タスマニア島の至宝「ワイングラスベイ」とは?州で最も人気のコースを歩いてみた | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

海外の旅

2023.05.24

タスマニア島の至宝「ワイングラスベイ」とは?州で最も人気のコースを歩いてみた

オーストラリアの大自然というと、「圧倒的」とか「とにかく雄大」といったイメージがあると思います。

たとえば「巨大な一枚岩のウルル(エアーズロック)」とか、「57kmも続くゴールドコーストのビーチ」などなど。

でもじつは、変化に富んだ「風光明媚」ともいえる場所もあるのです。その代表格が最南端タスマニア島の「フレシネ半島」(国立公園)です!Freycinetとつづりますが、これで「フレシネ」と呼びます。

そして、今回紹介するのが「タスマニア60グレートショートウォークス」の一つである「ワイングラスベイハザーズビーチサーキット」(Wineglass Bay Hazards Beach Circuit)。

「ワイングラスベイ」という湾と「ハザーズビーチ」という白砂の海岸をつなぐ、アップダウンあり、景観あり、砂浜歩きありという変化に富んだ周遊コースです。

名前はやたらと長いですが、総距離11kmで標準コースタイムが5時間の半日~日帰りコースです。

タスマニア州で最も人気のウォーキングコースの一つ

「タスマニア60グレートショートウォークス」というのは、タスマニア州政府環境省内の部署が定めた「日帰り可能なウォーキングコース60選」といったところ。州政府管轄なので整備が行き届いているところがほとんどなのがうれしい。

で、その60選の中でも最もよく訪れられている場所の一つとされるのが、今回の「ワイングラスベイハザーズビーチサーキット」。ちなみに「サーキット」というと、ついつい自動車やオートバイの「レース場」を思い浮かべますが、「周遊コース」くらいの意味です。

まずは地図の「スタート」地点から歩き始めます。

いきなり分かれ道になりますが、左の道からスタートして右の道から戻ってくる周遊ルートです(もちろん逆回りも可能です)。

道は非常によく整備されていて歩きやすいです。また頭上を木々におおわれている部分と開けている部分が交互に出てきます。

日差し除けと解放感のバランスも抜群。

すぐにこんな展望が。

「タスマニア60グレートショートウォークス」の中でも最も訪れられているコースの一つというのがよくわかりますよね。そしてこの風景を眺めながら「おおっ。ここがコース名にもなっているワイングラスベイかっ!」と感慨にふけりたくなりますが……それは間違い。これは「グレートオイスターベイ」という別の湾です。

じつはフレシネ半島の付け根のこの部分は幅が2キロ弱。よって北西に広がる「グレートオイスターベイ」と、南東の「ワイングラスベイ」の両方の景色が楽しめます。

「一挙両得」的に楽しめるのもこのルートが人気の理由なんでしょうね。ちなみに、この先にさらに眺めのいい展望スペースがあるので、ここはサクッと見ただけで通過してもいいと思います。

足もとは相変わらず整備されているのですが、こんなふうに狭くなっている場所があったり。

落っこちてきそうにも見えるいわゆる「バランシングロック」もあったり。なかなか変化に富んでいます。

そしていよいよ「グレートオイスターベイ」を臨むもう一つの展望台に到着!

柵もついてそれなりに広い展望スペース。

先ほどよりも高度が上がっている分、「グレートオイスター湾」がよく見えます。

どうでもいいけど写真撮ってくれた同行者!……指さす方向が違っていると指摘してくれよ~(涙)。

さらに進みます。するとこんな不思議な岩が。

日本だと「○○伝説」みたいな逸話ができていそうですが、そういうのは特にないようです。

そしてこんなゴージャスなベンチ!もはやベッドですな。

ってなわけでこういう写真を撮りたくなる。でも歩き始めてまだ30分といったところです。

展望台から眺める「ワイングラスベイ」の美しさ

そしていよいよ「ワイングラスベイ展望台」に到着!展望台は2層にわかれているのでぜひ両方からの眺めを楽しんでください。

その名の通り「ワイングラス」のようななだらかな曲線が美しいビーチです。ああ、あんな砂浜でのんびりしたい……。

というわけで今度はその「ワイングラスベイ」に向かいます。山も海も一挙両得で楽しめるのがこの「ワイングラスベイハザーズビーチサーキット」の魅力です!

ひたすら下ります。よく整備されているし、退屈というわけではないのだけど、同行者もついつい無言に。なんだか丹沢の大倉尾根を思い出すな。

そしていよいよ「ワイングラスベイ」に到着。

どこまでも美しく、ひたすらに平和です。

しばしの休憩のあとに向かうのがハザーズビーチ。

途中こんな木道もあったりして……オーストラリアらしからぬ整備ぶり。さすがは「タスマニア60グレートショートウォークス」の一つです。

最後の階段を上りきったところで目の前に突然開けるのがハサーズビーチです!

個人的には「ワイングラスベイ」のビーチよりもこっちのほうが広々して気持ちよかったです。

ちなみにハザーズビーチはHazards Beachと書きます。はい、「ハザードランプ」とかのHazardで、「危険」という意味ですが……じつはこの名前はリチャード・ハザードさんという捕鯨船の船長から名付けられたもの。さきほどの「ワイングラスベイ」と違って内海なので波はいつもおだやかです。

さてこのあと、ハサーズビーチをこっち方面に進んでいくのが今回の周遊コースなのですが……。

白砂のビーチを歩くコースです。

今回はチャーターしてくれた船が迎えに来たので乗り込みます。「ズル」じゃなくてツアーの「都合」に合わせただけです。

でも裸足になって乗り込むのも、なかなかワイルドで楽しい経験。

山登りありビーチ歩きありの「ワイングラスベイハザーズビーチサーキット」は、風光明媚なタスマニアの素晴らしさを凝縮していると言えるでしょう。ぜひぜひ「タスマニアの第一歩」として訪れてみてください!

ワイングラスベイハザーズビーチサーキット(Wineglass Bay Hazards Beach Circuit)
https://parks.tas.gov.au/explore-our-parks/freycinet-national-park/wineglass-bay-and-hazards-beach

Experiential Tasmania
https://www.experientialtasmania.com.au/
※今回お世話になったトレッキングツアーの催行会社

https://www.visitmammoth.com/ 

私が書きました!
オーストラリア在住ライター(海外書き人クラブ)
柳沢有紀夫
1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブのお世話係https://www.kaigaikakibito.com/。

NEW ARTICLES

『 海外の旅 』新着編集部記事

高地トレーニングと大自然のゲートシティ——アリゾナ州フラッグスタッフ【100周年を迎えるルート66の点と線・その6】

2026.01.24

シマ模様はみんな同じ!? 絶滅危惧種もいるシマウマの見分け方とは?

2026.01.22

風景と文化の交差点——ニューメキシコ州アルバカーキ【100周年を迎えるルート66の点と線・その5】

2026.01.20

歴史と文化が交錯する街——オクラホマ州タルサ【100周年を迎えるルート66の点と線・その4】

2026.01.19

アラビア砂漠の「遊牧民キャンプ」のあと○○に行ってみた!

2026.01.12

垂直落差1,131m!サウジアラビア・リヤドで「世界の縁」まで行ってきた

2026.01.09

映画『バグダッド・カフェ』の舞台を訪ねる【100周年を迎えるルート66の点と線・その3】

2026.01.08

サウジアラビア建国の地「ディルイーヤ遺跡」を夜間探検!

2026.01.08

伝説のモーテル&カフェ「Roy’s」を再建した日系人【100周年を迎えるルート66の点と線・その2】

2026.01.07