暮らしと自然が美しく共生! 琵琶湖・西の湖(滋賀県)
近江八幡の水郷から和船に乗り、ヨシが茂る水路を分け入ると面積2・2㎢、平均水深1・5mの小さな湖に出る。これが琵
琶湖の東南岸にある西の湖。この湖は、ずっと人間や生き物の暮らしを支えてきた。人々はヨシを刈って簾すだれなどに加工し、残ったヨシ原は焼いて新しいヨシを育てた。また、越冬のためにやってきた渡り鳥はヨシ原をねぐらにし、コイやフナは産卵するために琵琶湖から集まる。汚水を浄化するヨシのおかげで、絶滅危惧種のゲンゴロウブナなどが生き延びられる環境も維持している。琵琶湖を訪れたら、ぜひ西の湖にも足を延ばしたい。