100%オーガニック農業の限界!?とうもろこしが大失敗 | BE-PAL

100%オーガニック農業の限界!?とうもろこしが大失敗

2021.09.08

この夏、大失敗したとうもろこしの残骸。

夏が終わりました。暦の上でも、天気も、そしてリモートワークと並行しながら100%オーガニックの鎌倉野菜を育てている『雨のちハレ、ときどき農業生活』の2度目の夏も終わりました。これからは秋野菜に向けての仕込みが始まりますが、今回はとうもろこしの失敗談です。

プロとアマの残酷なまでの違い!?

お隣さんのとうもろこし畑はたわわに実っていた。

とうもろこしが大好きなんです。塩茹でしたり、醤油をぬってBBQとして焼いてかぶりついたり、白米と一緒に炊いても美味しいとうもろこし。でも、2年連続で失敗しました。

今年の夏は、長雨で野菜が育たず、価格が高騰しているニュースをよく見ると思います。確かに、この夏は雨が多くて、日照も少なく、野菜の育ちが悪かったです。でも、僕たちの失敗はそうじゃないと思うのです。上の写真、お隣さんの畑では見事に育っていましたから。下が、僕たちのとうもろこし畑です。

スッカスカの僕たちのとうもろこし畑!

同じ日に撮影したんです。お隣さんとの距離は数十mほどですから土壌の違いなんかじゃない。日照も雨量も同じです。あまりにもの違いに笑うことしかできず、何が違ったのか困惑しました。

お隣さんは電気柵も設置するプロの仕事!

お隣さんの様子をよく観察すると、ハクビシンによる“荒らし”を防ぐ電気柵を設置していて、用意周到なプロの仕事を感じます。ここが違いか!と一瞬思いましたけど、僕たちの畑が荒らされた形跡はありません。何が違ったのだろう……。

とうもろこし栽培の特徴

とうもろこしはイネ科。高温で日当たりがよい場所を好み、日陰を嫌い、朝日と夕日がたっぷり当たるように、畝は南北に、同じ株数でも1列より2列に並べ、株間30cm、畝幅90cmを確保。授粉に必要な分を残して、雄穂は早めに切り取ることがマストです。

ちゃんとやってたはずなのに、お隣さんはたわわに、僕たちは惨敗。思い当たる失敗の理由……きっと、追肥と土寄せ。

クロワッサンにバターを塗る”追バター”のように、植物の生育に応じて必要な養分を追加で与えることを追肥と言います。茎の先端に雄穂が出た頃に、速効性のある化成肥料を株元のまわりにばらまき、まいた肥料が隠れる程度に通路部分から土を寄せます。

100%オーガニックを目指している農場主である友人は、化成肥料に抵抗感があるので、この追肥不足が成長不足につながったと想像しています。と同時に、100%オーガニックの難しさも痛感しました。

ちなみに、化成肥料は名前に「化成」とつくことから、人工物質だと誤解されがちですが、化成肥料の原料は空気中の窒素やリン鉱石、カリウム鉱石、一部の有機肥料など、自然界に由来する物質です。

とうもろこしは鮮度が落ちやすい特徴から、もぎたての実をその日のうちに食べるのが一番で、朝に収穫して、とうもろこしご飯にするのが夢でしたけど、2年連続で叶わず。

まだまだアマチュアな僕たちとお隣さんのプロの仕事ぷりの違いは随所に見られます。師匠なき農作業の試行錯誤はこれからも続きます。

私が書きました!
フリーライター
山田 洋
2020年3月から、「ときどき農業生活」を始める。きっかけは「耕作放棄地を農地に再生したい!」と、1200平米ほどの農地を借りた友人のお手伝いから。リモートワークと並行しながら、100%オーガニックの鎌倉野菜を育てるために雑草との格闘を続けている。
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