スマホアプリで自転車を借りる「シェアサイクル」で千葉県印西市を走ってみた | 自転車・MTB 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2024.01.09

スマホアプリで自転車を借りる「シェアサイクル」で千葉県印西市を走ってみた

千葉県印西市内。

都心部や観光地など一定のエリア内に設置された無人の駐輪ポートで自転車の借り出しと返却ができるシステムを導入する自治体が日本各地に増えています。

 アメリカでは一般的に「Bike Share」と呼びますが、なぜか日本では単語の順番が逆転して「シェアサイクル」と呼ばれることが多いようです。以後、この用語を使用します。 

シェアサイクルはヨーロッパで始まり、アメリカではオレゴン州ポートランドが最初の例になりました。モノを個人ごとに所有するのではなく、コミュニティで共有する考えが根底にあります。

千葉県印西市をぐるぐると回ってみた

Ecobike駐輪ポート。

 このシェアサイクルを千葉県印西市で試してみました。まったくの偶然なのですが、私が宿泊していたホテルのすぐ目の前の駐車場内にシェアサイクルの駐輪ポートがあったのです。

ここでサービスを提供しているのは『ecobike』という名の事業ネットワーク。日本国内11箇所で展開しているということで(202312月現在)、印西市もそのひとつなのです。

ecobike公式ウェブサイト:https://interstreet.jp/ 

 印西市はとても不思議なところです(私にとっては)。高層マンションと大型商業施設が立ち並び、高度に都市化されたベッドタウンがある一方、ほんのちょっと市街地を離れるとまるで日本昔話に出てくるような里山や農地や牧場が残っているのです。下の2枚の写真を撮影した場所は数キロくらいしか離れていません。

印西牧の原駅近くの住宅地。

小林牧場近くの未舗装道路。

印西市のこうした魅力については、市のPR動画『印度じゃないよ、印西市』(https://youtu.be/EoFW5CLlPdc?si=fxIptrVeW9fzNStb)をぜひ見て下さい。地方自治体としてはかなりぶっ飛んだ印象を受けませんか?

 私もその多様性を十分に感じることができました。たった3時間ほどのサイクリングで、都会的でおしゃれなカフェ、「農耕者優先」や「イノシシ出没注意」と書かれた看板がある農道、創業から百数十年の歴史を誇る老舗の酒屋さん、庭先で山羊を飼っている旧家、ラジコンカーのレース場、超近代的なデータセンターなどが次々に現れたのです。

歩いて回っていたら、1日ではすべてを見ることはできなかったでしょう。車では入れないところや、見落としてしまったものがあったかもしれません。自転車だからこそ見ることができた景色はきっと多かったはずです。

 

スマホのスクリーンショット。左がecobikeアプリ、中央と右はApple Watchアプリ。

 Apple Watchで計測したワークアウトのデータによると、この日私が走ったのは17.34マイル(約27.9km)。休憩を除いた運動時間は2時間37分です。消費したカロリーは492calですから、缶ビールを3本飲むとチャラになるくらいの運動量でした(もちろん飲みました)。

 ecobikeの料金は場所によって異なりますが、印西市の場合は最初の30分が無料、以後は15分毎に88円となっています(202312月現在)。私のケースでは利用時間が3時間42分で、合計料金は1,144円でした。

好きな時に好きな場所へ

シェアサイクルは利用を始める前にいくつかの前準備が必要になります。あらかじめスマホに専用アプリをダウンロードし、会員情報と支払用のクレジットカードを登録することです。

 自転車の借り出しと返却の際にもスマホは必携です。ecobikeの場合では、借りる自転車のロックを解除するためにはQRコードをスマホで読み取らないといけませんし、返す際にも同様の手続きを求められます。

 私はサイクリング中にうっかりスマホのバッテリーを切らしてしまい、返却手続きができなくなってしまいました。仕方なく、ホテルの部屋でスマホを充電してから自転車ステーションに戻ったため、実際に借りた時間より30分くらい余分におカネを払ってしまいました。

 こんな愚かなミスをするのは私くらいでしょうが、シェアサイクルをご利用する際にはスマホのバッテリー切れにはくれぐれもご注意くださいと一応申し上げておきます。

 そうした制約はあるものの、シェアサイクルは自由な旅をするための新たな移動手段になり得ると私は考えています。

 シェアサイクルは24時間365日いつでも自由に自転車を利用できることが従来のレンタサイクルとの大きな違いです。借りた場所と異なる場所に返すこともできますし、「営業時間」を気にする必要もありません。

そしてこの仕組みは自転車以外の乗り物にも用いることができるのです。電動キックボードのシェアもよく目にするようになりました。自転車よりさらに場所を取らないという点で、とくに都心部を移動するときには便利です。

カリフォルニア州オークランドにある電動キックボードのステーション。

 こうした取り組みが世界中に広がり、誰もが気軽に利用できるようになることを願っています。

私が書きました!
米国在住ライター(海外書き人クラブ)
角谷剛
日本生まれ米国在住。米国で高校、日本で大学を卒業し、日米両国でIT系会社員生活を25年過ごしたのちに、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。日本のメディア多数で執筆。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。

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