引っ張ると締まるロープワークの結び方、ナットヒッチ&エバンスノットを徹底解説 | ロープワーク 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • ロープワーク

    2025.09.02

    引っ張ると締まるロープワークの結び方、ナットヒッチ&エバンスノットを徹底解説

    引っ張ると締まるロープワークの結び方、ナットヒッチ&エバンスノットを徹底解説
    キャンプ地で快適に過ごしたり、クライミングで登攀するためなど、フィールドでの活動に欠かせないロープ。今回は多彩な結び方があるロープワークの中から、引っ張ると締まる2つの結び方についてご紹介します。

    引っ張ると締まる結び方

    エンハンスノット
    覚えておいて損はないロープワーク。

    物を固定したり、テントを張ったり、荷物をまとめたり。ロープワークはキャンプ地で過ごしたりクライミングやトレッキングなど、フィールドでの活動で非常に役立ちます。様々な結び方がある中で、力を加えると結び目がキュッと締まり、簡単に緩まない結び方は、知っておくと安心なテクニックです。

    今回はそんな便利な「引っ張ると締まる結び方」を2種類をご紹介し、用途と結び方の手順を解説します。

    ナットヒッチ

    ナットヒッチ
    強固な固定力を持つナットヒッチ。

    ポールや木に結び、道具を繋いでおきたいときやウェアを干したいときなど、用途が広い結び方がナットヒッチ。非常にシンプルで実用的な結び方で、締めれば締めるほどしっかりと固定されるため、覚えておいて損はありません。

    ナットヒッチの用途

    ナットヒッチはハンモックやランタン、重い荷物を木の枝などに吊るすときや、道具を立木などに固定するのに適しています。高い固定力を発揮するので、安心して道具を繋ぎ止めておくことができます。

    ナットヒッチの結び方

    ロープを対象物の裏から左に通す

    ナットヒッチ
    両端は余裕を持った長さで。

    まず、ロープを柱やポールなど、固定したい対象物の後ろから回し、手前に持ってきます。

    末端の紐を下に下ろす

    ナットヒッチ
    大まかで大丈夫。

    次に、右側にあるロープの末端を下向きに垂らします。

    左の紐を前から右に交差するよう移動させる

    ナットヒッチ
    棒を中心に輪を作る。

    左側にある本線を、末端の上を通過するように、右側へ持っていきます。このとき、本線と末端が交差し、輪っかができます。

    末端を下から輪に通す

    ナットヒッチ
    結びづらいときは紐を押さえながら。

    先ほど作った輪の下側から、ロープの末端を上に通します。このとき、結び目となる部分を形成します

    前から下に下ろす

    ナットヒッチ
    形を崩さないように。

    輪っかから出した末端を、今度は手前(上)から下に向かって垂らします。

    本線の裏から右へ通す

    ナットヒッチ
    あと少しで完成。

    次に、ロープの末端を、本線の下(裏側)を通すようにして、右側へ持って行きます。

    上から右の輪に通し、引き締める

    ナットヒッチ
    キュッと締める。
    ナットヒッチ
    完成!

    最後に、ロープの末端を、右側にできた小さな輪っかの上側から下側へ通します。この状態で、本線と末端の両方をしっかりと引っ張ると、結び目がキュッと締まります。

    水気をしっかりと切る

    結び終わったら、結び目付近のロープにたるみがないかを確認し、全体をしっかりと引き締めます。濡れたロープは緩みやすいので、水気をよく拭いてから結ぶようにしましょう。

    エバンスノット

    エンハンスノット
    柔軟な使い方ができるエバンスノット。

    物をしっかりと固定したい時や、ロープの末端を輪にして使いたい時に便利な結び方がエバンスノットです。結んだ際にできる輪っかのサイズを調整できるというのが特長で、解かずに様々な道具を繋いだり固定することができます。

