サバティカル「ギリア」のスペック
テント選びで真っ先にチェックすべきは、自分が求める機能を備えているかどうかです。まずは、サバティカル『ギリア』のスペックについて、詳しく見ていきましょう。
- 商品名:サバティカル「ギリア」
- 公式サイト:商品はこちら
サイズと機能をチェックしよう
サバティカル『ギリア』の主なスペックは、以下の通りです。
- 素材:ポリエステルタフタ
- 重量:総重量約13.8㎏
- 使用サイズ:約520×300×170cm
- 収納サイズ:約67×35×30cm
- 2人用インナーサイズ:約280×150cm
- 5人用インナーサイズ:約280×250cm
- 耐水圧:約1,800mm
ギリアには、2人用・5人用の2種類のインナーテントが付属しています。本体は約520cmの幅があり、全面を使用すれば同時に7人を収容可能です。
大型テントの割にそれほど重くないため、大人が二人いれば移動に困ることはありません。ポリエステル生地には、PU加工・はっ水加工・UV加工が施されているので、雨・紫外線をブロックして快適に過ごせるでしょう。
サバティカル「ギリア」の魅力
ギリアは、バランスの取れたデザインと使い勝手のよさで、多くのキャンパーの支持を集めています。特におすすめできるポイントは、以下の4点です。
複数パターンの使い方ができる
ギリアの最大の魅力は、最適な形へ変化させられる柔軟性の高さです。付属する2種類のインナーテントを使い分けることによって、主に次のような張り方ができます。
- 5人用テント
- 2人用ツールームテント
- タープやシェルター
さまざまなバリエーションがあるため、使用する人数やシーンが変わっても、使い勝手が悪くなることはありません。
例えば、ある週末は家族全員で、次の週末は子どもと二人きりでといった場合でも、ギリア1張りがあれば十分に対応できます。最大7人が横になれるので、グループキャンプにも便利です。
耐風性・通気性に優れる
ギリアは、耐風性・通気性の面においても優秀なテントです。トンネルに似たアーチ型デザインは、風を効率よく受け流しやすく、強風時でも安定して設置可能です。
メインフレームに施されたブリッジ構造によって、高い強度と剛性を実現しており、風による揺れを最小限に抑える効果があります。
また、本体のサイドパネルを大きく開けておけば、テントの中の熱気を効率的に逃がせます。インナーテントには大きなメッシュ窓があるため、暑さが残る夏の夜も涼しく過ごせるでしょう。
コストパフォーマンス抜群
テントをはじめとするキャンプギアに求めるものは、キャンパーによって異なります。認知度の高いハイブランドがよい人もいれば、安いものを次々買い替えたい人もいるでしょう。
テントは安い買い物ではないため、失敗したからといって、簡単に買い替えられるものではありません。さまざまなキャンパーがいる中で、ギリアがおすすめなのは、「コスパのよいテントが欲しい」という人です。
ギリアは税込みで5万9,800円と、機能性に対して手頃な価格で販売されています(2024年7月現在)。費用に対する機能の豊富さを考えると、一般的なテントよりお得な価格設定だといえるでしょう。
設営が簡単
ギリアは、設置が簡単な半自立式です。ポールや張綱の数が少ないため、誰でも短時間でテントを立てられます。初めてテントを扱う人でも、スムーズに設営できるでしょう。
テントを張る時間がかからないため、キャンプ中の半分は設営と撤収をしていた、なんてことにはなりません。現地に到着するのが多少遅くても、焦らずに済むでしょう。
また、コンパクトに収納できるので荷物を積みやすく、小さな子ども連れのファミリーキャンプや、アウトドア初心者にも最適です。
サバティカル「ギリア」のデメリット
どんなによいテントでも、万人受けするものはありません。デメリットを把握し、問題ないと判断してから購入することをおすすめします。ギリアのデメリットは、以下の4点です。
雪中キャンプ仕様ではない
ギリアは主に3シーズン向けのテントで、冬のキャンプにはあまり適していません。その最大の理由は、テントの底部にスカートがないことです。
スカートがないと、冷たい風がテント内に侵入し、内部の温度が下がりやすくなります。冬の寒さを感じやすくなり、快適なキャンプを楽しむことが難しくなります。
