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Plate2 アウトドアギア活用で技アリ! 料理達人のごちそうキャンプ飯
小雀陣二さん
アウトドアコーディネーターとして、雑誌、広告、WEB制作など多方面で活躍。アウトドア料理も得意とし、神奈川県の三崎と鎌倉で喫茶店「雀家」を営む。『アウトドア料理大全』(平凡社)など料理本も多数販売中。

キャンプ飯の大定番ギアといえば、ダッチオーブンとスキレット! 蓄熱性が高い鋳鉄製の鍋は、煮る、焼く、蒸す、揚げる、炒めると、どんな料理にもマルチに活躍する。
「この鍋があると、家でも気軽に“非日常感”を楽しめます」
とは、キャンプ&焚き火飯の達人、小雀陣二さん。
「焚き火はもちろんですが、ガス火でも本領発揮してくれます。ダッチオーブン料理って手間がかかると思われがちですが、材料選びやレシピ次第で、簡単に手早く作れるんですよ」
なんでも作れる鍋だからこそ、メニュー選びにも迷いそうだが。
「自分の得意な料理をひとつかふたつマスターしておくのが大事。なんでも挑戦せず、自分の
定番を決めておき、それをベースに周りを考えると楽ですよ」
とくに肉料理はパーティー感があるし、キャンプでも家でも、大人にも子供にも喜ばれる。
「それが今回はローストビーフ」
キャンプでは上下の炭火でじっくり作るあの人気メニュー!?
「おうちキャンプ飯用に考えた作り方なんです。ローストならぬボイル&グリルビーフは冷めても美味しいし、絶対おすすめ!」
ほかにも、ちまたで流行りの麻辣湯や、2度楽しめるアヒージョなどが勢揃い!
「僕のレシピをベースに、色々アレンジしてみてください!」
ダッチオーブンとは!


火元を選ばず保温性にすぐれ、オーブン料理も可能。王道の鋳鉄製(上)のほか、手入れが楽なステンレス製(下)もある。
素材選びが決め手の時短メニュー
ソーセージとカリフラワーの白インゲン煮込み
ソーセージを焼いて出汁を取り、煮込むだけと、超簡単なホクホクの白いスープ。牛乳やホワイトソースで煮込めば味変も楽しめる。

材料(4人分)
ソーセージ…8本
カリフラワー…1株
白インゲン水煮缶…1缶
ニンニク…1片
ローリエ…1枚
鷹の爪輪切り…2〜3個
オリーブオイル…大さじ1
ブラックペッパー…適量
塩…適量
水…300㎖
作り方
1 ソーセージを斜めに半分、カリフラワーを房ごとに切り分け、ニンニクは潰して皮と芽を取り除いておく。
2 タッチオーブンにオリーブオイル、潰したニンニク、ソーセージを入れ、中火で熱し、少し焦げ目がつくまで炒めたら、水、ローリエ、鷹の爪を加え強火で熱し、沸騰したら中火に。
3 カリフラワーを加えて2分煮込み、白インゲン豆を加えかき混ぜながら温める。塩で味を調え、仕上げにブラックペッパーをふる。

豆類は水煮を使うと時短になる。煮汁ごと加えることで旨みもアップ!
茹でて仕上げる、新感覚ビーフ!
ボイル&グリルビーフ
茹でて火を通し焼いて仕上げる、失敗知らずの、ローストしない、ボイル&グリルビーフ! 切り分けた際の赤みも美しい!!

