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ナイフから燻製機まで材料費500円以下で作る「アイアン・クラフト」

2020.10.09

 

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自然派流儀のDIY
山と生きる手しごと師直伝!

本誌でも連載経験を持つ遠藤ケイさんの自宅は、新潟県三条市(旧下田村)の山中にある。粟ケ岳と守門岳が見える家の前には、手作りのドラム缶風呂とバイオトイレから堆肥を得る菜園、サルナシなどの野生の果樹園が広がっていた。

「ここはもともと棚田でね。いまから約20年前に、この土地を気に入って自ら家を建てました。街で解体した民家の廃材を再利用しています」

“山と生きる手しごと師”は資源を無駄にせず、身の周りで眠っているものに新たな息吹を吹き込む。

玄関戸は、解体現場から出た重厚な蔵戸。薪ストーブは、タクシーのLPガスタンクを溶接したもの。サルナシの蔓を編んだリビングのランプシェード。目につくものすべてに、遠藤さんの遊び心溢れるアイデアと、繊細な手しごとが滲み出る。

そんな遠藤さんが教えてくれたのはアイアン・クラフト。

「鍛冶屋の倅として生まれ、職人や金属加工に囲まれて育たったからこんなの朝飯前です」

まるで木っ端をナイフで削るように、金属の形を変えていく。

お金に頼らず、身近にあるものに知恵と労力を注ぎ、生活に加えていく。それが遠藤さんのものづくりポリシーだ。

七輪で作る五寸釘ナイフ

所要時間 約60分

約15㎝のミニマムナイフ

imageワークショップで子供も作れる定番アイアン・クラフト。サヤはフェルトを縫って作るとよい。

用意するもの

image七輪、金づち、ウォーターポンププライヤー、炭おこし、五寸釘、金床、木炭。このほかエンジンオイル、金ヤスリ、砥石などが必要。

STEP1

image炭に火をつけ、ドライヤーで空気を送って高温にし、五寸釘を熱する。

STEP2

image五寸釘の頭部を赤くなるまで熱したら金床の上ですばやく打ち延ばす。

STEP3

image先端も同じように、熱いうちに金づちで打ち延ばす。数回繰り返す。

STEP4

imageナイフの取手部を熱し赤くなったら万力に固定してプライヤーで捻る。

STEP5

imageカンカンに全体を熱し、エンジンオイルにつけて黒焼きを入れる。

STEP6

image金ヤスリ、あるいはサンダーで刃の形を整え、仕上げに砥石で研ぐ。

サビサビノコギリを
蘇らせたペティナイフ

所要時間 約40分

用意するもの

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10年選手 折りたたみ式ノコギリ

渓流釣りで酷使し錆びた折りたたみノコギリ。ノコギリの鋼は薄く加工しやすいのだ。

ハンドルはウワミズザクラ

imageイワナを捌いたり、山菜を採集したりする渓流用ナイフをイメージしてリクエスト。

STEP1

imageノコギリの刃にグリースペンシルで理想の刃型を直接マーキング。

STEP2

imageグラインダーでカットする。薄い鋼とはいえ、強靭なので機械に頼る。

STEP3

imageサンダーで刃を粗削りし、ハンドルを取り付ける。目釘には竹を使用。

STEP4

image荒砥、中砥、仕上砥と3つの砥石を使って鋭い切れ味に仕上げる。

ハリガネを亀甲網にし、
100均ボウルで作る燻製機

所要時間 約60分

お1人様用スモーカー

imageポイントは食材を載せるハリガネの亀甲網。燻製チップをアルミ皿に入れると掃除がラク。

用意するもの

imageダイソーでゲットした100円ステンレスボウル2個、缶詰の蓋、ペンチ大小、ポンチ、ハンドル、ナットとボルト、ステンレス針金1.6㎜×10m、0.55㎜×7m。

STEP1

imageアルミプレートを曲げたハンドルをボウルに固定する。木部はクロモジ。

STEP2

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ボウルよりひと回り小さく

網のフレームを作る。0・55㎜を7本約60㎝に切って二つに折る。

STEP3

image二つに折った0・55㎜をフレームに巻き、隣の針金と5回捻る。

STEP4

image5回捻るを繰り返し、手元のフレームにたどり着いたら巻いてカット。

STEP5

image缶詰の蓋をカットして曲げた五徳を3か所にセットして完成。

ワイヤーで自由工作
蚊取りブタ

所要時間 約50分

用意するもの

imageダイソーで購入した100円のアルミ製ワイヤー。太さ1.5㎜、長さ8.3mのもの。太いペンチと細いペンチ。

STEP1

image線香の固定台は、先端の渦巻きが安定させるポイント。もう一端はペンチで平たく潰す。

STEP2

image十字にワイヤーを張って半球体を作る。連結は先端を5㎜ほどペンチで折り込むだけ。

STEP3

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センスが試される!

短く切って、継ぎはぎするよう自由に形を整える。三角形を作ると強度が増す。

ドーム状でかなり丈夫!

image三角形を組み合わせたジオデシック構造テントのような美しい仕上がり。陶器や金属のお皿にセットして完成。

 

遠藤ケイさん

作家、イラストレーター。故郷、新潟県三条市の山中に自ら家を建て暮らす。近著『蓼食う人々』(山と溪谷社)など著書多数。

 

※構成/森山伸也 撮影/大森千歳

(BE-PAL 2020年8月号より)

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