これぞマレーシアのおにぎり!? “ナシレマ”でアウトドアがより楽しくなった! | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2023.10.29

これぞマレーシアのおにぎり!? “ナシレマ”でアウトドアがより楽しくなった!

バナナの皮に包まれたおにぎりのような物の正体は!?

バナナの皮に包まれたおにぎりのような物の正体は!?

アウトドアに欠かせない日本の代表料理、おにぎり。

実は、それとよく似たナシレマという料理がマレーシアにあります。今回は、それをご紹介したいと思います!

マレーシア料理ってどんな物?

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 マレーシアは東南アジアのマレー半島とボルネオ島の一部に位置する国。では、みなさんマレーシア料理ってどんな物かご存知ですか?イメージがわかない方も多いと思います。

以前、取材で現地のご家族を訪問した時、「マレーシアの代表的な料理を作ってください!」とお願いしたことがあります。

まず作ってくれたのは「アヤムマサメラ」。マレーシア式チキンカレーです。

カレー粉をまぶして揚げた鶏肉を、トマトとハーブ類で炒めたソースに絡ませます。濃厚さと酸味がミックスされて食欲をそそります。

料理上手なママが作ったアヤムマサメラ。

料理上手なママが作ったアヤムマサメラ。

 そして、次は「ミーゴレン」というマレーシア式焼きそば。甘辛いケチャップで炒めてあります。使う具材は鶏肉やエビなど。

ママ特製の揚げ豆腐入りの ミーゴレン。

ママ特製の揚げ豆腐入りの ミーゴレン。

 「ナシゴレン(マレー式チャーハン)」も代表的な料理の一つ。具材や味付けは「ミーゴレン」とほぼ同じです。

チャーハンに似たナシゴレン。

チャーハンに似たナシゴレン。

 さて、マレーシア料理の特徴、これらの料理からお分かりになりますでしょうか?

1つ目は、イスラム教徒が多い(人口の約61%)ことから、宗教上の教えで豚肉を食べないので鶏肉などを主食材に使うことが多いこと。

2つ目は、中華系(約20%)やインド系(約6%)などの他、いろいろな国をルーツに持つ人が住むマルチカルチャー国家であるため、料理にもそれが反映されていることが挙げられます。上記の「ミーゴレン」や「ナシゴレン」は見てお分かりのように中華料理の影響を受けています。

みんなに愛される国民食!

話をナシレマに戻しましょう。マレーシアの簡易食堂に行くと、テーブルの上に、バナナの皮に包まれた料理がよく置かれています。見た目は正におにぎり!これがナシレマです。中はココナッツミルクで炊いたご飯、サンバル(辛味調味料)、揚げた小魚、ピーナッツ、ゆで卵、キュウリなどが入っています。

ちなみにマレー語で“ナシ”はご飯、“レマ”は脂分を意味します。ココナッツミルクに脂分が豊富に含まれているからです。バナナの皮で包むのではなく、お皿で提供する店もあります。

バナナの皮を開けると中はこんな感じ。

バナナの皮を開けると中はこんな感じ。

おにぎりにそっくりなのですが、握ってはいません。しかも、インディカ米を使っているので、パサパサ系のご飯なのです。ですから、スプーンですくって食べるのが一般的。

「朝ごはんに食べたり、他の料理を頼んでそれを待つ間に食べたり、『もうちょっと食べたいな!』という時に食べたり。嫌いな人はいないよ!」

知人の中華系マレーシア人家族のパパは言います。彼の言うように民族を超えて愛されていることからマレーシアの国民食と呼ばれています。そこらへんも、おにぎりに似ていますね。

ナシレマはマレーシアのファミレスにもちゃんとある。

ナシレマはマレーシアのファミレスにもちゃんとあります。

このナシレマ、何と、アメリカの雑誌「タイム」で、世界で『最も健康的な朝食ベスト10』の1つに選ばれたこともあります!タンパク質、炭水化物、各種ビタミンなどを一度に取れる点が評価されたようです。

「なんちゃって和風ナシレマ」を作ってみた!

ナシレマ、食べてみたくありませんか?

 今、日本の輸入食材店でココナッツミルクやサンバルなども販売していますから、本格的に攻めたい方はそこからスタートしてください。インターネット上にいろいろなレシピが公開されているので、それらをご参考に。

しかし、インディカ米やサンバルを買っても余ってしまいますよね。その上、この先、そんなに使うチャンスはないかもしれません。ということで、日本の一般家庭にある物で「なんちゃって和風ナシレマ」を作っちゃいましょう!

用意するのは、普通の炊いた日本米、トマト、タマネギ、ニンニク、乾燥エビ、ピーナッツ、煮干し、キュウリ、卵、粉唐辛子、砂糖、塩、ケチャップ……です。

「あれっ、肝心のココナッツミルクがないじゃないか!」

はい、ありません。日本米は甘いからそれで十分かと。ココナッツミルクもそんなにお安くないですし、やっぱり、余ったらもったいないですから。

「それはナシレマじゃないぞ!」と言われるでしょう……しかし、これは「なんちゃって和風ナシレマなのです!」と開き直ることにします。

では、作り方です。

①辛味調味料のサンバルを作ります。フライパンに油を入れて温まったら、タマネギとニンニクを投入。その後、乾燥エビを入れて少し混ぜたら、トマトも加えて潰します。

②調味料類を①に入れます。量はお好みで。そして、水分がある程度飛ぶまで待ちます。

で、ここでワンポイント。

「本家のサンバルのようなコクが欲しいなあ~」と思った時、頭に浮かんだのが味噌。サンバルに現地のエビ味噌のブラチャンを入れることがあるのを思い出したのです。なので、サンバルに加えて混ぜてしまいました。

「ナシレマに味噌だと、何を考えているんだ!」

はい、でも……「なんちゃって和風ナシレマですから!」と再び開き直ります。

③あとはお皿にご飯を盛って、サンバルをかけ、他の具材を並べたら完成です~。

「なんちゃって和風ナシレマ」ですが、気分は味わえます。外で食べれば、美味しさ倍増。次のアウトドアのお供にいかがでしょうか?

日本米と味噌を使った「なんちゃって和風ナシレマ」の完成。

日本米と味噌を使った「なんちゃって和風ナシレマ」の完成。

私が書きました!
タイ・バンコク在住ライター
梅本昌男
タイを含めた東南アジア各国で取材、JAL機内誌スカイワードなどに執筆。観光からビジネス、グルメ、エンタテインメントまで幅広く網羅する。海外書き人クラブ会員(https://www.kaigaikakibito.com/)。

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