

3月初旬に災害救助犬コアの弟分をお迎えしました。 2024年12月生まれのコアと同じホワイトスイスシェパードの男の子で、名前はアオ。アオもコアのように一緒にアウトドアを楽しんでいきたいと思っています。
アオのワクチンプログラムも無事に終了して、どこにでもお出かけできるようになった4月の初め、社会化期のうちに経験しておきたくてキャンプデビューをしてきました。 嬉しいことに、災害救助犬の仲間、ハンドラーのつるみゆきさんと救助犬のエムちゃん、クレアちゃんもデイキャンプで参加してくれました。
今回は、 “子犬のキャンプデビュー”について書いていきます。

キャンプ場を選ぶ時のチェックポイント
●近場でキャンプ
車で1時間くらいで行ける近場のキャンプ場を選べば、移動で疲れてしまうこともありません。また、怯えたり、体調不良をおこしてしまった時、夜鳴きしてまわりのキャンパーに迷惑をかけてしまう等の不測の事態がおきても、すぐに帰宅することができます。
●ドッグフリーサイトのあるキャンプ場
まだ呼び戻しのできない子犬とのキャンプなら、脱走防止の柵付きのドックフリーサイトのあるキャンプ場がおすすめ。自分たち以外サイトの中に入ってこないので、子犬が安心して過ごすことができます。
ただし油断は禁物。着いたらすぐに柵の隙間をチェックしましょう。小さな犬だと隙間から出てしまう可能性もあるからです。
●車を横付けできるオートサイトがあると快適
子犬のフォローをしながら、荷物の積み下ろしをするのは大変。ドッグフリーサイトでも車を横付けできるサイト、もしくは車もサイト内に入れることのできるドッグフリーサイトのあるキャンプ場を選べると、撤収のときも便利です。
●過ごしやすい温度を確保できるか
子犬はまだ温度変化に弱いので、温度管理に注意してあげましょう。
アオのキャンプデビューをした4月上旬は、日中は気温が急上昇したかと思えば、夜間はぐっと冷え込んだりした時期でした。これから暑くなる季節は熱中症が心配なので、標高を上げて涼しい場所や、木陰や水場のあるキャンプ場を選ぶといいと思います。
以上のことを考えて、子犬アオの初キャンプはドッグフリーサイトのあるキャンプ場、埼玉県熊谷市にあるKALオートガーデンを選びました。
電話番号:070-8581-8873
住所:埼玉県熊谷市押切2618
営業:通年(火・水曜休)
予約:3か月前の10日より
テントサイト:22
<施設利用料>
サイト料金:990円
大人(中学生以上):1,000円※入場1人あたり
子供(小学生) :無料
幼児(3歳以上):無料
ペット:無料
※金・土・日、ハイシーズンは金額が異なります

KALオートガーデンキャンプ場はアメリカのモニュメントバレーをイメージしたキャンプ場で、素敵な記念撮影スポットもありました。ドッグフリーサイトやドッグラン、犬の足の洗い場などが併設されている、設備ばっちりでドッグフレンドリーなキャンプ場です。


キャンプ場に到着したら
キャンプ場に到着したら、ドライブ後の気分転換も兼ねてサイトまわりをお散歩させて、これから過ごす環境に馴らしてあげましょう。
KAL オートガーデンキャンプ場にはドッグランが併設されているので、設営が終了してほっとひと息入れた後に、みんなでドッグランに行ってみました。
子犬はまだ自分の興奮をセーブしたり、体力や疲れを考慮することができません。はしゃぎ過ぎたことで疲れて体調を崩してしまわないよう、途中で何回か休憩させてあげましょう。
ドッグフリーサイトや身内しか入っていないドッグランで、アオの呼び戻しの練習もしてみました。お家の中ではできていても、他の人や犬、お隣から漂ってくるバーベキューのにおいが刺激になって、子犬のアオはキョロキョロ。まだちょっぴり難しかったようです。


テント設営や料理はとにかくシンプルに
気分転換のお散歩が終わったら、まずは、お隣のサイトにごあいさつを。子犬の場合、不安がって鳴いてしまうなど、迷惑をかけることがあるかもしれないからです。お隣さん同志がにこやかに話していたら、そのおだやかな雰囲気から、子犬も安心するかもしれません。あいさつをすませたら、さあ、テントの設営です。
今まで私とコアで愛用していた2人用テントはコンパクトで設営も撤収も楽でお気に入りでしたが、大型犬2頭になり狭くなってしまったので、4〜6人用テント、パイクスピーク パーティードームを買い足しました。
テント選びは、設営のしやすさと遮熱効果を第一に。足を拭いたとしても犬が土足状態で上がることや、子犬がイタズラするリスクも考えて、リーズナブルなものを厳選しました。


