真冬でも元気な雑草を解説!春の七草を探す新春散歩に出かけよう | アウトドア・外遊び 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2026.01.04

真冬でも元気な雑草を解説!春の七草を探す新春散歩に出かけよう

真冬でも元気な雑草を解説!春の七草を探す新春散歩に出かけよう
冬の雑草は小さくて目立たないので、一見すると何も生えていない感じですが、地面をよく見ると、たくさんの雑草を見つけることができます。春になって暖かくなる頃に大きく育つ雑草も、既に芽を出しています。外気が当たるような場所に生える雑草は一部が枯れたりしていますが、運よく日当りのよい場所に生えた雑草はきれいな緑色をしています。また、食べられる雑草として有名な春の七草もあります。外はちょっと寒いですが、そんな雑草達を散歩ついでに探してみてください!
*写真はホトケノザです。

1月(厳冬期)でも見られる雑草の種類と特徴

寒い季節でも多くの雑草を見つけることができますが、冬の時期は葉が変色していたりして、図鑑の姿とは異なる場合があります。でも、それぞれに特徴があるので、図鑑片手に調べてみてください。

冬の雑草とは?

室外機の下で寒さを避ける雑草

冬に生えている雑草は、当然、寒さに強いのが特徴です。寒い時期は大型の雑草も枯れてしまうので、光を充分に浴びることができます。

また、冬は空気が乾燥しているので病気にかかったり、カビにやられることもほとんどない上に、葉や根をかじる虫も少ないので、寒さに強い雑草にとって冬は快適な環境といえます。

冬に育つ雑草の特性

特定の科だけが寒さに強い訳ではなくて、イネ科、キク科、マメ科など様々な雑草が生えています。ただ、草丈が30センチを超えるような大型の雑草は無く、せいぜい10センチくらいの雑草ばかりです。寒い時期は、あえて小さいままでじっとしているのが一番、効率がいいのかもしれません。

春の雑草もたくさん

雑草図鑑では季節ごとに生える雑草を紹介していますが、冬に生える雑草の多くは、春の雑草と重複しています。それは、春の雑草として紹介されている雑草の多くが、秋から冬に芽を出しているためです。

ただ、小さいままだったり、葉の色が赤っぽかったりするので図鑑とはちょっとだけ見た目が違っています。

1月に道端で観察できる雑草

ここでは、春になると一気に大きくなる雑草をいくつか紹介します。かなり小さいですが、よく観察するとたくさん見つかります!

ナガミヒナゲシ

冬のナガミヒナゲシ
春のナガミヒナゲシ

ナガミヒナゲシは、4月頃になると道端や空き地で一斉にオレンジの花を咲かせるのでかなり目立つ雑草です。ゴマよりも小さな種子をたくさん付けるので、空き地などでは一面に広がることがあります。冬の時期は、地面をはうような感じで芽を出しています。

詳しくは、過去の記事でも紹介していますので、そちらも読んでみてください。

カラスノエンドウ

冬のカラスノエンドウ
春のカラスノエンドウ

マメ科のカラスノエンドウ(正式な和名はヤハズエンドウといいます)は、4から5月頃にピンク色の花を咲かせます。種子は食べることができますが、とても小さいので集めるのが大変です。

冬は、枯れた雑草の陰や落葉の下に隠れていたりします。種子の食べ方などは、以前の記事を読んでみてください。

スズメノカタビラ

スズメノカタビラ

スズメノカタビラはイネ科の雑草で、道端や畑、空き地などに生えています。草丈は15センチ前後でそれほど大きくはありません。

ゴルフ場では、芝生の中に発生したり、頻繁に刈り取られるグリーン内でも生き残るなど、小型でも適応能力の高い雑草です。ただ、どんな雑草にも弱点があって、スズメノカタビラは暑さに弱いという特徴があります。

春の七草を意識しながら探してみよう

冬の雑草といえば、春の七草を思い浮かべる人も多いと思いますが、案外、身近に生えています。七草の季節になるとスーパーでも購入できますが、ぜひ探してみてください!

