
ウインドシェルとは

自然は雨や雪、標高や陽光などで気温の変化が街より激しくなりがちです。そして様々な要因のなかでも、特に風は体感温度を下げる自然現象で、活動中のパフォーマンスに大きく影響してきます。ウインドシェルはそんな風から身を守り、適度な温度と湿度に保ってくれます。
季節やフィールドに合わせて多彩なモデルが展開されており、生地の厚さ、ジャケットタイプやパーカータイプなど、用途に合わせた選択が可能です。同じく防風性を持つレインウェアと比較すると軽量コンパクト性に優れます。さらに、すぐに着ることができるなど、1年を通して活躍の機会があるのがウインドシェルです。
ウインドシェルの特長
適度な防風性

着用するウェアの中でも防風性に優れたウインドシェルですが、防風性とともに防水性に特化したレインウェアほど高い防風性は備えていません。しかしウインドシェルは、アウトドアでの活動を快適にするために必要な、適度な防風性を備えているのがポイントです。風があって肌寒い日や、早朝から日中に移る気温変化のある日など、厳しい環境化にない時に真価を発揮してくれます。
優れた軽量性

ウインドシェルは着用するウェアの中でも、外に着るアウターに分類されます。雨の日に着るレインウェアや、雪山で着用するハードシェルは、軽量モデルこそあるものの、高い機能性と引き換えに重量があります。その点ウインドシェルは、軽いモデルなら100gを下回るものがあり、ハイキングや登山ならバックパックに入れても大きな負担になりません。
また、軽いことで着用までのストレスも低くなり、積極的に着たくなるのも魅力です。重たく嵩張るアイテムはどうしても活躍の機会が限定的になってしまいますが、軽量であるウインドシェルは費用対効果が高いウェアであるといえます。
高い収納性

ウインドシェルが通年使用される要因のひとつに、折りたためば手のひらに収まるほどコンパクトになる収納性があります。バックパックだけでなく、ウエストバッグなどのサブバッグにも収納できてしまうほど。サッと取り出して着用し、脱いでもすぐに収納できる手軽さは、数あるアウターの中でもウインドシェルが特に秀でています。高い収納力により、荷物が限定されるトレイルランでも着用できるなど、通年使用だけでなく沢山のアクティビティにも対応できます。
適度な撥水性や透湿性を備える

ウインドシェルには防風性のほか、小雨程度なら問題なく弾いてくれる撥水性と、多少の蒸れなら排出してくれる透湿性を備えています。レインウェアより生地が薄いため、運動量の多いシーンでも着用されるウインドシェルは、汗で蒸れたウェア内部の蒸れを排出する透湿性が重視されます。高い透湿性を有するモデルなら運動量が多くても着心地を損なったり汗冷えを気にすることなく着用できます。
ここに撥水性が加わることで、ウインドシェルは若干の環境変化にも対応できる高い対応力を誇っています。
ウインドシェルはこんなシーンにおすすめ
春の陽気なハイキング:行動から休憩まで

春は過ごしやすい気温で、フィールドでは早朝の行動や動き出したばかりで身体が温まっていない時に、ウインドシェルが大いに活躍します。行動して身体が温まってきたのを感じたら脱いですぐに収納できるので、脱着も行動時のストレスになりにくいです。行動を止めて休憩するときには冷えるので、体温調節を目的として着用するのがおすすめです。
夏の高所での着用に

気温が高くなる夏場でも、ウインドシェルを着用することがあります。標高の低いところでは活躍の場は少ないですが、気温が低いだけでなく、風を遮る木々などが少ない高所では、ちょっとした天候変化で体感温度が変わってきます。適度な防風性や着心地を持つウインドシェルなら不快になることなく行動できるので、高所での使用にもその丁度よい機能性を存分に生かすことができます。
秋の低山登山:常時着用するアウターとして

春より気温が低下する秋は、状況に応じて脱着する春と異なり、行動中はウインドシェルを常時着用することで、適度な温度を維持することができます。高所で着用すると積雪の恐れがあったり、陽が遮られるとウインドシェルだけでは気温低下に対応できないこともあるので、あくまで低山での使用を想定するのがおすすめです。
ウインドシェルを着て快適なアウトドアを

いかがでしたか。ウインドシェルは適度な防風性を備えながら、高い軽量性と収納性を持つことで、1年を通して積極的な使用ができる魅力を持ったウェアです。その汎用性の高さから多彩なモデルが展開されているので、個々に合わせた機能性を選択できるだけでなく、デザインも豊富にあるので、好みのウインドシェルを選ぶ楽しみもあります。
ウインドシェルを着て、ぜひ1年を通したアウトドアを楽しんでください。