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保温力最強のスープジャーの選び方

スープジャーの保温力に関わる要素はさまざまありますが、保温効力・真空断熱構造・容量やサイズ・フタや入れ口の構造は非常に重要なポイントです。まずは、保温力最強のスープジャーを選ぶときのポイントを紹介します。
保温効力をチェック
保温効力とは、メーカーが公表している保温力の目安です。一般的には『6時間後に何℃以上をキープできるか』が記載されており、キープできる温度が高いほど保温力も高いと判断できます。
スープジャーの保温力を特に重視する場合は、6時間後でも60℃以上を維持できるスープジャーが適切です。温かい飲み物の飲み頃の温度は、68~70℃程度といわれています。6時間後でも60℃以上を保てるスープジャーなら、朝入れた熱いスープを昼食時に温かく食べられるでしょう。
なお、スープが20~40℃になると細菌が発生しやすくなってしまいます。野菜や肉入りのスープを持ち運ぶ場合は、衛生面・安全面からも保温効力の高いスープジャーを選ぶことが重要です。
真空断熱構造の有無
真空断熱構造とは、二重壁の間に真空層を作って熱の移動を防ぐ技術です。真空断熱構造を採用したスープジャーは、外気の影響を受けにくく、内容物の温度を一定の状態で長時間維持できます。
特に、冬キャンプのように厳しい寒さが予想される環境では、真空断熱構造は必須です。真空断熱構造を採用してるスープジャーと、採用していないスープジャーとでは、数時間後の温度に大きな差が出るでしょう。
容量とサイズは用途に合わせる
スープジャーの保温力を維持するためには、食べる量や用途にマッチした容量を選択することが大切です。スープジャー内部の空洞が大きいと、スープの温度が下がりやすくなります。ジャーの容量ギリギリまで中身を詰められるのが、保温力を維持するコツの一つです。
スープジャーの容量は、300mL以下のスモールサイズから700mL以上のラージサイズまでさまざまあります。容量とおすすめの内容物の組み合わせは、以下の通りです。
- 300mL以下:1杯分のみそ汁やスープなど
- 300〜500mL:具だくさんスープやカレーなど
- 700mL以上:大きな具材を入れたがっつり系のスープなど
自分の食事量や使用シーンに合わせて、適切なサイズを選びましょう。
フタや入れ口の構造も重要
しっかりと密閉できるフタや入れ口を備えたスープジャーほど、高い保温力を期待できます。持ち歩きの際に液漏れが発生するリスクも抑えられるため、フタや入れ口の密閉性が高い商品がおすすめです。
また、入れ口が食べやすいデザインかどうかも大切です。商品によってはスープジャーのステンレスの入れ口が鋭く、口を付けて飲みにくい場合があります。口を痛めないためには、丸みのある入れ口か、カバー付きの入れ口を選びましょう。
スープジャーの食器としての食べやすさを考えるなら、スプーンを入れやすい直径9cm程度の商品がおすすめです。
保温力最強のおすすめスープジャー【300mL以下】

「ご飯に付ける汁物が欲しい」「携行の負担を減らしたい」という人は、小さめサイズのスープジャーがぴったりです。冬キャンプに持参したい、300mL以下のスープジャーを二つ紹介します。
THERMOS「真空断熱スープジャー JEG-200」
スープ1杯分を入れるのにちょうどよい、200mLサイズのスープジャーです。小容量サイズではありますが、真空断熱構造により約6時間後でも55℃以上をキープする保温効力を備えています。
本体サイズは約7.0×7.0×10.5cm、重量は約200gです。バックパックのすき間に収納しやすく、荷物の負担になりません。パーツは全て食洗機に対応しており、使用後は食洗機にそのまま入れればOKです。
フタは開閉しやすく、口径も広めに設計されています。みそ汁から具材たっぷりのスープまで、幅広いメニューに対応可能です。
- 商品名:THERMOS「真空断熱スープジャー JEG-200」
- 公式サイト:商品はこちら
THERMOS 真空断熱スープジャー JEG-200
サイズ:7.0×7.0×10.5cm 重量:0.2kg
CAPTAIN STAG「モンテ HDフードポット280」
保冷・保温に対応できる、容量約280mLのスープジャーです。フタはシンプルなスクリュー式が採用されており、スムーズに開閉できます。外径約9.0×10.8cmのコンパクトなボディは、テーブルスペースが限られるソロキャンプに最適です。
保温効力は高く、6時間後でも58℃以上を維持できます。ハンドル付きのおしゃれなデザインは、キャンプギアのデザインにこだわりたい人にもぴったりです。
- 商品名:CAPTAIN STAG「モンテ HDフードポット280」
- 公式サイト:商品はこちら
CAPTAIN STAG モンテ HDフードポット280
サイズ:外径90×高さ108mm
保温力最強のおすすめスープジャー【300〜400mL】

