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030【焚き火教育】「火」と「水」と「米」があればご飯が炊けることを教えよう。

2019.03.14 (閲覧数) 1,081

ボタンを押せばご飯ができる時代。中には、炊飯器がないとご飯ができないと思っている子どももいる。

そこで私のおすすめは、「サバメシ」だ。「サバメシ」は、鯖のご飯ではない。「サバ」イバル「メシ(飯)」炊きの略である。知ったのは、かれこれ10年以上前になる。詳しくは、「国際サバメシ研究会」のサイトをご覧いただきたい。

サバメシの魅力は、「ご飯を炊くには、『火』と『水』と『米』があればいい」というシンプルなメッセージを伝えられることである。また、飯ごうとは違って、子ども一人一人が自分で自分のご飯を炊く体験ができる。やはり、見ているのとやってみるのでは、天と地ほどの差がある。

準備は簡単である。アルミ缶が二つあればいい。一つは「釜」、一つは「かまど」になる。

焚き火の講師として子ども達に「サバメシ」体験をしてもらったことがある。その時のノウハウを紹介する。

【ノウハウ】
1米一合と水一合をアルミ缶にいれ、給水させる。
 非常時には、水が貴重である。私は、水が貴重であること、糠にも栄養があることなどの理由を説明し、あえて洗わないで米を使用させる。

2アルミ箔を二枚重ねにして蓋をする。
 これが重要なポイントになる。アルミ缶を二つ重ねるので不安定になる。牛乳パックの燃料を穴から入れるときに倒してしまう子どもが出る。この時に、蓋がしっかりしめてあれば、お米をぶちまけてしまう惨劇が起こることがない。私は、アルミ箔をねじり込むように缶の隙間に入れるように教える。

3かまどの上に釜を乗せる。
 かまどを平らな場所に置く。不安定だと倒れるリスクが増える。

4軍手をはめる。
 やけど対策である。また、万が一、缶が倒れたときに素早く立てて被害を最小限に食い止めることができる。

5牛乳パックの燃料に火をつけ上部の穴から投入する。
 牛乳パックは、内部に薄いフィルムがはってある。これがよく燃える。一枚に火をつけて入れたら、火が消えないうちに次の一枚を投入する。これを繰り返す。その際、入れすぎに注意する。不完全燃焼になり煙が立ち込める。これは、これでいい勉強になる。煙が出すぎたときには、下の穴から静かに息を吹き込む。近づきすぎてやけどしないように注意させる。投入していくうちに沸騰し、アルミ箔がふくらみ、湯気がふき出してくる。軍手をはめた手で缶を握っていると手に振動が伝わってくるのが分かる。

6牛乳パック3本分を燃やしきる。目安は、25分間である。
 炊きあがるのに牛乳パック3本がちょうどいい分量となる。ただ、火の引き際は教えておいた方がいい。ポイントは、「音」と「香り」だ。「音」は、ピチピチというご飯を炒めたときのような音である。水が残っているとグツグツという音になる。おこげを食べたいときは、香りが香ばしくなるまで待つ。しかし、初心者にはおすすめしない。「おこげ」ではなく、「黒こげ」になる危険もあるからだ。

7牛乳パックの投入をやめ、10分~15分むらす。
 赤子泣いてもふたとるな。しっかりとむらす。

8軍手をしたままアルミ缶を持ち、おいしくいただく。
 熱いときは、軍手を二枚重ねにするとよい。

「釜」…アルミ缶の蓋を缶切りで切り取ったもの。(写真右)
「かまど」…1.5cm✖3cmの穴を下部2ヶ所と上部2ヶ所にあける。切り取るより、3辺に切り込みを入れて折り込む方が簡単である。(写真真ん中)
「燃料」…1ℓの牛乳パック3本分用意する。上部の穴から入れられるように、1㎝幅の短冊状に切る。(写真左)

詳しい作り方は、「国際サバメシ研究会」のサイトをご覧いただきたい。かまど作成用の型紙もある。

味は、かまど炊きのご飯まではいかなかったが、初めての「サバメシ」にしては上出来となった。この日は、寒さも「調味料」になり、自力で作ったご飯はおいしいと評判だった。食べるときに缶を持つときは、写真のように軍手を二枚重ねにするとよい。

数年後、この時の体験が楽しかったと手紙をくれた子どもがいた。

一弛庵さん

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