春の七草について

スーパーに並ぶ春の七草

春の七草は毎年1月7日に食べられていますが、その歴史はとても古くて平安時代頃までさかのぼるようです。春の七草は、一般的にセリ、ナズナ、ホトケノザ、ゴギョウ、ハコベ、スズナ、スズシロの7種とされています。

最近ではパック入りの七草が販売されているので、スーパーに行けば簡単に揃えることが可能ですが、散歩しながら探すのも面白いです。

春の七草を探そう

春の七草のうち、雑草とされているものは、ナズナ、ホトケノザ、ゴギョウ、ハコベです。
ちなみにスズナとスズシロは野菜で、スズナはカブ、スズシロはダイコンのことです。

セリは、湿地に生えていますが、お正月の雑煮やおひたしに使われることがあるので、スーパーで見かけることもあります。栽培セリの生産量は宮城県が一番多く、最近では根まで食べるセリ鍋が名物になっています。

ナズナ

ナズナ

暖かくなると、白い花を咲かせるので見つけやすくなるのですが、寒い時期は地面に貼りつくようにして生えています。ギザギザの葉が特徴です。空地や、畑の片隅でよく見かける雑草です。

ホトケノザ(コオニタビラコ)

春の七草のホトケノザは、ちょっとややこしくて、コオニタビラコという雑草を指します。これとは別にホトケノザという名前の雑草も存在するのですが、そちらは食べられないので注意してください。

こちらは春の七草ではないほうのホトケノザ。食べられません。

コオニタビラコは、キク科の雑草で、花が咲いていないときは、タンポポにも似ています。主な生育場所は湿地なので、田んぼの周辺に多く生えています。

コオニタビラコと似ている雑草にオニタビラコがありますが、こちらは道端や空き地など市街地でも見つけることができます。ちなみに、オニタビラコも食べることができます。

コオニタビラコによく似ている、オニタビラコ。道端や空き地などにに生えるので、コオニタビラコよりも見つけやすい。

ゴギョウ(ハハコグサ)

ハハコグサ

ゴギョウは、キク科のハハコグサという雑草を指します。茎や葉は軟らかくて、白い毛に覆われているのが特徴です。空地や畑などで普通に見つけることができる雑草です。

黄色い花を目印にすると探しやすいのですが、寒い時期は花が咲いておらず、丸いかたまりのような感じで生育しています。

ハコベ

冬のハコベ

以前、ハコベをセキセイインコにあげたところ、葉が柔らかいので美味しそうに食べていました。ハコベは、江戸時代に野菜として栽培されていた記録が残っているので、雑草の中では食べやすい方なのかもしれません。

冬のハコベはまだ小さく、街路樹の根元やコンクリートの隙間など、日当りの良さそうな場所でよく見つかります。

七草が見つからなかったら‥

ヨモギ

七草には、これまで紹介してきた雑草が入っていなくても構わないので、身近な植物を活用してみてください。野菜ならば、白菜やホウレンソウ、水菜などがあります。

雑草ならば、さわやかな香りのするヨモギはどうでしょうか。古い葉や茎は硬いので、新芽の軟らかい部分を使ってください。

七草がゆの素材をハンティングしながら散歩初めを!

寒いいまの時季、道端をよく見てみると、身を寄せるように小さなグリーンで覆われている場所があります。いったい、どんな雑草なのか? 見分けはけっこう難しいですが、これがまた、マニア心をくすぐります。

地面ばかり見ていると疲れるので、ときには空を見上げてみてください。葉を落とした木の枝には野鳥が止まっているかもしれないし、川や池にはカモなどの水鳥がいるはずです。図鑑と双眼鏡を持ってご近所を散歩し、冬ならではの自然を楽しんでみませんか!

阿部拓也さん

雑草博士

博士(農学)。雑草の活用から管理まで、研究してきました。現在は、「雑草をより面白く!」をテーマに、雑草計画(zaso.jp)というサイトを運営したり、農業の課題をサポートする合同会社マチビト(matibito.com)を立ち上げて活動しています。

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