300~400mLのスープジャーは、汎用性の高いスタンダードサイズです。冬キャンプで便利に活用できる、保温力最強のスープジャーを三つ紹介します。
STANLEY「トゥーゴーフードジャー0.35L」
『STANLEY』のロゴがスタイリッシュな、約350mLのフードジャーです。ステンレス素材でさびに強く、耐久性もあります。タフな作りと無骨なデザインは、ギアの実用性を重視するキャンパーに人気です。
開口部が広く、具材たっぷりのシチューやカレーにも対応できます。スプーンですくいやすいのはもちろん、料理を移し替えるときもこぼれにくいのがメリットです。
パーツは全て食洗機に対応しており、お手入れのストレスも軽減できます。
- 商品名:STANLEY「トゥーゴーフードジャー0.35L」
- Amazon:商品はこちら
STANLEY トゥーゴーフードジャー0.35L
重量:317g
SnowPeak「ステンレス真空ボトルタイプM350クリア」
ミルクボトルをほうふつとさせる、350mLサイズのスープジャーです。SnowPeakならではの洗練されたデザインと高い耐久性を併せ持ち、キャンプシーンから日常生活まで活躍します。
真空断熱構造が採用されており、6時間後でも68℃以上を維持することが可能です。本体サイズは外径約7.4×15.5cmとやや細身で、バックパックやバッグのすき間に収まります。約166gと軽めで、扱いやすい点も魅力です。
- 商品名:SnowPeak「ステンレス真空ボトルタイプM350クリア」
- 公式サイト:商品はこちら
SnowPeak ステンレス真空ボトルタイプM350クリア
サイズ:155mm × Φ74mm 重量:ボトル本体166g 、キャップ37g
Hydro Flask「12 oz Food Jar」
デザイン性の高いステンレスボトルで人気の『Hydro Flask』のスープジャーです。本体には独自のハニカム構造と真空断熱を組み合わせた、二重の保温システムが採用されています。内部温度が外気温の影響を受けにくく、冬のアウトドアシーンに最適です。
12ozは内容量が約354mLなので、具だくさんのスープも入れられます。口径約9.5cmと大きく、スプーンやフォークもスムーズに使えます。
素材には、健康リスクが心配される化学物質『ビスフェノールA(BPA)』が含まれていません。安全性が気になる人には、特におすすめです。
- 商品名:Hydro Flask「12 oz Food Jar」
- 公式サイト:商品はこちら
Hydro Flask 12 oz Food Jar
サイズ:109mm×86mm 重量:318g
保温力最強のおすすめスープジャー【400~500mL】