料理は味付けなしの豚肉と白菜のお鍋。何にでも興味津々で不測の動きをする子犬がいては、炭を起こしてのバーベキューは危ないので、カセットコンロでささっと調理しました。
人間はポン酢だれをつけて、大人の犬たちはそのままで美味しくいただきました。子犬のアオはお出かけ先で体調を崩しては困るので、食べなれたパピーフードを食べてもらいました。もう少し大きくなったら、一緒にキャンプご飯を楽しめるでしょう。
まだ意思疎通もちぐはぐなアオがいつか立派な大人に成長して、いろいろなことが理解できるようになったら、一緒に炭火をかこみながらバーベキューを。そんな日が来るのが楽しみです。

子犬を連れてのソロキャンプで注意したいこと
今回の1泊2日での子犬アオのキャンプデビュー、初日の日中はつるみさん達が一緒でしたが、夕方からは私とコアとアオだけのキャンプになりました。
これまでの先代犬 Rookieや、コアを連れたソロキャンプでの経験をふまえて、洗い場やトイレに行くなど、私がサイトから離れるときアオには車中に置かれたクレートに入って待ってもらいました。慣れたクレートとはいえ、 初めての場所で置いていかれるのですから、不安で鳴いてしまうかもしれません。
そこで、クレートの中にはいつも使っていてにおいの染み付いたマットを敷きました。馴れない環境でも、お気に入りのおもちゃや敷物など、お家で使い慣れているものがあると安心です。
また、コングに子犬用フードの缶詰をたっぷり詰めて、お留守番している間、舐めてもらうようにもしました。テント設営中や調理中は、大人の犬たちもリッキーマットにヨーグルトを塗りつけたものを舐めて過ごしてもらいました。
リッキーマットやコングによって「舐める」という行動は、愛犬のストレスを軽減する効果もあるそうです。


もし寝静まった夜遅くや早朝にトイレに行きたくなった時に、 子犬をサイトにお留守番させてキャンキャン鳴いてしまったら、ほかのキャンパーさん達に迷惑をかけてしまいます。夜間のトイレに備えて、防災用トイレを持っていきました。こういう時に試しておくと、災害時にもあわてずにすみます。

はじめてのテント泊で、家族として一歩前進
子犬のアオにとっては、はじめてのテント泊。 家とはまるきり環境が違うのでちょっと心配でした。もしテント泊で不安な様子なら、アオは車には馴れているので、みんなで車の中で寝るという選択肢も作ってチャレンジしました。
いろいろなものをかじったり、飲み込んでしまうおそれのある子や、クレートが落ち着く子はテントの中にクレートを入れてあげると良いと思います。
アオは誤飲はしたことがなく、ただ今、クレートトレーニング中で鳴いてしまうこともあります。静かな夜のキャンプ場で鳴かせて、周囲に迷惑をかけたり、クレートトレーニングを失敗してしまうよりも、先輩犬のコアにひっついていた方が安心なようなので、テントの中でフリーで寝かせてみることにしました。
アオは先輩犬コアが大好きで頼りにしており、いつもくっついてまわっています。もうシニアのコアはふだんの生活ではそれがうっとうしくアオを避けています。
そんな様子を見るたびに、私が子犬を迎えたことでシニアのコアにストレスをかけてしまったのではないか、先住犬であるコアを優先させることで子犬のアオに寂しい思いをさせているのではないかと心を痛めていました。
けれど、家の外ではコアはアオを守るような行動を見せてくれます。家の中でアオがコアのそばに行くと、コアはスッとどこかに行ってしまうのですが、初めてのキャンプでは2頭でくっついて眠る姿をはじめて見ることができて、私は感動。


愛犬とキャンプ、みなさん楽しんでいます!
飼い主さんと犬達のペアの数だけ、キャンプの楽しみ方はいろいろ。今回、ドッグフリーサイトの両隣の犬連れキャンパーさんともいろいろお話をしました。
東京から来ていた松田さんは、母娘犬の豆鈴ちゃん&小豆ちゃんと月1回ペースでキャンプを楽しんでいるそう。2頭ともドッグフリーサイトの中でまったりのんびり過ごしていて、ベテランキャンパーのようでした。うちはコアもアオも元気いっぱいで遊び好きなので、こんなまったり静かなキャンプ、憧れます。

埼玉在住の田崎さんは女性ソロで、福ちゃん、来ちゃん、笑門ちゃん、山田実ちゃんの大型犬4頭連れ。去年キャンプデビューして、ソロキャン3回目。キャンプを通して、ひとりで4頭の犬達をまとめられるようになりたいとのこと。
いつもと違うシチュエーション、アウトドアのなかで飼い主さんも犬も新しい発見や成長できるチャンスがありそうです。田崎さんは人馴れ練習中のアオとも仲良くしてくれました。

我が家はアオをお迎えしてまだ1カ月半。これからゆっくり少しずつ家族になっていけたらと思っています。 今回、ふたりがくっついて眠る姿を見ることができたのはキャンプならでは。安心なドッグフリーサイトで子犬のキャンプデビューしてみませんか?
