元遊郭建物の見学も! 熱海の裏路地の昭和レトロまちあるき
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    2017.07.14

    元遊郭建物の見学も! 熱海の裏路地の昭和レトロまちあるき

    元遊郭建物の見学も! 熱海の裏路地の昭和レトロまちあるき
    熱海が注目の旅スポットになっています。温泉や海の幸はもちろんのこと、昭和のレトロ感を残す町並みやリノベーションで生まれたおしゃれなお店など、魅力がたっぷり。「guest house MARUYA」のスタッフさんに熱海の見どころを案内してもらいました。

    熱海銀座商店街からスタート!

    大磯在住ライターの上浦未来です。
    さて、いよいよ熱海ひとり旅のラストを飾るのは、「guest house MARUYA」発の熱海の路地裏をめぐるまちあるき。宿のスタッフで、素敵女子のみさとさんが、案内してくれましたよ~。

    熱海の路地裏めぐりは、毎週土曜日の16時から開催されています。
    この日は、参加者がわたしと朝ごはんの時に出会った、宿泊客の松本丈さんだけだったので、「どこか行きたいところあります~?」ってな感じで、「guest house MARUYA」からゆるゆるとスタート。
    わたしはディープな路地裏、松本さんはリノベーションで生まれ変わった新スポットを見たいということで、新旧よくばりコースでお願いしました。

    まずはこの熱海銀座商店街の歴史について。
    「この通りは熱海でもっとも歴史があるエリアで、宿の斜め向かいにある「小沢干物屋」は、和銅3(710)年創業したと言われていて、ご先祖様が「來宮神社」のご神体を海で発見したという、伝説まで残っているんですよ」
    來宮神社と言えば、女子が殺到する熱海で人気パワースポット。例大祭「熱海こがし祭」の日には、お店が祭壇になって、舞を踊ったりするそう。干物屋で踊る舞とは、いやはやどんな舞なのか、気になります。

    つづいて、熱海銀座商店街の通り沿いに、ひょっこり現れたのは、佐治郎の湯(目の湯)。
    その由来は、佐次郎という者の邸宅にあったことからで、かつては眼病にもよく効くということから名づけられたそうな。

    熱海には古くから愛されてきた「熱海七湯」というものがあり、数百メートル圏内に集まっているそうなので、全部めぐってみるのも楽しいかも!

    「ここ、おいしいんですよ~。こないだもビール片手に買いにきちゃいました」
    と、みさとさんが教えてくれたのは、熱海銀座商店街から、ちょっと山側へ坂を上がったところにある、知る人ぞ知る「魚竹水産」。
    お店とは思わず素通りしてしまいそうですが、旅館などに魚の加工品を卸している会社で、一般の人にも販売しているそうです。

    串に刺した、そのまま食べられる燻製や、お土産にしたいさばみりんなど、おいしそうな魚の加工品が並んでいます。おいしそ~。

    日本酒に合いそう!うー、食べたい。

    「おいしいよ!」
    もう、買うしかない。

    魚竹水産

    [住所]静岡県熱海市上宿町4-3
    [電話]0557-81-3792
    [営業時間]8:30~18:30 ※多少前後します
    [定休日]水曜 月に1度、市場に合わせて火曜休み

    熱海七湯のひとつで、有名どころの「大湯間きつ泉」。
    間きつ泉とは、一定周期で水蒸気や熱湯を噴出する温泉のことで、かつては、地面が揺れるぐらい噴出していたそう。
    今は残念ながら、人口的らしいのですが、結構豪快にブシューっとお湯を飛ばしておりました。

    近くには「湯前神社」があり、さらに湯前神社の隣には「熱海温泉 日航亭・大湯」があります。大湯は徳川家康が入浴したこともあり、「出世の湯」ともいわれてるんだとか。こりゃ、入っておかないと。

    熱海温泉 日航亭・大湯

    [住所]静岡県熱海市上宿町5-26
    [電話]0557-83-6021
    [営業時間]9:00~20:00
    [定休日]火曜日 (祝日の場合は翌日)

     