400~500mLサイズなら、おでんや麺類なども入れられます。ここでは、高い保温力を期待できるおすすめのスープジャーを二つ紹介します。
Esbit「マジョリス フードジャグ400ml」
ポケットストーブや固形燃料などで、キャンパーからの信頼を集める『Esbit』のフードジャグです。6時間後も約60℃を保つ高い保温効力を備えており、冬の寒冷地や長時間の持ち運びなどで真価を発揮します。
大きな開口部はスプーンを入れて食べるのにちょうどよく、使用感も良好です。使用後は中までしっかりと洗いやすく、ストレスを感じません。
本体は約外径8.8×13.9cmで、無駄のないスマートな形状です。頑丈な18/8ステンレス鋼でできた本体には、底部に滑り止めパッドがあしらわれています。日常からアウトドアまで使える、実用性を備えたスープジャーです。
- 商品名:Esbit「マジョリス フードジャグ400ml」
- 公式サイト:商品はこちら
Esbit マジョリス フードジャグ400ml
サイズ:∅88×139mm 重量:270g
タイガー「真空断熱フードジャーMKLW050」
6時間後でも66℃以上をキープできる、高い保温効力を持つフードジャーです。朝にスープを入れれば、ランチのときも温かさを維持できます。
口径は約7.0cmと広く、飲み口のエッジ部分は丸みを帯びています。ステンレス特有の固い口当たりが軽減されており、マグカップのような飲みやすさです。サイズは約9.9×9.9×14.3cm・重量約360gとコンパクトなため、バックパックへの収納もスムーズです。
また、フタの『らくらくキャップ』は、パッキン部分が一体化しています。洗浄時に外したパッキンを紛失したり、装着を忘れて液漏れしたりする心配がありません。
中フタ・本体ともに食洗機に対応しているため、キャンプ帰りや忙しい日常でも、お手入れの負担を軽減できます。
- 商品名:タイガー「真空断熱フードジャーMKLW050」
- 公式サイト:商品はこちら
タイガー 真空断熱フードジャーMKLW050
サイズ:9.9×9.9×12.8cm 重量:0.34kg
保温力最強のおすすめスープジャー【500mL以上】

500mL以上のスープジャーは、主食用の一品を求める人に最適です。最後に、たくさん入って保温力も高いおすすめのスープジャーを二つ紹介します。
ZWILLING「フードジャー 700ml」
ドイツの老舗刃物・調理器具ブランド『ZWILLING』のフードジャーです。6時間後でも69℃以上をキープできる保温効力は、スープジャーの中でもトップクラスといえます。外気温が氷点下に達する冬キャンプなどでは、心強い味方となるでしょう。
サイズは約10×10×17cmで、容量は約700mLあります。具材をたっぷり入れたシチューや本格的な煮込み料理・スープパスタなど、ボリューミーなメニューに最適です。
本体には、折りたたみ式のステンレススプーンが付属しています。キャンプのために、別途カトラリーを用意する必要はありません。
- 商品名:ZWILLING「フードジャー 700ml」
- 公式サイト:商品はこちら
ZWILLING フードジャー 700ml
重量:0.50kg
Klean Kanteen「TKキャニスター 32oz (946ml)」
容量約946mLの、最大クラスのスープジャーです。大量のカレーやシチューなどを温かいまま保存できるため、家族や2~3名でのキャンプに適しています。
本体は真空断熱構造のほか、『TKクロージャー』という独自のフタ構造が採用されているのが特徴です。熱々のスープを入れれば、6時間後でも52℃以上を維持できます。高い密閉性により液漏れの心配も少なく、フタの開け閉めも簡単です。
本体はステンレス製で食洗機にも対応しているため、お手入れの負担も最小限に抑えられます。
- 商品名:Klean Kanteen「TKキャニスター 32oz (946ml)」
- 公式サイト:商品はこちら
Klean Kanteen TKキャニスター 32oz (946ml)
サイズ:135.1 x 135.1 x 152.4mm 重量:653.5g
まとめ

保温力最強のスープジャーを選ぶためには、容量や構造、保温効力をきちんとチェックした上で選ぶことが大切です。6時間後も60℃以上をキープできるスープジャーなら、朝に熱々のスープを入れておくと、昼もキャンプサイトで温かい食事を楽しめます。
まずは『何を入れるか』『どれくらいの量が必要か』を明確にし、自分に合った最強のスープジャーを見つけましょう。厳しい寒さに耐えた後は、温かな食事が一層おいしく感じられるはずです。
















