刃長5㎝。刃と柄が一体となった薄型ナイフ
柄の中央をくりぬいて軽量化
全長15cm、刃長5.2cm、厚さ3mm、重量40g。これでもかと短く、薄く、軽くしたナイフ(小刀)である。初代の「ベイビーナイフ」にくらべて柄が長くなったので、操作性が向上した。長いとはいえ、柄の中央をくりぬくことで、できるかぎりの軽量化もはかっている。

これが初代の「ベイビーナイフ」。全長13.6cm、刃長5.5cm、厚さ3mm、重量30g。
ふくらみがあって握りやすい
刃と柄が一体型のナイフは、柄が薄すぎて握りにくいのでは、と思うかもしれないが、なるべく幅広にしつつ、しかも弧を描くように背(峰)側にふくらみを持たせることで、最大限握りやすくしている。製造は高知県南国市の鍛冶工房「トヨクニ」が手がけており、鋼をハンマーで叩いて成形していく伝統的な「自由鍛造」ならではの造形の妙といえるだろう。

小さいけれど、十分な厚みがあり、頑丈にできている。柄が木製や樹脂製のナイフだと、水洗いしたあとに刃と柄の間に水がたまりやすいが、このナイフなら水がたまる部分がないので、拭きやすく乾きやすい。鋼はステンレスにくらべて錆びやすいから、この点はとても助かる。

鞘(シース)も薄型。素材は水濡れに強い合成皮革。

ふくらみがあるので、親指に力をこめやすい。刃と柄の間のカーブがヒルトの役割を果たし、ひとさし指を保護する。

鋼なので研ぎやすく、研げばすぐに切れ味が戻る。刃長が短いので砥石からはみ出さず、すばやく研げる。
鉛筆削りや荷物の開封、料理にも
鉛筆を削ったり、封筒や段ボールを開封したりといった作業はもちろんのこと、料理に使える。ささがきごぼうを作ってみたが、大きな包丁でやるより薄く細かくできるからサラダに使うときにちょうどいい。刃が短いから大きな食材を上から押し切りするのは得意とはいえないが、小さな野菜を切ったり、肉を引き切りしたりすることはスムーズにできる。ニラの束も引き切りできれいに切ることができた。果物やじゃがいもの皮をむくのはお手のもの。ナイフを持ちかえてペンのように握る(写真参照)と、じゃがいもの芽取りもできる。

ご覧のとおり、肉を薄切りに。

ペンのように握れば、じゃがいも芽取りができる。指を切らないように注意が必要だが、刃を外側に向けると安全。

薪を削って焚き付けづくり。鉛筆を削るときのように、左手の親指で押し出して削ることができるから安全。

柄の末端に穴があり、紐を通せる。紐を手首に通せば、作業中に取り落とすことがない。
※この商品は[通販サイト]「小学館百貨店」から購入できます。
ベイビーナイフ/BE-PAL OUTDOOR PRODUCTS 4,400円(税込み)
https://lifetunes-mall.jp/shop/g/gA55401002/