    エバンスノットの用途

    エバンスノットは、箱や荷物にロープをかける際、エバンスノットで輪っかを作ったり、ナットヒッチと同様に、物を吊るす際にも使用できます。

    エバンスノットの結び方

    末端の紐を上に折り返す

    エンハンスノット
    大きな輪を作れる長さ。

    まず、ロープの末端を、ロープの本線と平行になるように、上に向かって折り返します。

    長い方の紐の前から下に下ろす

    エンハンスノット
    上から通す。

    次に、折り返した末端の上に、ロープの長い方(本線)を上から下に交差させます。

    輪の裏から上に移動させる

    エンハンスノット
    末端は余裕を残して。

    本線を、先ほど作った折り返しの輪の下側から上へ通します。

    前から下に下ろす

    エンハンスノット
    左端も小さな輪ができる。

    輪っかから出した本線を、再び手前(上)から下へ向かって垂らします。

    紐を人差し指に引っ掛ける

    エンハンスノット
    ここが重要。

    次に、結び目を作りたい位置を人差し指で押さえ、ロープを指に引っ掛けるようにして持ちます。

    さらに輪の裏から上に移動させる

    エンハンスノット
    さらに輪を作っていく。

    本線を、再び折り返しの輪の下側から上へ通します。このとき、最初の通し方とは逆方向に通します。

    下に下ろして前に持っていく

    エンハンスノット
    クルッと。

    輪っかから出した本線を、下から手前に持ってきます。

    輪っかに右から左方向に通す

    エンハンスノット
    中を通す。

    最後に、新しくできた小さな輪っかにロープの末端を右から左へ通します。

    結び目ができたら引き締める

    エンハンスノット
    完成。

    末端を輪っかに通したら、結び目全体をしっかりと引っ張って引き締めます。このとき、結び目がきれいに整うように、両方のロープをバランス良く引っ張ります。

    引っ張ると締まる結び方がわかれば安心!

    エンハンスノット
    結び方を覚えて快適なアウトドアライフを。

    いかがでしたか。今回はナットヒッチとエバンスノットの、引っ張ると締まる結び方を2種類ご紹介しました。どちらも一度覚えれば様々なシーンで役立つ便利なロープワークで、キャンプや登山での活動をより快適にしてくれます。

    どちらも一見すると難しそうに感じるかもしれませんが、繰り返し練習することでマスターできます。いざという時に困らないよう、ぜひこの2つの結び方を覚えて、ロープワークのスキルを向上させてみましょう。

    北村 一樹さん

    アウトドアライター

    関東甲信越の山を中心に、1年を通して日帰りから縦走、沢登りや雪山を楽しんでいます。数日間沢に入って魚を釣りながら山頂を目指し、藪を漕いでいく汗まみれ、泥まみれの登山が大好物。ファミリーキャンプ、ロードバイクでヒルクライムなど、海と山があるのどかな町に住み、暇を見つけては年中山で過ごしています。

    あわせて読みたい

    ロープで輪っかを作る結び方!キャンプで活躍する結び方をこれでマスター

    ロープで輪っかを作る結び方!キャンプで活躍する結び方をこれでマスター

    ボーイスカウトに教わる防災キャンプ術!ソロキャンで生き残るには…?

    ボーイスカウトに教わる防災キャンプ術!ソロキャンで生き残るには…?

    テントのロープの結び方を覚える!おすすめ6選を紹介

    テントのロープの結び方を覚える!おすすめ6選を紹介

    NEW ARTICLES

    『 ロープワーク 』新着編集部記事

    引っ張ると締まる結び方とは?紐2本でできる結び方を紹介!

    2025.08.31

    ロープで輪っかを作る結び方!キャンプで活躍する結び方をこれでマスター

    2025.06.07

    タープロープの結び方は簡単!3つの方法をレクチャー!

    2025.05.26

    ロープのきれいなまとめ方!おすすめの結び方3選!

    2025.05.05

    テントのロープの結び方を覚える!おすすめ6選を紹介

    2025.04.18

    スネークノットの結び方を解説!細かな手順から実際の使用例まで紹介

    2025.02.15

    パラコードを使う際の結び方!キャンプで活躍する7つの方法を紹介

    2025.02.14

    南京結びって知ってる?トラック荷台の結び方だけどキャンプでも便利だぞ!

    2024.12.15