夢はでっかくポルシェでキャンプ!「カイエン」ってこんなに楽しいぞ~ | 試乗記 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2024.04.23

    夢はでっかくポルシェでキャンプ!「カイエン」ってこんなに楽しいぞ~

    SUVはそもそも多様性に富んだクルマではあるが、そのなかでも特に走りのパフォーマンスを磨いてきたのが、ポルシェ・カイエンだ。

    このSUVは2002年に登場した初代からスポーツカーにも劣らないフットワークの良さで定評があったが、最新モデルは他のSUVを寄せ付けないほど、相当に高いレベルのパフォーマンスを獲得している。

     ポルシェ・カイエンってどんなクルマ?

    カイエンはポルシェというスポーツカーブランドが手掛けた、オンロードの走りも得意なSUVとして、ブランドのファンのみならず多くのセレブリティからも人気を集めてきた。おかげで一時期低迷状態にあったポルシェの経営状況は一気に好転し、現在は弟分であるマカンとの2本柱としてその屋台骨を支えるまでに至っている。

    スタイリング

    いかにも走りが良さそうな雰囲気を醸し出すクーペスタイルを実現したプロファイル。SクーペはこれまでV6エンジンを積んでいたが、今回の改良でV8ツインターボに置き換えられたのがトピック。

     現行の3代目カイエンは2018年に登場、昨年大幅な改良を受けた。ボディバリエーションは一般的なSUVタイプと、なだらかなルーフラインが特徴のスタイリッシュなクーペタイプの2種を用意。いずれもその走りだけでなく、実用性の高さをしっかりと確保しているのが特徴だ。今回試乗したのはクーペのSグレードで、一般的なクーペボディでは後席頭上空間の狭さが槍玉に挙げられることがあるが、カイエンではその立派な体躯が有効活用されているから、運転席はもちろんリアシートでも窮屈さを覚えることはない。

    インパネ

    より大きく変わったのはインテリアの造形。インストルメントパネルやセンターコンソール周り(シフトを含む)は全体的にデジタル化が進み、最新のインフォテインメントを備えるほかモニターはタッチパネル式となっている。

    カイエンとは「積めるスポーツカー」なり!

    外遊びユーザーが重視するラゲッジルームは5921,502ℓと一般的な SUVにもひけを取らない容量が確保されている。たしかに標準ボディのそれと比べると容量は少なくなってはいるものの、アウトドアギアを隙間なく詰め込めるという視点で見れば、荷物が無闇やたらと動かず、運転に集中できるのがいい。

    荷室

    標準ボディにくらべて荷室の高さは限られるものの、それでも余計なでっぱりがなく荷物は積みやすそうなSクーペのラゲッジルーム。容量は592〜1,502ℓを確保している(標準ボディは772〜1,708ℓ)。

    そう思わせるのは何より、最新型カイエンSクーペの心臓部に収められた4.8ℓというV8気筒ツインターボユニットが、このクルマの走りの楽しさを倍加させていたからだ。経済性や環境性が問われる現代において、V8ツインターボは時代に逆行しているのではとの思いが頭をよぎるが、その独特のエンジンフィールを味わってしまうと余計な心配は吹き飛んでしまう。

    フロントシート

    カイエンSクーペにおごられるスポーツタイプのフロントシート。サイドボルスターの張り出しも大きく、電動調整機構で細かくホールド感を高めることができる。千鳥格子柄&レザー表皮はパッケージオプションの仕様。

    どこまでも運転したくなる最高の走り

    低速域から重低音を響かせるエグゾーストノートは、大排気量ユニットならではのもの。スロットルペダルに置いた足に力を込めると、どの回転からでもモリモリと湧き出すパワーと乗員の体がシートに埋まっていくような強烈な加速が味わえる。ドライバーの胸の高鳴りとシンクロするその加速フィールは、スポーツカー作りを得意とするポルシェならではの仕立てと言えるだろう。

    リアシート

    フロントと同様にリアもホールド性の高いシート形状だ。クーペは左右独立の2名掛けで、40:20:40の分割可倒式を採用する。もっともこの形状ゆえに前倒しても荷室とフラットにはならず、床面はわずかに傾斜がつく。

    大きく重い車体ながらも、ドライバーや他の乗員を不安にさせるようなボディの余計な動きが皆無なのも嬉しいところ。それはこの試乗車に装着されていたオプションの最新仕様のエアサスペンションがいい仕事をしてくれているからにほかならず、つまりは抜群に良い乗り心地も提供し続けてくれるということだ。街中やワインディングロードはもちろん、高速でも車体の姿勢変化は少なく、長距離移動も快適に過ごせるのはグランドツーリングを好むアウトドアパーソンには重宝されるだろう。

    斜め後ろ

    いかついSUVながらもスタイリッシュさが加わるSクーペのリアスタイル。内燃機モデルはこの世代までとなり、クーペも含むカイエン・シリーズは2025年にBEVにフルモデルチェンジする予定だ。

    最新のSUVだからして4WDシステムにもまったく抜かりなく、適切な駆動力配分を自動で行ってくれるのはもちろん、ノーマル/スポーツ/スポーツ+/オフロードというドライブモード選択も可能で、どんなシチュエーションでも最大限のパフォーマンスが引き出せるようになっている。

    電動化が叫ばれる自動車界にあって、古典的な大排気量エンジンの豪快な味わいと最新の緻密なシャシー制御技術を組み合わせているのがカイエンSクーペというスーパーSUVである。それだけ力が注がれたポルシェという高級ブランドのモデルだから、おいそれと手を出せるようなものではないが、進化を続けてきた内燃機SUVのひとつの頂点として、あるいは純粋な憧れとして、ブランドのファンはもちろん、アウトドア好きのユーザーにとっても残り続けてほしいSUVの一台だと言えるだろう。

    Porsche Cayenne S Coupe

    • ボディサイズ:全長×全幅×全高:4,930×1,983×1,678mm
    • 車両重量:2,250kg
    • 駆動方式:4WD
    • トランスミッション:8AT
    • エンジン:4.0ℓV8気筒ツインターボ
    • 最高出力:349kW474PS)/6,000rpm
    • 最大トルク:600Nm2,0005,000rpm
    • 車両本体価格:16,440,000

     問い合わせ先

    ポルシェ

    TEL0120-846-911

     

    私が書きました!
    ライター&エディター
    桐畑恒治
    1973年生まれ。琵琶湖のほとりで生まれ育ち、学生時代はスキー、スノーボード、サーフィン、釣りなど、ひと通りのアウトドアアクティビティを経験。自動車専門誌の編集記者となって以降はその活動も停滞気味だったが、フリーランス・ライターとなった現在は改めて外遊びを満喫したいと目論む今日この頃。まずは自分自身の相棒(愛車)選びも含めてクルマの魅力を探り、紹介していきたいと思います。

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