
木に囲まれた開放感抜群の家。家の梁と柱がしっかりしているので、ハンモックが付け放題だとか。
木と遊ぶ家で、心身ともにリラックス
「夜寝てるとね“アッアッ”って不気味な声が聞こえてくるの」
と、眉間にシワを寄せる妻の美佐さん。恐る恐るリビングを覗いてみると……、天井にぶら下がる夫の姿が!

カラダを動かすと気持ちいい!
「夜中、仕事のあとにトレーニングしてるんですよ(笑)」
とは、アウトドアプロデューサーの長谷部雅一さん。そのあとちょっと仮眠するつもりでハンモックに横たわり、気づいたら朝、ということも多々あるとか。

2×4材を使って自作した、トレーニング用のクライミングホールド。角材を削り、木ネジで梁に固定。梁から梁へと伝って移動し、体を鍛えている。
剥き出しの木の梁が味のある長谷部邸では、そんなふうに天井からいろんなモノ(!?)がぶら下がっている。愛娘のはなちゃんの遊び道具であるブランコも、そのひとつだ。
「近所の子には、ブランコのある家って呼ばれてます。家のなかにブランコって、子供のころ、憧れてたんですよね」

梁に取り付けたフックにロープを掛けて自作したブランコ。はなちゃんの友達が遊びにくると、取り合いになるほど人気。「ハイジになった気分でしょ!?」
ブランコでひとしきり遊んだら、窓から続くウッドデッキへ飛び出していく。今日は絶好の焼き芋日和だ。
「家族でのんびりリラックスするために、家でもこういう自然時間を持つことが大事」
小さな焚き火台に炭をおこし、アルミホイルで包んだサツマイモを焼べていく。3人でダラッと過ごす休日だ。

熱々をフーフーしていただきまーす
「焼き芋できたよー」
黄金色に輝くお芋を前に
「きれい〜〜!!」(はなちゃん)
ホッと和む瞬間です。
縁側で焼き芋作りに挑戦

サツマイモを濡れた新聞紙で包み、さらにそれをアルミホイルで巻けば準備完了。

自宅なので薪の代わりに炭を使用。おき火の上で位置を変えながら20〜30分焼く。

庭先では焼き芋はもちろん、BBQや道具のメンテナンス、DIYなどに精を出す。
アウトドアプロデューサー
長谷部雅一さん
アウトドアスクール「Be-nature」のスタッフでありインタープリター。妻の美佐さん、愛娘のはなちゃん、6か月の愛犬・くまの3人と1匹暮らし。デッキでお酒を飲むのが至福のとき。
(BE-PAL 2月号 2018より)
※撮影/中村文隆