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    2024.02.24

    「一坪ミニ菜園」の作り方を伝授!畳わずか2枚分で年間32品目の野菜が作れるぞ

    「家庭菜園で野菜を作ってみたい気持ちはあるけど、畑を借りるのはハードルが高い……」という人、いませんか?

    ここで紹介する一坪ミニ菜園は、わずか1坪、およそ畳2枚分の広さの土地があれば大丈夫なんです。住宅地の小さな庭でも野菜作りを楽しめるだけでなく、1坪で年間32品目もの野菜が栽培できるのだから驚き。

    碁盤の目のようにマス目を区切り、1マス1品目の野菜を栽培する

     一坪ミニ菜園はここがすごい

    一坪ミニ菜園は、枠で囲った約2m×2mの畑を、ひもで4×4の16マスに区切り、1マス1品目を基本に野菜を栽培するワザだ。春夏野菜16+秋冬野菜16で、年間32品目。トマト、ナス、キャベツ、ダイコン、ジャガイモなど、家庭菜園で定番の野菜は、ほぼもれなく作れるのである。

    小さい畑なので労力も少なくて済むし、耕うん機も必要ないのでコストも抑えられる。1日の空いた時間でサッと作業ができるので、忙しい人でも気軽に野菜作りを始められる。

    1.枠を設けることで、作土が深くなり、土や肥料分の流出も防げる。

    SPF2×8材で四角い枠を組む。木材保護塗料を塗っておくと長持ちする。

    ミニ菜園の枠はホームセンターで手に入る木材で作る。木材は2mまたは1.82mの規格で販売されているものが多いので、切らずにそのまま使えるのが便利。

    DIYの材料としてメジャーなツーバイ材という規格材があるが、その中で2×8(ツーバイエイト、厚さ38㎜×幅184㎜)、または2×10(ツーバイテン、厚さ38㎜×幅235㎜)がミニ菜園の枠としておすすめだ。価格はちょっと高めだが、エクステリア用の枕木ならより耐久性が高く、重厚感があるので菜園の見た目も映える。

    枠があることで高畝のように周囲の地面より高くなり、水はけがよくなる。根が伸びる範囲も広がり、雨や風による土や肥料分の流出も抑えられる。よい状態の土を長く維持できるのだ。

     2.耕うんや除草が楽にできる

    耕すのは最初の土づくりのときだけ。深さ30㎝を目安に耕す。

    多少でも農作業をしたことがある人ならわかると思うが、わずかな面積でも土を耕すのはものすごく大変である。気持ちよく汗をかけるのはせいぜい10坪程度だろう。それ以上の広さになると、耕うん機なしではとてもじゃないがやっていられない。その点、ミニ菜園はたった一坪なので耕すのも楽ちん。それどころか、最初の土づくりを除けば、その後に鍬で耕すことはほとんどないのだ。

    除草も手早くできる。畑が広いとたくさんの野菜を作れるかもしれないが、それ以上に草が生えるのも忘れてはいけない。夏の畑は草との戦い。仮に2週間何もしなければ、畑は草に埋もれてしまうだろう。そうなれば、本来野菜に吸収させたい土壌の養分は草に取られ、日当たりや風通しも悪くなって、病害虫も発生しやすくなる。管理に手が回らなければ、広い畑があっても結局野菜はうまくできないのだ。

    しかし、たった一坪の広さしかないミニ菜園なら、草に悩まされる心配はない。草が生え始めたら草刈り鎌や熊手でちょいちょいと根を切ってやればそれで終わり。1週間に1~2回、10分も除草すれば、草のない美しい畑を維持できる。

    2×2mのサイズは枠の外側から中まで手が届くので、土を踏み固めてしまうこともない。住宅地の小さな庭や貸農園にも設置しやすい。

    3.野菜の生育に適した土が簡単にできる。

    堆肥や腐葉土を入れることで、微生物が増え、土がふかふかになる。

    野菜づくりで最も大切なのは土だ。なぜなら野菜は土に根を張って、養分や水分を吸収するから。根の広がりは土の状態によって左右され、土がよければ根は健全に発達し、野菜も元気に育つ。すでに家庭菜園をやっていて、野菜がうまくできずに悩んでいる人がいたら、その原因は土にあることが多い。

    野菜にとってよい土とはどんな土かといえば、水はけ、通気性がよく、適度な水分と養分を含んでいて、有機物が豊富で多様な微生物が生息している土である。感覚的にはふかふかした柔らかい土だ。一般に団粒構造の土という。

