生物撮影ソロ活!ひとり研究室で自然界の不思議を追求するスペシャリストたちを紹介 | 自然観察・昆虫 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

自然観察・昆虫

2026.04.01

生物撮影ソロ活!ひとり研究室で自然界の不思議を追求するスペシャリストたちを紹介

生物撮影ソロ活!ひとり研究室で自然界の不思議を追求するスペシャリストたちを紹介
海、山、野原、近所……自然の中で過ごすソロ活は、徹底的にこだわれる。ここで紹介するソロ活ニストたちのように、自然の姿や絶景を堪能してみたい! 今回は生物撮影の楽しみ方をご紹介。
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真似したい! ジャンル別自然派ソロ活~生物撮影 Watching creatures~

【001】ヤドカリ、タコ、カニなど、海の小さな生き物を撮影

海洋生物観測所・ヤドカリの国 でんかさん

1995年北海道函館市生まれ。東京海洋大学卒。日本沿岸域の浅瀬に棲む海洋生物の撮影や飼育などを中心に活動。XやInstagram等に投稿される動画や写真のファンも多い。

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大学進学をきっかけに、育った北海道では見たことがないカラフル生き物、とくに300種類以上もいるヤドカリに興味を持ちました。これをきっかけに浅瀬に棲む小さな生き物をメインに観察しています。私がよく行く磯では干満差が最大1mにもなり、大潮で干上がった海の中を歩く感覚が楽しいです。潮だまりにはサカナをはじめタコやイカの赤ちゃん、岩の下にはカニやウニなど。毎回発見があり、やめられません。

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ヒオウギガイの稚貝はよく泳ぐので、底の浅いシャーレに入れると観察しやすい。

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潮の満ち引きを調べ、磯でフィールドワーク。潮だまりや岩の裏などを探して採集&観察。

マメダコ

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キカモヨウウミウシ

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マツカサウニ

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ヤマトホンヤドカリ

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採集した生き物は特徴がわかりやすいように、一眼レフカメラで撮影。図鑑『海のあかちゃん』(ワニブックス)も発売中。

【002】UV撮影の世界にはまり、生き物の新たな魅力を発信!

ネイチャーフォトグラファー 眼遊さん

1979年広島県生まれ。島根県を中心に活動。メインは海の生き物だが、昆虫や鉱物など守備範囲は広い。UV写真の世界を開拓。

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高校時代に釣魚検索図鑑と出会い、釣りもしたい、知識も深めたい、標本写真も撮りたいと、サカナにドはまり。今は図鑑等に画像を提供する仕事をしています。あるとき、ブラックライトで生物が光ることを偶然知り、これはまだ未踏の世界だと思いました。そこからUV撮影にのめり込みました。独自の表現で、世界最多数の生き物を撮影した男になる夢に向け活動しています(笑)。

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UV下のアブラゼミ。眼と翅脈(羽のスジ)が発光。まるでアート!

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UV下のタコクラゲ。水玉模様と口腕の先端が緑色に蛍光する。

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UV下のイトヨリダイ。体表の黄色いラインが発光する。

アカエイの赤ちゃん

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海の生き物を中心に、自然の中で生き物を探す楽しさを伝えたいと、SNSで活動。

ヨコエビの仲間 アリアケドロクダムシ

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海の環境バロメーター ウミホタル

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種が不明な生物だらけ ダルマゴカイの仲間

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ゴカイの仲間だよ! スピオの仲間

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発売中!「光と闇の生き物図鑑 ブラックライトで光る美しい生命たち」

KADOKAWA 
¥3,300

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【003】プランクトンや珪藻など、肉眼で見えない世界に没頭

顕微鏡写真家(見習い) このすこーぷさん

10年ほど前から顕微鏡写真を撮りはじめ、肉眼で見えない世界のとりこに。プランクトンの図鑑にも画像を提供している。

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親から顕微鏡を譲り受けたのをきっかけに、顕微鏡写真を撮りはじめました。最初は田んぼや池の水でしたが、海水を見てみたら、ホウキムシ、ウニ、ゴカイの幼生がいて、すごく面白かった。以来、海に通っています。珪藻(ガラス質の殻を持つ藻の一種)などはプレパラートに並べて撮影しています。時間はかかりますが、作業中は他のことは考えられないので、リフレッシュできます。

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相模湾などで採集した珪藻をプレパラートに並べて撮影。芸術!

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カイアシ類(浮遊して生活する微小な甲殻類)を美しくレイアウト。

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プランクトンネットで海水を濾して、微小な生き物を採集する。

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フィールドに顕微鏡を持っていき、その場で観察することも。

【004】昆虫や冬虫夏草を探しに国内外で活動!

生き物系You Tuber うごめ紀さん

2歳で昆虫に目覚め、虫博士を夢見る。登録者数71万人超の『うごめ紀』チャンネルでは昆虫や冬虫夏草をテーマに配信。

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大学院での専攻は植物生理生態学でしたが、趣味で昆虫の研究にもかかわっています。動画では遠征ばかりしているように見えますが、昆虫や冬虫夏草は低山帯や公園などでも見つかるので、近場だけで完結するソロのフィールドワークも多いんです。仲間と感動を共有するのも楽しいですが、自然の音しか聞こえない空間でひとり、好きな生き物をじっくり探し、眺め、独り言をいいながら感動を堪能する時間も格別です。

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道なき道を行くこともある。ソロで動いているので、安全には気をつかっている。

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クモタケ。本州では5~8月ごろに見られる。おもに地中に巣を作るトタテグモ類に寄生。

52年ぶりの再発見!

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ミヤコホラアナゴキブリ。うごめ紀さんが発見後、追加調査され再発見に至った。

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セミタケ。おもな宿主はニイニイゼミの幼虫。公園や神社などでも見られる冬虫夏草だ。

【005】コウモリLOVE。独自調査で新発見も!

動物写真家 中島宏章さん

1976年北海道札幌市生まれ。野生動物の調査業を9年経験した後、動物写真家としてデビュー。なかでもコウモリに造詣が深い。

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コウモリがおもしろいのは、謎が多いということ。調査、研究がされていないので新発見も多くて、僕も雪の中で冬眠するコテングコウモリを確認。新発見になりました。フィールドワークは夜。暗闇でひとり、五感、いや第六感まで発動させ、感度を上げて自然と向き合うと、細かいところまで見えてきます。ただ、ここ数年は、ヒグマ対策をしないとひとりで出かけられなくなったのが残念です。

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コテングコウモリのホバリング。体重はわずか5gほど!

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林の中を高速で飛ぶヤマコウモリ。翼を広げた長さは40㎝ほど。昆虫食の日本産コウモリ類の中では最大級だ。

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林の中を音もなく飛ぶコキクガシラコウモリ。洞穴性のコウモリで日本固有種。翼を広げた大きさは約20㎝。

※構成/松村由美子 写真/本人提供

(BE-PAL 2026年3月号より)

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