山へ行きたいけれどなんとなく外へ出るのがおっくう……。
そんな気分の時は、ゲームの世界で大自然へ行くことにしてはいかがでしょうか?
ご紹介するのは、ソニーPS4や任天堂switch、パソコンでも遊べるゲームの「firewatch」です。
タイトル名の「firewatch」とは、火災を監視すること。
プレーヤーは森林の火災監視員「ヘンリー」になり、ひとりで山のひと夏を過ごします。 拠点は、高台にある監視塔。ヘンリーは、上司のデリラからの指示を無線で受けながら、この監視塔で森林を見守り、生活していくのです。
室内でもアウトドア生活を楽しめる3つのポイント
このゲームは、一人称視点(FPS)。つまり、画面に映る映像=主人公の視点です。慣れないうちは酔いやすいのが欠点ですが、世界観にどっぷり浸かることができるのが、FPSの良いところ。
このゲームには、FPSが大いに活かされたアウトドアポイントが、3つあります。
1・大自然を美しく表現したグラフィック
ゲームを初めてすぐに感じるのが、景色の美しさ。道を歩いたり、高台に登って遠くを見ると、美しい木々や山並みが映し出されます。
しかも、色彩がとても豊か。青々とした木々から落ちる木漏れ日や大きな湖、煌々と夜空を照らす月など、時間帯や場所によってまったく違う表情を見ることができます。
2・簡単には進めない山道と対処法
森林火災監視員ともなれば、異常を発見したら、現場で状況を確認しなければいけません。そこで登場するのが、地図とコンパスです。
ところが道は未整備。少し気を抜くと曲がり角を見落とします。ゲーム中はいつでも地図とコンパスを目の前に広げることができるので、少しくらいなら迷っても安心です。
さらに、崖や大きな段差に阻まれて進めないことも。そんな時は、ロープをかけたり、迂回ルートを探します。眼の前に立ちはだかる崖の圧迫感もFPSならでは。
3・端々に登場するちょっとした小道具
監視塔や山道の途中に設置されたボックスには、道具が置いてあります。例えば、崖を降りるためのロープや足元を照らす懐中電灯など。
でもそれだけではありません。用途がまったくわからない石ころや松ぼっくり、誰かが置いていったお菓子がボックスに入っていることがあります。
ほかにも、監視塔内には生活用品がたくさんあります。小道具はすべて手に取って見ることができるので、たとえば落ちているものを拾って元の位置にもどしたりすることもできるのです。
地味な動作ですが、なかなか現実味があると思いませんか?
つくりこまれた世界に防災意識も高まる
ゲームの制作会社があったカリフォルニア州では、最近、カリフォルニア州史上で最大の森林火災「Mendocino Complex」が起こりました。
7月27日にふたつの火災が発生して合流し、9月9日に鎮火するまでの間に約1857平方キロメートルを焼け野原にしたそうです。東京都の面積が約2188平方キロメートルなので、とてつもない広さですね。
ゲームでは、上司・デリラとの会話で火災へのネーミングについての小ネタを聞けたり、消防隊が活躍した場所を訪れたりすることができます。
「firewatch」は、室内にいながらアウトドア楽しむことができるだけでなく、森林火災に対する防災意識も高めることのできるゲームなのです。