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    2020.04.21 志田岳弥

    私が書きました!
    ラテンアメリカ愛好家
    志田岳弥
    1991年生まれ。琉球大学農学部を卒業後、ペルーで2年間を過ごす。帰国後、日本流通産業新聞社に記者として入社。2年後に会社を辞めて再び南米へ渡航し、チリのサーモン養殖を取材。「月刊養殖ビジネス(緑書房)」などに寄稿。岐阜県飛騨市在住で、個性あふれる地域住民との交流がマイブーム。

    工程は3つ、所要時間は30分

    みなさんこんにちは、やりっぱなしアウトドアマン、日本代表の志田です。そんなぼくは最近、南米でのカヤック旅行で使っていたビクトリノックスのマルチツールをふと見て思ったのです。こいつをメンテナンスせねば――! それはもうひどいありさまで、早速お手入れをしました。

    いざというとき、ナイフが使いづらくては困ります。メンテナンスといったインドアでの作業から、すでにアウトドアは始まっているのです。今回の記事では、マルチツールの必須メンテナンスを紹介します。工程は3つ、所要時間はたった30分ですので、ぜひ実践してみてください。

    流水で掃除

    以下の3点を使用して、メンテナンスを行います。

    1. 歯ブラシ
    2. マルチツールオイル
    3. バケツ

    おそらく「スイスキャンプ」というモデルだと思われるこのマルチツールは、少年時代に父からもらったものでした。昨年、南米をカヤックで旅してからまったくメンテナンスしていません。そういえば、未明の満潮時にテントが浸水したこともあったな--。などと回想しながらメンテナンス開始。まずは、流水で汚れを落としていきます。怪我が心配な方は、手袋をしてもいいでしょう。それにしても、アップで掲載しがたいほど汚くて道具に申し訳ない。反省です。

    掃除には、歯ブラシを使うといいです。可動部やツールが収納される溝という溝を洗浄します。基本的には、流水だけで汚れがきれい落とせます。ただ今回は、汚れがあまりにひどいので、食器用洗剤も使用しました。汚れを長いこと放置すると、固まってしまうことがあります。こうなると、ツールを引っ張り出すのが困難になるうえ、メンテナンスにも時間がかかります。また、カヤックのフレームに塗布するためのオイルを使ったことがあり、それが逆に汚れを付着させる原因になっているようでした。やはりできれば、道具にあったメンテナンス用品を使うべきですね。

    ぬるま湯でグリグリ

    流水での洗浄が終わったら、ぬるま湯をバケツに張りましょう。そこへマルチツールを浸けながら、各ツールを出したり仕舞ったり、グリグリしましょう。こうすることで、流水で取り除くことができなかった油汚れや、固まった汚れを除去することができます。湯の中を覗くと、確かに流水で落とし切れていなかった汚れがふよふよと浮遊していました。

    「スイスキャンプ」はやたらとツールの数が多く、アウトドアでは頼れる味方になります。ただ、その分メンテナンスを怠るとしっぺ返しをくらいます。記事冒頭で、所要時間は30分と書きましたが、それは汚れの度合いがそれほどひどくないケース。今回の場合、ぬるま湯の中で全てのツールの開閉を終えた時点ですでに30分が経過していました。

    ぬるま湯での掃除が終わったら、布やタオルで水気を吸い取り、通気の良い場所で乾かしましょう。直射日光は避けてください。今回は時間を短縮するためにドライヤーを使用しました。温風モードではなく、通常の送風で乾かしましょう。

    専用オイルを塗布

    本体が乾いたら、マルチツールオイルを塗布します。塗布する部分は、可動部。内側と外側から、1〜2滴落とす程度で十分です。各ツールの可動部にオイルを塗布したら、ぬるま湯のときと同じように、怪我に注意しながら何度が開け閉めしてオイルを馴染ませます。

    ビクトリノックスが販売しているマルチツールオイルは、900円程度で購入できます。このオイルは潤滑剤として機能し、腐食の予防にもなります。食品機械用潤滑油(NSF)に準拠した商品なので、口に入ったとしても害が無い点も特徴です。

    全ての箇所にオイルをさし終えたら、メンテナンス完了です。いかがでしたか?超かんたんですよね。こうして道具の手入れをしていると、次はこれを持ってどこへ行こうとか、あの道具もいろいろ調べてメンテナンスしておこうとか、楽しみが広がります。アウトドアはインドアから始まる--そんな風に考えながら、やりっぱなしアウトドアマンを卒業しましょう!

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