材料(4人分)
牛モモ肉…500g(厚み約5㎝)
ジャガイモ…小4個
ニンニク…1片
ローズマリー…3本
オリーブオイル…大さじ2
バター…20g
ブラックペッパー…適量
塩…適量
水…200㎖
作り方
1 牛モモ肉に塩をすり込み、ジャガイモは洗い半分に切る。ニンニクは潰し、芽と皮を取り除く。
2 ダッチオーブンにオリーブオイルを回し入れ中火で熱し、牛肉を全面に焼き色を付ける。
3 2に水とジャガイモ、ローズマリーを入れ強火で熱し、沸騰したら中火にし、肉とジャガイモを返しながら茹でる。
4 水分がほとんど飛んだらバターとニンニクを加え、いったん肉を取り出す。残ったオイルでジャガイモを焦げ目が付くくらい焼いて取り出し、肉を戻し、全面を再度焼き、香りをまとわせ火を止める。
5 肉を10分ほど休ませ、好みの厚さに切り分ける。ジャガイモと共に盛り付け、ブラックペッパーをふる。

水を加え茹でるので、火力の調整が不要で、初心者でも簡単!

自分好みにアレンジしていただく
ちまたで人気の……麻辣湯
鶏とキノコの旨味が効いた極上スープ。辛いのが苦手な人は辛みなしでイケる! 別茹での必要ない春雨やライスヌードルが便利。

材料(4人分)
鶏モモ肉…2枚
エリンギ…2本
青梗菜…1株
長ネギ…1/2本
春雨…4人前
鶏ガラスープの素…好みで
ニンニク…1片
ショウガスライス…2枚
豆板醤…大さじ1
四川花椒…小さじ2
八角…1個
塩…適量
白ごま油…大さじ1
ラー油…大さじ1
水…1ℓ
【付け合わせ】
モヤシ、キクラゲ、ラー油、麻辣醤、豆板醤、焼いた鶏皮など……好みで
作り方
1 鶏モモ肉の皮を剥ぐ。鶏身と長ネギを半分にカットし全面に塩をふり、エリンギを縦に4等分に切る。青梗菜は根元を切り落とし、葉を小分けにする。
2 ダッチオーブンを中火で熱し、白胡麻油、鶏の皮を加え、鶏の脂を抽出しながら両面をカリカリに焼く。脇で鶏身の両面に程よく焦げ目がつくまで焼いたら、鶏の皮を取り出す。
3 潰したニンニク、ショウガ、長ネギ、エリンギ、八角、水を加え強火で熱し、沸騰したら中火で15~20分煮込む。豆板醤と四川花椒を加えて混ぜ、塩と鶏ガラスープで味を調える。
4 長ネギと鶏身を取り出し、鶏身をスライス。春雨を入れ2分煮込み、青梗菜を鍋の縁側に、鶏身を中心に並べ、ラー油を回し入れる。
5 付け合わせに、味変の具や調味料を添える。

鶏皮はじっくり炒め、鶏油を抽出。このひと手間が旨さの秘訣。皮はトッピングに。

ダッチオーブンで鶏肉を煮込むことで、ふっくら柔らかに。ネギは臭み消し。
スキレットとは!

フライパンとして重宝する鋳物鍋。フタがあるとオーブン料理も可能。家でもキャンプでもおつまみ的なちょっとした調理に便利。
前菜にも、おもてなしにもぴったりな定番のひと皿
大海老とマッシュルームのアヒージョ
低温でじっくり煮込み、素材本来の味わいを引き出すアヒージョ。旨みのオイルが主役! グツグツと煮える様子が食欲をかき立てる。

材料(4人分)
大エビ…8尾
ブラウンマッシュルーム…8個
オリーブオイル…200㎖
ニンニク…1片
A 唐辛子…1本
ローズマリー…1本
ローリエ…1枚
ブラックペッパー……適量
塩…適量
好きなパン……適量
作り方
1 大エビは殻をむき背ワタを取る。
キッチンペーパーなどで水気を拭き、塩をふり、背の半分まで包丁で切れ目を入れる。ブラウンマッシュルームは汚れをふき取り、ニンニクは潰して皮と芽を取り除く。
2 スキレットにマッシュルームとAを入れて弱火にかけ、香りを引き出す。
3 大エビを加えて色が変わるまで加熱する。ブラックペッパーをふり、スライスしたパンを添えたら完成。

