気象予報士・菊池真以さん伝授!昼は雲、夜は星を肉眼で楽しむ「空の観察」の楽しみ方
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    2024.07.05

    気象予報士・菊池真以さん伝授!昼は雲、夜は星を肉眼で楽しむ「空の観察」の楽しみ方

    気象予報士・菊池真以さん伝授!昼は雲、夜は星を肉眼で楽しむ「空の観察」の楽しみ方
    星空観察は0円!ということは、昼間の雲観察も0円。空の観察はお金のかからないアクティビティなのだ!星は見えなくとも、ユニークな形の雲を観察できるぞ。気象予報士の菊池真以さんに楽しみ方を教えてもらった。

    夏に見られる雲&肉眼で見える星をご紹介

    私が解説します!

    気象予報士
    菊池真以さん

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    テレビ出演のほか、空の写真家として、美しい雲や珍しい雲の写真を雑誌や書籍で紹介。著書に『ときめく雲図鑑』(山と溪谷社)など。「形や高さ、色の変化を見てね」。

    難易度別・夏に見られる「ときめく雲」

    夏は強い日差しによって上昇気流が起こり、入道雲が発生しやすくなる。かなとこ雲と降水雲も入道雲の一種。「入道雲は変化が速いのが見どころで、20分くらいでどんどん大きくなります。スマホのタイムラプスで撮影するのもおすすめです」。ただし、大雨の兆しでもあるので、川遊びのときなどはすぐに避難しよう。

     

    難易度3 レンズ雲

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    風が山などにぶつかって、上下に波打ったときにでる雲。長く伸びるときれい。左端は彩雲に。

    難易度2 降水雲

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    太い"雨柱"が大迫力。町中だと建物に遮られて見えないので、海や高原ならではの楽しみです。

    難易度2 かなとこ雲

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    名前は鍛冶の金床に由来。上部は雲ができる限界の高さ(対流圏の頂上)なので水平に広がる。

    難易度2 彩雲

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    太陽光が雲の粒にぶつかり、色分かれすると見られる。雲が太陽のそばを通るときがチャンス!

    難易度1 入道雲

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    "雲の峰"とも呼ばれ、山と同じく、一座、二座と数えます。勢いよく成長する姿が魅力です。

    望遠鏡は不要! 肉眼で星を見るコツ

    国立天文台によると一部を拡大する双眼鏡や望遠鏡と違い、空全体を眺められるのが肉眼の魅力だという。観察日時にどのような星座が見えるか、事前に星座早見盤やスマホアプリで調べておくと探しやすくなる。また、目を暗闇に慣らすとよく見える。7月頭の日の出前は火星と木星が月に接近して見ごたえあり。お盆前はペルセウス座流星群の活動が極大になるので注目だ。

    肉眼観察の3か条

    1  事前に見られる天体を調べておく

    2  10分以上照明やスマホを見ない

    3  流星群を狙う

     

    7月

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    7月上旬の火星は1等級の明るさで、特徴的な赤い色がよくわかる。

     

    8月

    ぺルセウス座流星群と放射点

    2024年 8月13日
    午前3時頃
    東京の星空

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    放射点から放射状に空全体に現われる。
    広い範囲に目配りを

    8/11-13の深夜から未明がチャンス!

    12日23時頃に極大。暗い場所なら放射点が高くなる3時頃に、1時間に40個ほどが期待される。

     

    ペルセウス座流星群

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    三大流星群のひとつ。毎年見られる流星群のなかでも1、2を争うほど、多くの流星を見ることができる。

     

    ※構成/大塚真(DECO) 写真/雲:菊池真以(山と溪谷社『ときめく雲図鑑』より) 星:国立天文台

    (BE-PAL 2024年7月号より)

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