僧侶たちの静かなる行列。ルアンパバーンの朝の托鉢

2018.05.23

ラオスの旅3

ラオスの古都ルアンパバーンでは、まだ暗い朝の5時頃から、サッカリン通りなどの道端にぽつぽつと露店が姿を現します。早朝の時間帯に行われる地元の僧侶たちの托鉢に、観光客が喜捨を差し上げるためのセットを扱っている店のようです。

托鉢とは、僧侶が日々の生活に最低限必要な食べ物などの施しを乞う修行のこと。道端には、小さなプラスチック製の椅子とともに、喜捨のためのセットがずらりと並べられていました。

暗がりの中、道端に座って、托鉢の行列が来るのを待ち構えている人々。托鉢自体はラオスの他の地域でも日常的に行われていますが、ルアンパバーンは多くの寺院が集まっているので、托鉢の規模も国内でもっとも大きいと言われています。

朝の6時前後、橙色の袈裟をまとった僧侶たちの行列が姿を現しました。無言で歩きながら鉢を差し出す僧侶たちに、道端に座る人々が次々と喜捨を差し入れていきます。

托鉢が行われている通りのあちこちには、見学の際の注意点を列記した看板が置かれていました。僧侶の行列を遮らないようにすること、写真を撮る際にフラッシュを使わないこと、僧侶と自撮りを撮ろうとしないこと、などなど……残念ながら、まったくといっていいほど守られていませんでしたが(苦笑)。

托鉢という行為は、この街の僧侶たちにとって日常的な修行の一環です。この街を訪れる旅行者の方々には、まずはその点をきちんと理解した上で、敬意を持って托鉢の様子を見学してもらえたら、と思わずにいられませんでした。

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夕方6時頃にタイで撮影した写真だけで構成した写真展「Thailand 6 P.M.」が、東京・三鷹で現在開催中です。会期は5月27日(日)まで。ご興味をお持ちいただける方は、ぜひよろしくお願いします。

山本高樹 写真展「Thailand 6 P.M.」

太陽が西に傾き、昼間のうだるような暑さが消えて、暮れ色の空に夜のとばりが下りてくる頃。タイの街は、その素顔を僕たちに見せてくれる。ささやかな電球の灯りの下で交わされる笑顔と、にぎわいと、ちょっぴりの寂しさと。写真家・山本高樹が5度にわたる取材で撮影した作品を展示する写真展。

会期 2018年3月20日(火)〜5月27日(日)
会場 リトルスターレストラン
東京都三鷹市下連雀3-33-6 三京ユニオンビル3F
TEL 0422-45-3331 http://www.little-star.ws/
時間 12:00〜14:30、18:00〜23:00
定休 月曜日(臨時休業や貸切の日もあるため、同店のサイトをご確認ください)
料金 無料(会場が飲食店なので、オーダーをお願い致します)

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◎文/写真=山本高樹 Takaki Yamamoto
著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』(雷鳥社)『ラダック ザンスカール スピティ 北インドのリトル・チベット[増補改訂版]』ほか多数。
http://ymtk.jp/ladakh/

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