エビは水分を拭き、塩をふることで、油はねが減り、身をプリッとさせることが可能。
翌朝メニュー
そうめんを使った油麺

残ったオイルを茹でたソーメンに絡め、ブラックペッパーをふれば、油麺の完成。エビの風味が効きつつ、意外にあっさりいただける。
さっぱりソースでいただくトルコの家庭の味
スパイシーキョフテ
さっぱりとしたヨーグルトソースが、肉のおいしさを引き立てる、トルコ式ハンバーグ。ラムひき肉ならまた違う味わいに。

材料(4人分)
合いびき肉…400g
タマネギ…中1/2個
マッシュルーム…4個
ニンニク…1/2片
クミン…小さじ1
ブラックペッパー…大さじ1
塩…適量
赤ピーマン…2個
緑ピーマン…2個
オリーブオイル…適量
【ソース】
ヨーグルト…100㎖
クミン…小さじ1/2
A おろしニンニク…1/3片分
ミントの葉
(刻んだもの)…5枚分
ブラックペッパー…適量
塩…適量
作り方
1 タマネギとマッシュルーム、ニンニクをブレンダーにかけるか、包丁で細かくみじん切りする。ピーマンのヘタを切り落として半分に切り、種を取り除く。
2 Aを容器で混ぜ合わせ、塩を加え好みの味に調える。
3 スキレットに合いびき肉を広げ、塩をまんべんなくふり、クミン、ブラックペッパーを散らしてよくこねる。1のみじん切りした具を加え、さらに粘りが出るまでよくこねる。
4 好みの形に成形したらオリーブオイルをかけて並べ、中火で焦げ目が付くまで両面焼く。
5 脇にピーマンも並べフタをし、2分ほど蒸し焼きにする。水分と脂が引き出されるので、その脂でピーマンを全面焦げ目が付くように焼く。
6 焼き上がったら、余分な脂をキッチンペーパーなどで取り除き、ソースを添える。

ソースにミントを加えることで、よりエキゾチックな風味に。トルコ料理には欠かせないソース。

混ぜるのもスキレット上で行なう、ワンパン料理。つなぎは塩だけでOK。
ボリューム満点でいてヘルシー
とんぺい焼きのミルフィーユ
豚バラ肉、キャベツ、生地を重ね、じっくり焼いて仕上げる。見た目もゴージャス! 食べ応えも抜群!! 満腹満足!!!

材料(4人分)
豚バラスライス肉…200g
千切りキャベツ…100g
お好み焼き粉…50g
卵…4個 白だし…小さじ1
水…50㎖ 白ごま油…大さじ1
お好み焼きソース…適量
マヨネーズ…適量
青のり…適量
作り方
1 ボウルに卵1個を割り入れ、よく溶く。白だし、お好み焼き粉を入れかき混ぜたら、水を加え、お好み焼き液を作る。他のボウルに残りの卵を割り入れ、よく溶いておく。
2 スキレットに白ごま油を回し入れ全体に馴染ませたら、卵を広げて焼き、お皿に取り出しておく。
3 スキレットをキッチンペーパーで拭いて弱火で熱し、豚バラ肉を5枚ほど並べる。キャベツを敷き詰め、お好み焼き液の1/3を回しかける。同様の手順を2回繰り返し、じっくり焼く。
4 生地の周りをヘラなどで内側に押し付けて丸く整えたら、上からまな板をかぶせてひっくり返し、逆さにしてスキレットに戻し、じっくり3分ほど焼く。
5 2の卵をのせて、お好み焼きソース、マヨネーズをかけ、青のりをふる。

生地はダマが残るぐらいザックリと混ぜ合わせるのがポイント。

卵は最後にのせるので、半熟ぐらいに焼き上げておくと丁度いい。

キャベツは火を通すことでカサが減るので、かなり多めでOK。
※構成/大石裕美 撮影/矢島慎一
(BE-PAL 2026年10月号より)




