【1泊2日の熱海トリップ②】 熱海といえば、やっぱり温泉! 昭和レトロな温泉旅館で日帰り入浴してみませんか? | 日本の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2017.06.30

    【1泊2日の熱海トリップ②】 熱海といえば、やっぱり温泉! 昭和レトロな温泉旅館で日帰り入浴してみませんか?

    b*p

    どうも! ライターの上浦未来です。

    熱海といえば、なんといっても温泉。せっかく訪れたら、やっぱり入浴したいですよね? 
    しかも、ちょいとディープなところへ足を踏み入れたい。

    そんなときは、銀座通り商店街からすぐの「温泉旅館 福島屋」へ。

    旅館の中へ、一歩足を踏み入れると、そこは時が止まったかのような昭和の世界。
    いざ、懐かしき世界へ出発です。

    福島屋の歴史は江戸時代まで遡る

    「温泉浴場 福島屋」は「guest house MARUYA」から徒歩5分ほど、昔ながらの老舗店が建ち並ぶ通り沿いにどっしりと佇んでいます。

    迎えてくれたのは、控えめながら、独特のユーモアのある語り口調が魅力的な女将の松尾恵子さん。

    熱海のひとり旅についての記事を書かせていただいているんです、企画の主旨を伝えると、

    「旅なんて、いいわねぇ。ここに嫁いでから、初島への家族旅行以来、行ってないわ……」

    と、語り出してくださいました。

    おじゃますると、「おぉ~」と思わず言ってしまうほどの昭和レトロ感が残っていて、興奮します。

    番台も非常に良い感じです。日帰り入浴料金は400円と、とっても良心的なお値段です。

     

    ▲大正13(1924)年に行われた上棟式の様子。この建物は、その後、焼失してしまいました。

    松尾さんによれば、「温泉旅館 福島屋」の歴史は非常に古く、そのルーツは江戸時代まで遡るといいます。

    かつては「中島屋」という屋号のお米屋さんだったそうで、明治期になって、縁起が良いということで現在の屋号に変え、旅館を始めたそうです。

    当時は、木造3階建てだったのですが、昭和19(1944)年の本町大火という火災でこの建物は焼失。戦争の真っ只中だったので、少しずつ少しずつ増築を重ね、今に至ります。

    そんな険しくも、力強く生きた歴史をしっかりと感じられる建物なのです。

    こちらは、男性の脱衣所。昔ながらのカゴに入れるスタイル。

    脱衣所は広々としています。

    ▲男性浴室。昭和32年に貼りかえられた、壁のオリジナルモザイクタイルもみどころ。

    お目当ての温泉は泉質はナトリウム・カルシウム―塩化物泉で、塩分が主成分の比較的さらりとしていますが、入浴すると、あっという間に体がぽかぽかに温まります。

    さらに気になった点が、このタライ。
    熱海に残る昔ながらの銭湯には多いのですが、洗い場にシャワーはありません。「温泉浴場 福島屋」では、このタライに水とお湯を入れ、熱さを調整して、さらに、桶で汲むそうです。

    「なんで、わざわざタライに!?」と聞いたところ、「飛び散らないようにね」とお答えをいただきました。な、なるほど。

    ちなみに、以前、友人と熱海のとある銭湯行ったら、やはりシャワーがなく、困っていると、その場にいたおばちゃんに「蛇口に頭を突っ込むのよ、こうよっ」と指南され、友人が言われるがままに床に正座し、ロングヘアを床に垂らして、ガシャガシャ頭を洗う姿にひっくり返りそうになりました。私はせっせと桶に湯を汲み、洗いましたけど。

    しかし、こういったお風呂の入り方を教わりながら、おばちゃん、おじちゃんとの裸の付き合いをするのも、楽しみ方のひとつかもしれません。

    こちらは女子の浴室。奥の浴槽はお湯なし。いつも使わないそうで、理由はひみつです。

    なお、すぐ隣が男性の浴室なので、笑い声などがバンバン聞こえてきますが、それも昭和的で楽しいです。

    そして、この温泉旅館がすごい点は、2階でお部屋を借りて休憩できること。

    しかも、2~3時間で1人1,000円。安っ。これはかなりの穴場じゃないですか!?

    どうぞ、みなさん活用してください。

    お風呂上がり、「いいお湯でした」と女将にお礼を言って出て行くと、こちらの姿が見えなくなるまで見送りをしてくださいました。昭和の香りがここにも感じられましたよ。

    なお、熱海には行ってびっくりな数々の超ディープ名銭湯があるので、どうぞハシゴしてみてください。

     

    福島屋旅館

    [住所] 熱海市銀座町14-24
    [電話] 0557-81-2105
    [営業時間] 11:00~20:30
    [定休日] 無休
    [日帰り料金] 400円
    ※水着のお客さんはお断り

     

    おまけ。温泉の後はやっぱ牛乳、ならぬ牛乳アイスでしょ。

    ▲「元祖温泉まんじゅうアイス」(680円)

    「温泉旅館 福島屋」から徒歩7分にある「Designers Cafe G」では、お店オリジナルの「元祖温泉まんじゅうアイス」が食べられます。

    濃厚でいて、濃厚でいて、さわやかな牛乳アイスとカリカリの温泉まんじゅうとの相性が最高にイイ感じです。あー、うまいっ。

    ▲この日はちょっと寝坊して、オープン直後はてんてこまいの様子だった、店主の石井恭男さん。

    2016年にオープンしたばかりのお店で、基本は地元のお客さんばかりです。それゆえ、非常にゆる~い空気が流れていておもしろいので、どうぞ立ち寄ってみてください。

     

    Designers Cafe G

    [住所] 静岡県熱海市清水町7-16
    [電話] 0557-52-6651
    [営業時間] 12:00~19:00(L.O.18:30)
    [定休日] 火曜

    →「熱海トリップ③ 朝ごはん&マルシェ編」はこちら!

    ◎構成=上浦未来

     

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