衣類のニオイが気になる季節にオススメ!「オスバンS」でウェアの除菌をしよう | アウトドアの知識 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.07.20

    衣類のニオイが気になる季節にオススメ!「オスバンS」でウェアの除菌をしよう

    いよいよ夏本番、アウトドアで遊ぶ機会が一番多くなる季節ですね。最近は高機能型と呼ばれるような化繊を多用した吸汗速乾型のウェアがいろいろと販売されていますが、しばらく使っているとニオイが気になることがありませんか? お気に入りのウェアだからこそ長く使いたいし、一緒に遊ぶ家族や仲間にクサいなんて思われたくないですよね。

     しっかり洗っているはずなのに嫌なニオイが取れない理由

     汗をかいた後のニオイの原因は、ずっと自分の体臭のせいだと思っていました。そのため、ウェアを手洗いをしたり、柔軟剤を入れて洗ってみたりしましたが、効果は感じられませんでした。一見するときれいに汚れが落ちているのに、体を動かして汗をかくと、すぐに生乾きのような嫌なニオイがしてくるのはどうしてなのでしょうか。

    これには様々な要因が考えられますが、洗濯物が臭くなる原因のほとんどは雑菌にあるといわれています。汗や汚れが残ったウェアをすぐに洗わず洗濯機に放置してしまっていたり、洗濯しても汚れや洗剤成分がしっかり落ちきっていなかったりすると、乾くまでの間に雑菌が繁殖してしまうのだそうです。

    特にアウトドアウェアに使用されている吸汗速乾素材には、吸収性と速乾性を高めるという理由でポリエステルなどの極細の繊維素材が多用されているので、皮脂や洗剤成分などが繊維の隙間に溜まりやすく、繊維の奥の方に入った汚れは落ちにくいのだそうです。衣類に残った汚れが栄養となり、雑菌が繁殖してしまうので、丁寧に洗ってもなかなかニオイが気になる現象が起こります。

    しかし、そんな悩みを解決してくれる液体があるのです。みなさん、「オスバンS」をご存知でしょうか?

     「オスバンS」は殺菌消毒剤

    僕が愛用しているのは、オスバンSという薬局やドラックストアなどで購入できる殺菌消毒剤です。このオスバンSは、ベンザルコニウム塩化物を主成分とし、第3類医薬品に分類されています。ベンザルコニウム塩化物とは、陽イオン界面活性剤の一種で、「逆性せっけん液」とも呼ばれています。手指や患部の消毒の他、食器、手すりや家具、冷蔵庫やゴミ箱など様々なものの消毒に使うものですが、殺菌効果があるので、布類の除菌にも使用することができます。

    ■商品名:オスバンS
    ■成分:ベンザルコニウム塩化物(塩化ベンザルコニウム) 10w/v%水溶液
    ■容量:600mL
    製造販売元:日本製薬株式会社
    ■販売元:武田コンシューマーヘルスケア株式会社(20214月より、アリナミン製薬株式会社に社名変更)
    ■販売価格:880円

    それでは、オスバンSを使用した衣類の方法をご紹介します。殺菌効果により、ウェアの繊維の奥に残った雑菌の繁殖を抑えることでニオイ対策効果が期待できます。アウトドウェアだけでなく、梅雨の室内干しでニオイが気になる方にもオススメです。

     洗剤との併用は効果がなくなるのでNG

    オスバンSを使って洗濯をするときに気を付けるポイントは以下の3つです。

    1.洗剤と一緒に使用してしまうと効果が発揮できないので、必ず別々に使用してください。逆性石けんという名前の通り、洗剤と一緒に使うと効果を打ち消しあって洗濯物の汚れが落ちなくなってしまいます。

    2.必ず希釈して使用することです。希釈方法については、公式サイトの公衆衛生・家庭衛生分野として200〜500倍で5分以上浸すことが推奨されています。特に洗濯に使用する方法が明記されていないので諸説あるのですが、僕は覚えやすくて効果がしっかり感じられた1000倍希釈をおすすめしています。つまり原液1mLを水1Lで希釈するということです。製品のキャップ1杯が5mLなので1000倍液を作るならの水5Lに混ぜればよいのです。

    3.オスバンSにつけおきしたウェアは退色・変質する可能性があります。大切なウェアなどは目立たないところで試すなどしてから使用してください。

     つけおき洗いをしてから洗濯機へ

     使い方は簡単です。オスバンSの希釈液にニオイの気になるウェアをつけおきするだけ。衣類の量が少ない時は洗面台でも可能ですし、多い時はバケツなどを利用してください。液がしっかり繊維の奥に入るように、オスバン液の中でウェアをよく揉んでください。僕は1000倍に薄めて約1時間でつけることで効果を感じています。

     つけおきができたら、オスバンSをしっかり落とすように、すすぎを入念に行なってください。ここですすぎがしっかりできていないと、可逆性石けんと洗剤が喧嘩して、洗濯したときに汚れが落ちにくくなってしまいます。すすぎが終わったウェアは、いつものように洗剤を入れて、洗濯機で洗ってください。

    ※「オスバンS」の詳しい使用方法は、公式サイトをご覧ください。
    https://www.nihon-pharm.co.jp/consumer/products/disinfection.html

    まとめ

    こうして殺菌が終わったウェアは、部屋干ししてもニオイにくくなる効果が期待できます。

    最後によく質問を受ける点について。つけおきは、洗濯する前にするのか?洗濯した後にするのか?何度か検証しましたがどちらも効果に差は感じられませんでした。汚れ具合や好みで選んでいただいていいと思います。

    また、オスバンSを使う頻度ですが、僕の経験では、一度オスバンで殺菌したウェアはしばらく効果が続くので、洗濯する度に毎回使わなくてもいいと思います。またニオイが気になり出した時に使うことをおすすめします。

     オスバンSは、水洗いで洗濯可能なものなら、ウェア以外にも、バックパックやタオル、靴下、子どもの体操着や上履きなどの除菌効果も期待できます。衣類の雑菌が繁殖しやすい時期のニオイ対策に試してみてください。

     

    私が書きました!
    JSPO公認山岳コーチ
    岸 正夫
    アウトドアの楽しみを多くの人と共有したいと“山ごはんクラブ”を主宰。キャンプだけでなく低山ハイキングから高山縦走まであらゆる山行を楽しむ。トレイルランニングやウルトラランニング歴も長い。遊ばせてもらっているフィールドに恩返しする気持ちで、ハイキングコースの整備に取り組んでいる。

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