用許可証の返却は、車中泊専用返却ポストに入れるだけ。

    通路
    通路を進むとトイレ、パウダールーム、ベビーケアルームがあります。

    館内は完全バリアフリー。車椅子、ベビーカーなど、みんなににやさしい作りです。トイレとベビーケアルームは24時間、ベビーケアルームは9時~17時30分まで利用可能です。

    広々としたトイレ
    広々とした清潔なトイレ。

    わが家は緊急じゃない限り、クルマのトイレは利用しません。なので旅先のきれいなトイレは、ほんとうにうれしいです。

    パウダールーム
    24時間利用可能なパウダールームが、女性トイレに併設されています。

    道の駅やまがた蔵王

    • 所在地:山形県山形市表蔵王79番地1
    • 電話番号(総合案内所):023-676-6868(9時~17時30分)
    • 車中泊利用時間:チェックイン14~17時、チェックアウト翌朝10時
    • 車中泊利用料金:1区画 2,000円(1泊)
    • ホームページ:https://www.m-yzao.com

    車中泊をしなくても、道の駅にクルマを停めて、バス移動したり、サイクリングを楽しむことも可能だそうです。その際は上記HPから申請してくださいね。

    山形グルメが揃う道の駅の周辺施設

    道の駅やまがた蔵王
    手前が、「ぐっと山形」、一番右奥が、「道の駅やまがた蔵王」。

    道の駅周辺には、山形のお土産などが4,000品目以上揃う「ぐっと山形」(9時~17時30分、フードコート10時~17時)、新鮮な野菜とフルーツを販売している「食の駅」(9時~18時、無休)があります。徒歩圏内には、24時間営業のコンビニもあり、夕飯時、カセットコンロガスが切れた際に助かりました(笑)。

    山形牛のしゃぶしゃぶ
    カセットコンロのガ切れで、かなりあせった夕飯の様子(汗)。

    この日はちょっと奮発して、山形牛のしゃぶしゃぶをいただきました。

    山形の食材いろいろ
    赤ワイン、お米(つや姫)のほか、来訪時には丁度、サクランボが旬の季節でした。そんな山形の幸をたくさんいただきました。

    山形は和牛の飼育が盛んな場所。米沢牛、山形牛、蔵王牛など、人気のブランド牛がたくさんあります。昼夜の寒暖差や、夏暑く冬寒い気候が、繊細な肉質を作り出すそう。赤身と霜降りのバランスがよく、思ったよりもあっさりと。このお肉、お店でいただいたらエライことですが(笑)。自炊で節約しながら、おいしく食べられるのがキャンピングカー旅のいいところ。

    蔵王温泉

    川原湯共同浴場の外観
    「川原湯共同浴場」は、無人施設で入浴料を貯金箱に入れるシステム。足下から湧き出る珍しいお風呂でした。

    道の駅周辺にもたくさんの温泉入浴施設がありましたが、冬の下見もかねて蔵王温泉まで足を運びました。蔵王連峰の中腹、標高880mに湧く、火山性で強酸性の硫黄泉。「ザ・温泉」といった香りがプンと漂っていました。共同浴場は3つ、足湯と入浴施設は4つずつ、日帰りでも楽しむことができますね。

    川原湯共同浴場

    • 所在地:山形県山形市蔵王温泉43-3
    • 営業時間:6~22時
    • 定休日:無休
    • 入浴料金:大人300円、子ども100円

    最高の拠点、発見!

    山形土産いろいろ
    今回買ってきた山形のお土産。真ん中の「晩菊」は子どものころからの大好物。じつは私の母は山形の米沢出身です。

    今回、急に決まった山形行きでしたが、結果として「道の駅やまがた蔵王」という最高の拠点を見つけることができました。樹氷は冬のお楽しみにとっておくとして、今回は美味しい山形牛のしゃぶしゃぶに舌鼓を打ち、強酸性の蔵王温泉で心身ともにリフレッシュ。

    なにより、かつては夢だった「平日にふらりとキャンピングカー旅」が、今は私たちの暮らしの一部になったという実感。それがなによりのご褒美でした。

    サラリーマンだった夫の休日に合わせて、ずっと遠く感じていた蔵王。それが今は「行きたいから、行ける」。会社を立ち上げ、自由な働き方を選んだことで、私たちの旅も、人生も、ずいぶんと変わりました。今後は日本の素晴らしい場所をもっともっと巡りたい。道の駅やまがた蔵王のような施設が全国に増え、私たちのようなキャンピングカーの旅人にやさしい環境が広がりますように。

    東京に戻り、山形土産の晩菊を味わいながら思い出すのは、山形・米沢出身だった亡き母のこと。旅は、新しい景色と出会うだけでなく、懐かしい記憶にそっと触れさせてくれる――そんな不思議な力もあるのですね。

    次の冬こそは、家族みんなで樹氷を見に来よう。
    母が大切にしていたこの地で、また新しい思い出を刻める日が、今から待ち遠しいです。

    国井律子

    旅エッセイスト

    国内外の旅を綴るエッセイを中心に、日常の延長にある“ちょっと特別な旅”も提案。ソロ登山、2人の男児の母として家族とのキャンピングカー旅、自由で自分らしい旅の形を発信中!

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