    熱海でもっともディープな旧・赤線&青線エリア

    さて、ここからはちょっとディープなエリアへ。
    やって来たのは熱海銀座の先、糸川を渡った先に現れる中央町(旧糸川町)。
    「糸川べりは、かつて旧・赤線地帯でした。元遊郭の建物がたくさん残っているんです。一本路地に入ると、雰囲気がガラッと変わりますよ」

    糸川すぐの人気の魚屋さんがあるのですが、実は……

    遊郭として使われていた建物です。
    遊郭の建物の特徴は、2階の数が多めの格子窓で、3階には当時遊郭物件で流行していた矢羽の窓がさりげなく施され、隠し部屋になっています。

    なお、みさとさんは、1階にある「やきとり万楽」が、心のよりどころらしいです。
    「ご主人が昔ネパールを旅したことがあるらしく、やきとり屋だけど、アジアンな料理があるんですよ。マムシとか3匹のへびに漬けたお酒もあります」

    少し奥へ進むと、圧倒的な存在感を放つ「スナック 亜」が登場しました。
    こちらは、なんと現役で営業中です。
    「ママのお母さんの時代から営業しているそうです。カラオケのないスナックで、バーみたいに落ち着いて飲めるので、結構よく行きます」
    かわいい顔したみさとさんですが、歩いているうちに、ぐいぐいディープな店に乗り込んでいくことが判明してきました。まだ24歳のツワモノです。

    つづいて、海に面した渚町の旧・青線地帯へ。
    最盛期には、日活の映画館やローラースケード場などがあり、賑わっていたという、エリアです。案内してもらった狭い路地裏には、居酒屋・スナックなどの飲食店、質屋などが密集し、昭和の香りがぷんぷん。路地裏好きには歩いているだけで、心躍るエリアです。

    ここからは、参加者の松本さんご希望のリノベ物件。
    “アートが暮らす町”をテーマにした、元スナックをリノベーションしたシェアハウス「nagisArt」です。今年7月にオープンを予定しているそうです。
    ここは「machimori」も関わっている物件ということで、
    「超おしゃれですよね。今は閉まってるけど、のぞいちゃいましょう」
    と提案してくれたので、われわれは窓に張り付き、怪しさ満点でのぞかせていただきました。
    スナック時代使っていたカウンターを活かしたバースペースがいい感じでした。

    器をつくって、住んで、売れる、手仕事のための家「chause」。
    ここも「machimori」が関わったリノベーション物件で、元々は材木屋さん。

    中へ入ってすぐは、熱海や熱海近郊などで活動する陶芸家さんの作品が並ぶ、うつわ屋さん「MY TABLE」があり、女子の大好物なかわいいうつわが並んでいます。

    店主の伊藤唯さんは、東京で会社員として働きつつ、週末にやってくるニ地域居住。
    とっても美人さんですので、男性だけでなく、女子も癒されますよ~。
    テーブルのほか、お座敷でもドリンクやスイーツが食べられる「ohdou cafe熱海店」も併設しているので、ちょっとした休憩にも良さそうです。

    そんなこんなで、宿へと帰りおよそ1時間のまちあるきが終了しました。
    途中途中、立ち寄りたいお店があったので、ツアーのあとで、こりゃゆっくり再訪しないとな、という感じです。

    そして、残念ながら、これで熱海ひとり旅体験記も終了でございます。
    熱海へは新幹線に乗れば、品川からたった約30分。けれど、空気が全然変わります。
    都会の仕事に疲れた時、「ちょっとひと休みしたいー!!」なんて時は、電車に飛び乗って、遊びに出かけてみてはどうでしょうか?

    MY TABLE

    [住所]静岡県熱海市渚町19-6 Chause
    [電話]0557-81-9109
    [営業時間]12:00~17:00
    [定休日]木曜(不定休あり)
    https://www.mytable.jp

    まちあるき

    [出発日時]毎週土曜16:00~ 
    [集合]guest house MARUYA ※当日参加OK
    [住所]静岡県熱海市清水町7-16
    [参加費]宿泊者500円、宿泊者以外は1,000円
    http://guesthouse-maruya.jp/

    (◎構成=上浦未来)

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