    造成された庭や空き地を畑にする場合、野菜を育てる前に、まずはよい土を作らなくてはならない。よい土は堆肥を施して、土壌微生物が増えることでちょっとずつできていく。一朝一夕にはいかない。もともとの土の状態が悪いと野菜がよくできるようになるまで数年かかることもある。

    一方で、ミニ菜園の場合は広さが限られるので、少ない量の堆肥や腐葉土で簡単に土づくりができる。資材の分量は1坪で牛ふん堆肥80ℓ、腐葉土50ℓが目安。枠でかさ上げする分の土が足りないときは有機培養土を足してやるとよい。さらに肥料分として鶏ふんや油粕などの有機質肥料を500g程度混ぜてやる。これで土づくりは完了! ふかふかの土で、野菜も元気に育つはず。

    4.栽培スペースを見える化して、多品目を管理

    ひもを張って4×4=16マスの栽培スペースを見える化する。

    ミニ菜園では、約2×2mの枠にひもを張って4×4の16マスに区切って野菜を栽培する。隣り合うマスの中心から中心までの距離は4050㎝になり、1マスに1つの野菜を植えつけた場合の株間に相当する。これは、トマトやキュウリ、キャベツ、ジャガイモ、ダイコンなど多くの野菜においてちょうどいい株間なのだ。

    マス目に区切って栽培スペースを見える化することで、作付けごとに株間を考えたり、測ったりする必要がなく、植え付けや収穫の時期が異なるさまざまな野菜を同時に栽培してもマスごとに整然と管理できる。

    支柱を立ててカボチャやキュウリのつるを誘引。限られたスペースを立体的に使う。

    ミニ菜園は1マス1株が基本だが、コマツナやホウレンソウなどの株が小さい葉物なら9~15株前後栽培でき、一方で枝葉が広がるナスやズッキーニは複数マスを割り当ててやればよい。スイカやカボチャはつるが伸びるため、本来、栽培には広い面積が必要だが、支柱を立てて菜園を立体的に使い、つるを上に誘引してやれば、ミニ菜園の限られた広さでも栽培できる。

     いつ、どこに、どんな野菜を育てるか、作付け計画を立てる

    3~8月は春夏野菜、9月~は秋冬野菜を栽培する。

    関東の平野部など、比較的温暖な地域では、毎年、春の彼岸のころにジャガイモの種イモを植えつけて、その年の菜園がスタートする。5月上旬にはトマトやナスなど夏野菜の準備を進め、6月には早くもジャガイモの収穫。7~8月には夏野菜が収穫のピークを迎え、そのあとには秋冬野菜が控えている。というように野菜作りは一年を通してリレーをするように切れ目なく続いていく。これを上手にやっていくために重要なのが作付け計画だ。いつ、どのマスに、どんな野菜を育てるか、あらかじめ計画を立てておくのである。

    プランは3~5月に植えつける春夏野菜と9月~翌年2月頃まで栽培する秋冬野菜の年2作を基本に考える。その際、草丈の高くなるトマトやキュウリなどは、枠の北側に配置すればほかの野菜の陰になるのを防げる。春夏野菜は秋まで収穫が続くものもあるが、8月にきっぱり撤収することで、秋冬野菜を遅れずにスタートできる。

    16のマスをすべて異なる野菜にする必要はなく、好きな野菜は複数のマスを使ってたくさん育ててもOK。いろいろな品種のトマトを作って食べ比べてみるのも面白い。

    一坪でも夏野菜のピークにはこれくらいの収穫ができる。

    「最小限の広さと労力、時間、コストで、最大限の収穫を得る」というのがミニ菜園のコンセプト。ミニトマトは1株で100個もの実がなるし、コマツナやホウレンソウは1マスで10株前後収穫できる。間引き菜だってサラダに利用できる。うまくやれば、初夏から晩秋の菜園シーズンは、ほぼ毎日、畑で収穫した何かしらの野菜料理を楽しめるはずだ。

    ミニ菜園は、こんな人におすすめ

    春先は葉物の栽培もおすすめ。種まきから40日ほどで収穫できる。

    • 庭先のちょっとしたスペースを利用したい
    • 耕うんや除草に手間や時間をかけたくない
    • 無農薬、無化学肥料で健康的な野菜を作りたい
    • 難しいことはしたくない
    • 管理しやすく、おしゃれな菜園にしたい
    • 限られた広さでもたくさんの種類の野菜を作りたい

    そんな人はぜひチャレンジしてみてほしい。

    『一坪ミニ菜園入門』(山と溪谷社)1980円

    この春、ミニ菜園で野菜作りを始めよう!

    私が書きました!
    自然派ライター/セルフビルダー
    和田義弥

     

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