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  • BE-PALいきもの部 カブトムシの幼虫がザクザク

    2017.09.29

    金魚と昆虫が大好きな編集Nと、東京の中心で各種クワガタを採りまくる昆虫採集マスター・編集Yが結成した「BE-PALいきもの部」。折々の生き物レポートをお届けします。

    編集Nは、オオクワガタ飼育ブームの黎明期である約25年前から飼育を開始、全盛期にはワンルームマンションに約500匹のオオクワガタ&ヒラタクワガタと同居。ほどなく外国産クワガタ、カブトムシの輸入が解禁され、高価な外国産昆虫を買いあさり、一か月に給料〇か月分を費やした時期もありました。そんな生活が長く続くはずもなく、ここ数年はほぼ飼育をやめていました。昆虫にお金をかけるということに疑問を感じ始めたというともっともらしいですが、単に生活費に窮してきたというのが実情です。。。

    そこに編集Yから「カブトムシの幼虫いりませんか?」と声をかけられ、「原点に返って身近な国産カブトムシを飼うのも新鮮な気持ちになって楽しいかもしれない」と思い、春先に丸々太った三齢幼虫6匹を譲り受けたのでした。

    幼虫たちは5月には蛹、6月には成虫となり、一匹のオスは羽化不全で死んでしまいましたが、オス1匹、メス4匹の一夫多妻生活が始まりました。カブトムシはクワガタに比べて実によく食べ、動き回り、飛び回ります。夜行性のカブトムシは夜に活動するので、夜は寝室の近くを避けてリビングに置きました。寝室近くに置くと賑やかすぎて眠れないのです。ケースの脇を通るときに「ブンブーン!」という羽音がすると、わかっていてもドキッとしてしまいます。

    そんな賑やかな彼らも、成虫となった約40日後には天に召されました。成虫で3年ほど生きるオオクワガタに比べると儚い命ですが、夏の風物詩らしい風情、諸行無常の感があり、味わい深いものです。

    そして一週間後、彼らが暮らしたケースを見ると、小さい幼虫が見えたのです。外側から確認できるだけで15頭ぐらい。経験上、これは相当な数の幼虫がいるはず。さっそく掘り出してみました。

    出てくる、出てくる幼虫たち。オガクズの表面に出すとものすごいスピードで潜っていくので、撮影しにくいことこの上ありません。

    スプーンですくって撮影。透き通った体が若い幼虫であることを物語ります。食べたオガクズが体内に見える。

    結局、合計で40頭の幼虫が取れました。1匹のカブトムシが産む卵の数は30個ぐらいといわれています。うちのメスは4匹いたので、ちょっと少ない!? もっと広々とした容器に入れればさらに産んだかもしれません。家中のジャムなどの空き瓶を集めて一匹ずつ入れましたが、瓶が全然足りない!

    さて、これが全部成虫になったら大変なことになりそうです。子供の友達に配るなど思案中ですが、とりあえず幼虫が小さいうちは全部育てようと思います。成長は随時アップしていきますのでお楽しみに。

    ◎構成=西村研一

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