釣って、さばいて、食べる。これぞ渓流遊びの醍醐味だ
昨年から渓流釣りにハマり、今年は2月の解禁直後から何度となくアマゴ釣りに出かけているという「さばいどる かほなん」。今回は、自分で釣った魚を、その場でさばき、川原で料理を楽しんだ。
「せっかくきれいな渓流にやって来たので、今日は川原で簡単にできる料理を楽しみます。狙い通りにアマゴが釣れたので、これを使って『アマゴの甘露煮』を作り、それをおそばにのせて、ニシンそば風にしちゃいます」
少し開けた川原をみつけて陣取り、デイパックから料理に使う道具を取り出すかほなん。使う道具は、いたってシンプルだ。
アマゴを甘露煮にして作る簡単そばレシピ
道具
・網
・固形燃料
・メスティン
※今回は2人分を作るため、メスティンを2つ使用。ソロならメスティンは1個で作れる。
食材
・アマゴ
・そば(乾麺)
・すき焼きのたれ
・わけぎ(フリーズドライ)
・水
「川原を汚したくないので、直火は避けました。今回使う固形燃料は、着火も、終わったあとの片付けも早くて簡単なので便利です。少し前までは、魚が釣れなくっても美味しいお昼を食べられるように、予備の食材(ちくわなど)を持ってきてました。最近は、ほぼ毎回、ちゃんとアマゴが釣れているので、今回は予備なしです。シンプルな道具と食材で、美味しい料理を作りますね。ほんとうはアマゴを2匹釣ったんですが、さばくときに一匹逃げちゃって、この子だけになっちゃいました(涙)」
釣った魚を川原で料理する
普段、釣った魚は鮮度を保つためにビク(網でできた魚を入れる道具)に入れ、生かしたまま釣り歩き、最後にしめてさばくそうだ。この日は、序盤にビクを忘れて釣り始めてしまったため、1匹は、すぐにしめて木の枝に吊るして持ち歩いていた。一度、ベースに戻ってビクを持って釣った後半に大物が釣れたが、それをさばく際に死んだふりをしていたアマゴが、突然、生き返りスルりと逃げてしまったのだ。気を取り直して料理開始!
川原の石を動かして、即席のかまどを作るかほなん。ほどなく、その場に合った石を使って風よけと網を載せる台を兼ねたかまどが完成した。高さを調節したらできあがり。手慣れたものだ。固形燃料に火をつけ、水を張ったメスティンで湯を沸かす。これはそばを茹でるため。続いて、もうひとつのメスティンにアマゴを入れて、すき焼きのたれをかける。
おじいちゃんに教わった秘伝のタレで味付け
「そばを茹でた水は、川原を汚さないために捨てません。ゆで汁もツユとして食べちゃうので、あとで味をつけるので、飲み切れる程度の量にします。普段の茹で方より少な目で。すき焼きのたれは、おじいちゃん秘伝の料理法なんです。『とりあえずすき焼きのたれを使えば、料理はなんでも美味しくなる』って教わったんです」
ふたつのメスティンを並べて火にかける。あっという間に湯が沸き、そこにそばを適量投入。アマゴがしっかり煮えて、蕎麦が茹で上がったところで火から外す。アマゴを煮込んだ汁をそばの入ったメスティンに注ぎ、さらに追加ですき焼きのたれを投入して味を調える。フリーズドライのわけぎは、メスティンの蓋に入れ、水をかけ少し火にかけておく。最後にこれをトッピングしたらできあがり。
アマゴのニシンそば風、完成!
「ジャーン、シンプル簡単なアマゴのニシンそば風、完成です!では、いっただっきま~す。なかなか美味しくできました。川の魚なんで心配でしたが、臭みもでていません。川魚独特の淡白な味でも、食感はプリプリ。味もしっかりついていて美味しいで~す。さすが、おじいちゃん秘伝のすき焼のたれ、間違いありませんでした。臭みが苦手な方は、一度、焼いてから煮ると、臭みが落ちて、さらに香ばしくなって食べやすくなるので、お好みでやってみてくださいね」
水の流れを見ながら楽しむ格別の渓流料理
川原にある苔の生えた大きな岩に腰掛け、水が流れる音を聞き、昼ご飯を食べる至福の時。「自然の中で食べるご飯は格別です。皆さんもやってみてくださいね!」とかほなん。川を歩いて魚を釣って、釣った魚を自分でさばいて料理して食べる。さばいどるらしさ満点のて素敵な自然の過ごし方でした。
協力/郡上漁業協同組合 http://www.gujo-fc.or.jp/
構成/山本修二
↓↓↓ハプニングあり! かほなんが川原で作るアマゴ料理を収録したムービーが「さばいどるチャンネル」で公開されました! ぜひ、ご覧ください。