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    2020.05.12 志田岳弥

    私が書きました!
    ラテンアメリカ愛好家
    志田岳弥
    1991年生まれ。琉球大学農学部を卒業後、ペルーで2年間を過ごす。帰国後、日本流通産業新聞社に記者として入社。2年後に会社を辞めて再び南米へ渡航し、チリのサーモン養殖を取材。「月刊養殖ビジネス(緑書房)」などに寄稿。岐阜県飛騨市在住。個性あふれる地域の方々との交流やマイブーム。カヤックに野営に釣りと、外遊びは何でも好きです。

    みなさんこんにちは。元読書嫌いのアウトドアライター、志田です。最近、ネットで五月雨式に購入した古本を配送してもらうのが申し訳なくなり、既読の本を読み返し始めています。そこで今回は、これまで読んだ本の中から、アウトドア好きのみなさんがハマりそうなノンフィクションを紹介します。きっと楽しめるので、まとめて5冊注文しちゃいましょう!

     猟師が見つめる自然

    羆撃ち(久保俊治著、小学館)

    著書の久保俊治さんは、北海道のヒグマ猟師です。自伝といえるこのノンフィクション作品は、長年にわたり自然とやりとりを重ねた久保さんがつむぐ、リアリティーのある言葉に満ちています。自然と対等に向き合うとういことは、どういうことかを考えさせられました。狩猟シーンは、熊を追うその場に自分がいると感じさせる緊張感があります。猟犬フチの成長や、若き日のアメリカ修行も見所です。家にいながらヒグマを追う気持ちになれる本は、きっとこの本以外にありません!

    ヒヒを愛した男

    サルなりに思い出す事など(ロバート・M・サポルスキー著、大沢章子訳、みすず書房)

    タイトルと装丁に妙な魅力を感じて購入した本でしたが、内容がぶっ飛んでいました。著者が幼いころに抱いた夢は、「大きくなったらマウンテンゴリラになる」。そう願っていた少年が霊長類研究者になり、東アフリカでヒヒたちと暮らした日々をつづっています。ヒヒは人間味たっぷりに描かれ、文章が非常にユーモラスなので、ときどき声を出して笑ってしまいました。筆者のヒヒ愛、そして観察力はケタ違い。精一杯に生きるヒヒたち、彼らを守るために七転八倒する筆者。内容が濃すぎて、この本を読み終わるころには、夕日でも眺めながら表紙のヒヒのようにボーッとしたくなるでしょう。

    鷹とともに、乗り越える

    オはオオタカのオ(ヘレン・マクドナルド著、山川純子訳、白水社) 

    幼少期から猛禽類を愛していた筆者。ある日、最愛の父を失い、ふと思い立ってオオタカを飼い始めます。名前は「メイベル」。本書はメイベルとの生活や、生死に対する思索を通して、筆者が父の喪失を乗り越え、成長していく物語です。所々に出てくる、イギリスの作家T・H・ホワイトの「オオタカ」を読み直しながら、自身を見つめ直していく場面も魅力。イギリス・ケンブリッジの四季も生き生きと描かれ、海外作品ならではのユーモアも効いています。

    一気読み必至の探検ノンフィクション

    空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む(角幡唯介著、集英社)

    BE-PALの連載でもおなじみ、探検家で極地旅行家の角幡唯介さんによる渾身のノンフィクションです。「空白の5マイル」と呼ばれる未踏地帯が、チベットのツアンポー峡谷に残ると知った角幡さん。幾多の探検家が挑んでも踏破できなかった最後の1ピースをはめようと、3度にわたり死と隣り合わせの探検を決行します。私が読んだのは何年も前ですが、今でも覚えているのは読後しばらく続いた興奮。峡谷をめぐる探検史と、角幡さんの探検行を交互に展開していてテンポがよく、さらに臨場感がほとばしっているので一気読み必至の作品です!

    短パンでキリマンジャロ登頂!?

    サバイバルボディー 人類の失われた身体能力を取り戻す(スコット・カーニー著、小林由香利訳、白水社) 

    体温を自在に上下させ、体の免疫システムを自在に操るという「アイスマン」ことヴィム・ホフ。人類学者でジャーナリストの筆者は、ポーランドで超人化キャンプを運営しているアイスマンを「ペテン師に違いない」とし、真実を暴こうと取材を始めます。自らもメソッドを実践しながら、超人化の科学的解析を試みる筆者。そして最後は、自身も短パンでキリマンジャロへ!?体を張った調査が面白い、サイエンス・ノンフィクションです! 

    ここで紹介した本は、元読書嫌いの私の推薦だけあって、比較的読みやすいものが多いかと思います。外で思い切り体を動かせない分、読書でワクワクしてみてはいかがでしょうか。

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