サーマレストで最安・最良はこのマットレス。枕もセットでね

2019.05.03

これまでアウトドアでいろいろなものを枕にしてきた。いちばん多いのは予備の服を丸めたもの。2番目はローカットの靴かサンダル(2つ揃えてアッパーに頭をのせる場合と、2つ重ねてスタッフバッグに入れたものに頭をのせる場合がある)。「草枕」というのは、草を編んで旅寝の枕とすることを言うらしいが、これはやったことがない。ちなみに夏目漱石の「漱石」という号は、枕に関係がある。昔、中国の孫楚という人が田舎に隠遁するときに「石を枕とし、流れに口をすすぐ」(枕石漱流=ちんせきそうりゅう)と言うべきを「石で口をすすぎ、流れに枕する」(漱石枕流=そうせきちんりゅう)と言いまちがえた。まちがえたのに「石で口をすすぐのは歯磨きするためで、流れに枕するのは耳を洗うため」と強情に言い逃れた。それ以来、負け惜しみが強く、自分の誤りに屁理屈をつけて言い逃れることを「漱石枕流」と言うようになったという。渓流釣り師などのなかには、増水に気づかず、頭の下を水が流れていたなんていう経験をしたことがある人がいるかもしれない。まさに現代の「流れに枕する」だ。

さて、話のマクラが長くなってしまった。アウトドアに枕なんていらない、服か靴でも快適に寝られる、と「漱石枕流」を決め込んでいたが、サーマレストの「コンプレッシブルピロー」に頭を置いてみて、アウトドア用とはいえやはり枕は快適だと思った。起毛のポリエステルなので肌ざわりがよい。内部にはコロコロと丸くなったフォームが詰まっていて、沈み込みすぎず、ほどよい反発力がある。押し込んでいけば3分の1程度に圧縮できる。安眠が次の日の行動につながることを思えば、枕を装備に加えるのも悪くない。

枕とセットで使うものといえば敷布団=マットである。サーマレストはマットで有名なブランドだけに、3つのカテゴリーに分けてさまざまなモデルを展開している。「ライト&ファスト」は、登山で使えるように軽さとコンパクトさを追求している。「キャンプ&コンフォート」は、オートキャンプで使うことを想定して、軽さとコンパクトさよりも快適さを追求している。両者の中間にあたる「トレック&トラベル」は、軽さとコンパクトさと快適さのバランスのとれた汎用性の高いモデルといえる。

漱石枕流派の初めてのマットとしておすすめなのが、この「トレック&トラベル」カテゴリーの「トレイルスカウト」である。サーマレストの自動膨張式マット(バルブを開いておくと自然に空気が入っていく)のなかでももっとも価格が安く、唯一1万円を切る(高いものは3万円台)。安いとはいえ、軽量化のための肉抜きがされていないので温かさは十分だし、空気を抜いて丸めてコンパクトに収納できる。やせがまんをせず、快適に眠ろうではないか。

色は左からデニム(Mサイズ)、グレー(Sサイズ)、カーディナル(Sサイズ)。

圧縮した状態。

肌にやさしい起毛素材。

表面(左)は体とマットがずれにくい。

 

コンプレッシブルピロー Sサイズ:3,024円 Mサイズ3,456円

トレイルスカウト レギュラー 8,640円

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