まるで北島康介!? 大草原で大声で叫ぶ

2019.07.25

私が書きました!
編集者・ライター
古谷玲子
出版社・編集プロダクションの株式会社デコ所属。移住者向け雑誌「TURNS」のほか、単行本『孫育て一年生』を担当。フリーランス時代は、海外旅行ガイドブックで、台湾、台北、モンゴル、東アフリカを手掛ける。2年前に初めてモンゴルで遊牧民の男の子に恋して以来、毎年モンゴルを訪れている。「人の営み」に興味がある。旅はライフワークのひとつ。

女ひとりぶらりモンゴル、草原マラソンの旅④です。

そうこうしているうちに、トップを走るランナーたちとすれ違った。コース中間が折り返し地点なので、すでに彼らはコース後半に突入したということだ。その勢いと真剣なまなざしに圧倒された。もしかしたら将来のオリンピック選手かもしれない。そんな彼らに少し引け目を感じつつ、相変わらずモンゴルの草原を駆け抜けられる喜びに浸っていた。

「気持ちいい〜!!」

そう叫ばないではいられなかった。とにかく気持ちよかった。終始、大声で叫びながら走っていた私は、かなり怪しい奴になっていたと思う。標高が高いせいで、いつもより少し息があがったが、草原を吹き抜ける風や高山植物たちが疲れを癒してくれた。疲れより楽しさや喜びの方が数倍勝っていた。

いつの間にか米粒大になっていた人たちの姿も見えなくなり、コースが分からない。何となくここで折れるのかな…という雰囲気のところで、左折してみた。

不安に思いながらも走り進むと、ほかのランナーとすれ違ったので、どうやら合っていたようだ。こういうところが、なかなかアバウトなのが、モンゴルのおおらかさか。

ついに折り返し地点の旗が見えた。やったー!!やっと中間地点まできた。ここから先は、同じコースを戻るだけだ。

めげそうになる気持ちを奮い立たせるには、やはり仲間が必要というもの。このころになると何となく同じペースで走る人が出てくる。私のそばにはつねに黄色いTシャツのモンゴル人男性とピンクのTシャツの日本人男性が走っていて、いつの間にか抜きつ抜かれつの関係になっていた。お互い励まし合いながら、ゴールを目指した。

途中でモンゴルの参加者と写真を撮り、目的である日本とモンゴルとの友好を実践しながら……。

そして、ついに、ゴール近くの白いテントが視界に入った。やった!あともう一息。前を走るカップルを抜かそうと、最後の力を振り絞った。記録を狙うつもりはなかったのだが、いつのまにか元来の負けん気の強さが出てしまった。ゴール前でついに彼らを抜かした。

無事にゴールを果たした。走り切ったのだ。

⑤へつづく

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