はじめての沢登り|魅力と楽しみ方のコツ! | BE-PAL

はじめての沢登り|魅力と楽しみ方のコツ!

2021.08.07

沢登り

谷間にかかる無名の滝。沢登りでしか出合えない光景だ

「沢登り」ってなんですか?

BE-PAL.netの読者の方は、キャンプや釣り、登山など、アウトドアアクティビティーを楽しんでいる、もしくは興味ありという人が多いはず。その中でも「沢登り」という登山のスタイルを知っている人はどれくらいいるでしょう?

清流をたどる山登り

「沢登り」とは、読んで字のごとく「沢を登る」こと。「沢」とは山中で尾根と尾根の間にある谷を流れる「小さな川」のことです。沢登りでは、沢をたどって山を登ります。

言葉で説明すると簡単なのですが、何が楽しいの? 何処を歩くの? 服は濡れないの? 危なくないの? などなど、経験したことがない人からすると「?」マークだらけで、具体的にイメージできないかもしれません。

沢登り

ときには豊富な水量を湛える沢を進む

そこで今回は、国内にはたくさんの沢ヤ(沢登りに精通した人を「沢ヤ」と呼びます)がいる中で恐縮ですが、かれこれ15年以上も飽きずに沢登りを楽しんでいる経験から、「はじめての沢登り」と題して、その魅力や必要な道具、オススメの沢などを数回に分けて紹介します!

1回目は「魅力と楽しみ方のコツ」についてです。

沢登りの魅力は「自由」に尽きる!

沢登りについて語るとき、「涼しい」や「景色が綺麗」という言葉をよく耳にします。これももちろんあるのですが、一般登山やクライミング(ボルダリングなど)と比較すると、「自由」である点がいちばんの沢登りの魅力といえるでしょう。

「歩くルート」「泊まる場所」「登るライン」すべてが自由!

登山道

一般登山では登山道を忠実に歩く

たとえば、一般的な山登りでは登山道を歩かないといけません。また、山の中で泊まろうと思ったら、山小屋かキャンプ指定地で夜を明かすことになります。クライミングでは決められたルートを決められた手段で登ることが求められます。

沢登り

沢登りの舞台となる谷底に作られた道はない

それらと比べて「沢登り」はどうでしょう。沢の中に作られた道はないので、歩くルートは自由です。谷間に山小屋はなくキャンプ指定地も決められていないので、泊まる場所も自由です。滝などを登る場合、自然を傷つけない、人工物を残さないといったマナーさえ気をつければ、登るラインも登り方も自由です。

沢登り

登り方も自由自在。力を合わせて滝を越えることもある

振り返ってみると、安全第一を大前提として、それに加えて基本的なマナーの範囲内であれば、まったくと言っていいほど制約がない。沢登りは、行動も思考もメンタルも羽を広げたように開放的になれる貴重な山登りのスタイルなのです。

楽しみ方のコツは、興味の範囲を広げること!

沢登りの楽しみ方はたくさんあります。ここでは代表的なものを4つ紹介しましょう。

1.沢歩き

沢登り

ナメと呼ばれる岩盤の上を流れる清流を歩く

沢登りの楽しみ方でいちばん簡単なものは、沢の中を歩くことです。え、それだけ? と思われるかもしれません。でも、蒸し暑い夏に冷たい清流に足を浸して、キラキラ輝く渓谷に広がる自然美を鑑賞しながらバチャバチャと歩くだけでも、十分気持ちがいいものです。

2.泳ぎ

沢登り

巨大な釜で遠泳大会。ザックを背負って着衣で泳ぐ

沢歩きに慣れてきたら、釜(大きな滝壺のこと)や淵(流れがよどんでいるところ)などを果敢に泳いでみるのもいいでしょう。みごと突破できれば達成感はひとしお。真夏でも寒さを感じるかもしれませんが、得も言われぬ爽快感を体験できます。

3.シャワークライミング

シャワークライミング

滝の中に身を投じて登攀に挑戦! 呼吸できない…。

クライミングに自信があれば、滝の登攀もおもしろいです。あえて流芯(流れの中心のこと)に突っ込んで、大量の水を被りながらのシャワークライミングも興奮しますし、長大な大滝の登攀に心血を注ぐ沢ヤもいます。

4.収穫

沢登り

沢で見つけた天然のナメコ。艶も香りも一級品。

沢登りの楽しみは、泳ぐ、登る、といったアクティブな側面だけではありません。マナーとルールさえ守れば、春は山菜、秋はきのこ、渓流釣りも醍醐味です。

そして収穫したあとは、きちんと調理して味わうのがオススメ。山菜は天ぷらやおひたし、きのこは温かい鍋、釣った魚はお刺身、塩焼き、ムニエルなどにすれば、その日の食卓を見違えるほど華やかにしてくれます。

沢登り

釣ったイワナを塩焼きで。焼き上がりが楽しみ!

「沢登り」では、できるだけ多くの醍醐味に興味を持って、いろいろなことに挑戦してみる。強いて言えば、これが沢登りの楽しみ方のコツと言えるでしょう。その先には、一言では語り尽くせないほど奥深い沢登りの世界が待っているます!

次回は、はじめて沢登りをするときに必要な道具を紹介します。

※沢登りは一般的な登山よりも危険が多いため、ツアーや登山教室に参加するなど、必ず経験者の元で体験しましょう。

吉澤英晃
私が書きました!
山岳ライター
吉澤英晃
群馬県生まれ。登山用品を扱う会社の営業マンを経てフリーランスとして独立。幼少のころ家族で楽しんだキャンプでアウトドアが好きになり、大学で探検サークルに入ってから山に登り始めました。現在は山岳会に所属して、春から秋は沢登りとテンカラ釣り、冬は主にラッセル山行とアイスクライミングを楽しんでいます。
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