3シーズンだけではなく、冬キャンプにも挑戦したい人にとっては、この点がデメリットとなるでしょう。
一方で、ギリアは風通しがよい設計となっているため、夏場は快適に使用できます。サイドパネルを気温に合わせて開け閉めすることで、春や秋にも対応可能です。
天井が低い
ギリアは、寝ることに特化してデザインされているため、天井が低めに作られています。最も高いところで約170cm、最も低いところで約140cmです。
背の高い人は、テント内で腰を曲げて移動する必要があり、長時間過ごすときは窮屈さを感じることがあるでしょう。
キャンプをリラックスして楽しむためには、快適な高さのテントが必要です。特に、雨の日や風が強い日には、このデメリットが顕著に現れるかもしれません。
火のそばでは使えない
ギリアは化学繊維で作られているため、耐火性に優れたテクニカルコットン(TC素材)とは異なり、火に弱いという特徴があります。たき火を行う際は、テントから十分に距離を取る必要があります。
火を囲んでのんびりと過ごすキャンプの楽しみが制限されるため、たき火をメインに考えているキャンパーには不便かもしれません。
また、テント内での薪ストーブの使用は厳禁とされています。命に関わる可能性もあるため、小さなものであっても、テント内で薪ストーブを使用するのは避けましょう。
グランドシートは付いていない
グランドシートは、テントの下に敷くシートで、地面からの湿気や汚れを防ぐ役割を果たします。快適性に影響するため、長期滞在や雨の日のキャンプには備えておきたいアイテムです。
多くのテントにグランドシートは付属していないのですが、ギリアにもこのグランドシートが付属していません。雨天のキャンプや長期滞在で雨天時も予想される場合には、別途でグランドシートを用意するとより安心です。
注目したい!サバティカルで人気のテント
サバティカルには、ギリア以外にも人気の高いテントがあります。大注目のテント、『スカイパイロット Synthetic』『サバルパインドーム』の2モデルについて詳しく紹介します。
スカイパイロット Synthetic
デッドスペースが少なく、6~8人の大人数を収容できる大型シェルターです。オプションのインナーテントを入れると、カンガルースタイルに変えられる広さがあります。
ペグダウンが必要な場所には、目印となるビルディングテープが取り付けてあるため、設営に悩まずに済みます。天井にはハンガーテープがあり、照明の設置場所にも困りません。
本体はポリエステル素材、ポールはアルミ合金製で軽いため持ち運びも楽々です。ギリアより大きめのテントを探している場合は、こちらも検討してみるとよいでしょう。
- 商品名:サバティカル「スカイパイロット Synthetic」
- 公式サイト:商品はこちら
サバティカル
スカイパイロット Synthetic
サイズ:W720×D380×H270cm(収納サイズW80×D35×H29cm) 総重量:13.9kg(ポール重量3.3kg、ペグ重量360g
サバルパインドーム
耐風性に優れるドーム型テントです。18カ所にメッシュパネルが配されており、全面開放できるため、テント内を涼しい風が通り抜けます。メッシュパネルを閉めておけば、早朝や夕方でも虫に悩まされません。
遮光PU加工によって日差しが透過しにくくなっているため、テント内に濃い日陰を作ってくれるのも魅力です。ギリアは3シーズン用でしたが、こちらはスカート付きなのでオールシーズンで出番があります。
ルーフシート・リビングシートなど、テントに必要な装備がそろっているので、買い物の手間も省けるでしょう。快適さを求めるなら、別売りのグランドシートも用意しておくと便利です。
- 商品名:サバティカル「サバルパインドーム」
- 公式サイト:商品はこちら
SABBATICAL (サバティカル) サバルパインドーム
まとめ
ギリアは2種類のインナーテントが付属した、独自の構造を持つテントです。張り方のバリエーションが多様で、さまざまなシーンに対応できます。
スカートが付いていないため冬キャンプには向きませんが、耐風性や通気性もよいので、3シーズンフルに活用できるでしょう。
値はやや張りますが、『スカイパイロット Synthetic』や『サバルパインドーム』など、ギリア以外のテントもおすすめです。機能をよく比較し、キャンプスタイルに合ったテントを選びましょう。